【デュオで】アイドルマスターで百合 その3【トリオで】at LESBIAN
【デュオで】アイドルマスターで百合 その3【トリオで】 - 暇つぶし2ch400:名無しさん@秘密の花園
07/02/05 14:59:27 tl7umUtJ
そこで薫さんの登場ですy



……んー微妙

401:名無しさん@秘密の花園
07/02/06 00:37:27 pamw1U57
花山?

402:名無しさん@秘密の花園
07/02/06 07:24:04 XKFt4gBf
>>401
コーヒー牛乳噴いた。

花山薫Pって異次元のコンビネーションっ!

403:名無しさん@秘密の花園
07/02/06 21:40:47 EtBjztUT
雪歩ってリバだろ?

雪歩×千早
黒春香×雪歩
雪歩×やよい
真×雪歩
雪歩×真

404:律子×伊織×千早
07/02/07 01:47:03 MM05cdxj
・・・5日後・・・
23:45
「お疲れ様でした。」
律子は歌番組の収録が終わってマネージャーに挨拶をした。
「お疲れ様でした。ようやくオフですね。ゆっくり休んで下さいね。」
マネージャーの方も挨拶を返してから、にこやかに微笑んだ。
「今夜はこっちに来てくれてありがとうね。だけど伊織の方は大丈夫かしら?」
お礼を言った後、少し心配そうに律子はメガネに手を当てながら呟いた。
「うふふ、さっき電話があってちょっと愚痴っていましたね。」
「あ~あ。」
少し笑いながら答えるマネージャーの言葉に苦笑いしていた。
「秋月さんは楽屋で帰りの準備をしておいて下さい。私は簡単に打ち合わせをしてから迎えに参りますので。」
「うん、それじゃよろしくね。」
律子はそう言って軽く手を振ってから楽屋へと移動して行った。

帰りの準備がすぐに終わったので律子はマネージャーの事を待っていた。
♪~
「ん?メール?」
律子は携帯を取り出して見てみた。
(伊織からね・・・何々・・・。)
「「仕事終わったかな?
お疲れ様、律子。明日オフだよね?良かったら明日の夜一緒に食事でもしない?」」
「う~ん・・・。」
律子はちょっと悩んだ後、返信を打ち始めた。
「「ゴメンネ
明日はちょっと色々あって一日無理なのよ。明後日なら空いてるから明後日で良いかな?」」
打ち終わってすぐに送信ボタンを押した。

405:律子×伊織×千早
07/02/07 01:47:43 MM05cdxj
「あ、返って来た来た。」
伊織は嬉しそうに言いながら携帯を見る。
「え~・・・。」
内容を読んで、がっかりしながら天井を見上げる。
(明日が話すチャンスだと思ったんだけど、延長ね・・・。)
何とも言えない顔をしながら、伊織は再びメールをを打ち始める。
「「OK!
明日は残念だけど、明後日は絶対に約束だからね。明日はゆっくり休んでね。アタシは言うまでも無くマネージャーも疲れているんじゃないかって凄く心配してたから。プロデューサーのせいでまだ仕事中の伊織からでした~。」」
「お~い・・。おいっ!伊織っ!」
打ち終わって送信ボタンを押した瞬間に後ろからプロデューサーの声が掛かった。
「な~に?」
伊織は何事も無いかのように振り向く。
「あのなあ、仕事中にいきなり抜け出すなよ・・・。」
「1時間も時間がずれているのは誰のせいかしら~?1時間あればもうとっくに終わっているわよね~?」
呆れるように言うプロデューサーを伊織はジト目で見返しながら言う。
「ぐっ・・・。」
「あ~あ、マネージャーだったらこんな事無いのになあ。」
詰まって言い返せないプロデューサーに追い討ちをかけるように付け足して言う。
「悪かったよ。飯でもおごるから機嫌直してくれよ。」
「最低でも五千円コースね。勿論経費じゃなくてアンタの自腹ね。」
「うぐっ、分かったよ。だから戻ってくれ。じゃないと仕事が終わるどころか進まない。」
「分かったワ。じゃあ、戻ってあげようかしら。」
そう言ってから伊織は立ち上がって、プロデューサーと一緒に撮影現場へと戻って行った。

「また、プロデューサー何かやっちゃったわね・・・。」
律子は返って来たメールを見て苦笑いしながら呟いていた。
「さて・・・と・・・。」
言い直すと、顔がきりっと引き締まる。そして、名前を選んで電話を掛けた。

406:律子×伊織×千早
07/02/07 01:48:21 MM05cdxj
♪~♪~
「んっ・・・。」
寝ていた千早は鳴った携帯で目を覚まして、電気をつけながら出た。
「もしもし、如月です。」
「「もしもし、秋月だけど・・・。」」
「!?」
千早は相手を確認していなかったのもあったが、相手が律子なのに驚いて眠気が吹き飛んだ。
「「ごめんね、寝てた?」」
「あ、はい。でも大丈夫ですよ。お仕事終わったんですか?」
「「うん、終わって今楽屋から掛けているの。それでね、急で悪いんだけど、明日の午後スケジュール空いてるわよね。会えないかしら?」」
「えっ!?あっ、はいっ!」
(律子さんから会ってくれるなんて。)
千早は嬉しくて思わず返事をする声が弾んでいた。
「「そうしたら、また明日午後にこっちから電話入れるわね。」」
「わざわざすいません。」
千早は別途の中だったが、携帯を持ったまま恐縮して頭を下げていた。
「「良いのよ。こっちこそ休んでいる時にごめんなさいね。それじゃ、また明日。」」
「いえいえ、また明日に。お疲れ様でした。」
向こうが切れるのをまってから、自分の方を切った。
(律子さんと会うのは久しぶり。あの口調だと二人っきり。)
ちょっとにやけながら千早は布団に潜り込んで、再び眠りについた。

「これで、良し・・・と。」
律子は電話を切ってから、鏡に映る自分の姿を何となく見詰めた。
(私って・・・。)
何となく目の前にいる自分が別の人間に見えていた。

(秋月さんが明日、如月さんと会う・・・か・・・。)
マネージャーは控え室のドアに寄り掛かりながら天井を見詰めていた。

407:律子×伊織×千早
07/02/07 01:52:38 MM05cdxj
続きです。
ついに律子が動き始めました。
エッチ分は他の方にお任せ(笑)

>>398
幾つか考えている終わりはありますが
どうまとまるかはお楽しみという事で。

会って話す律子と千早は・・・
【続く】

408:名無しさん@秘密の花園
07/02/07 11:03:17 KCrlyTs3
投下乙です。

どう展開してくのか楽しみですお。

409:名無しさん@秘密の花園
07/02/07 21:39:36 CFB18lW3
(´゚ω゚):;*:;ブッ


410:律子×伊織×千早
07/02/10 23:28:44 mhekvyiL
・・・次の日・・・

千早は午前中、レッスンに励んでいた。
「今日は随分と機嫌が良いんだな。何か良い事でもあったのか?」
いつも表情を変えない千早が楽しそうにしているのを見てプロデューサーは聞いた。
「えっ?あ、はい。」
突然声を掛けられて、いつもなら邪魔をしないように怒鳴る所だったが、千早は微笑みながら返事をした。
(こりゃよっぽど良い事があったんだな。まあ、機嫌が良いのは何よりだ。こっちもレッスンがやり易い。)
プロデューサーの方も上機嫌になっていた。
「よし、昼までみっちりしごいてやるからな。」
「はいっ!お願いします。」
プロデューサーに言われると、千早は再び真面目な表情に戻って返事をした。

「あ~あ、何でアタシがあんな連中と暇つぶししなきゃならないワケ?」
伊織は移動中の車の後部座席にもたれ掛かりながら不機嫌そうに言った。
「水瀬さんも昔やっていたと思いますが、挨拶回りですよ。その行き先になっているという事は水瀬さんも確実に芸能界の地位が上がってきたという事ですよ。」
「ふ~ん・・・。まあ、そういう事なら無駄じゃないワケね。」
最初は不機嫌だった伊織は、マネージャーの言葉を聞いてから、満更でも無さそうにうさちゃんを抱き締めながら呟いた。
「無駄な事だったら、よほどの事でもない限りは私がキャンセルしていますよ。」
マネージャーは、機嫌の直った伊織をバックミラー越しに少し見ながら言った。
「まあ、そうよね。アイツと違ってマネージャーは頼りになるものね。昨日と違って今日は楽で良いワ。」
伊織は居ないプロデューサーの事を愚痴りながら、昨日の失態を思い出して何ともいえない顔をしていた。

411:律子×伊織×千早
07/02/10 23:29:54 mhekvyiL
「あの、水瀬さん。お聞かせしたい事があるのですが・・・。」
「ん?何?改まって・・・。」
声のトーンが低くなったマネージャーの言葉に、伊織も真面目な顔つきになって身を乗り出して座席の間から顔を出した。
「実は今日の午後、秋月さんが如月さんに会うようなのです。偶然楽屋で電話しているのを聞いてしまったもので。」
「ええっ!?」
(アタシとの食事を蹴って千早と・・・何で・・・。)
伊織はマネージャーの話を聞いて、驚いた跡に怒りが込み上げて来ていた。
「水瀬さん?どうしたんですか?」
伊織の様子がいきなり変わったのに気が付いたマネージャーは思わず聞いた。
「昨日アタシ、律子に今夜食事どうってメールしたの。そしたら断られたのよ。それで千早と約束してるだなんて・・・。」
うさちゃんをギュッと抱き締めて怒りをあらわにしながら伊織は言った。
「水瀬さんのお怒りは分かるのですが、嘘を吐いてでも如月さんと二人で話しをしようという事ですから、きっと大事な事なんだと思います。その場面に水瀬さんを入れたくない程の事かと・・・。」
「・・・。」
(アタシを入れたくない話・・・。)
伊織は考えをめぐらせるように、その場で目を閉じた。
「水瀬さん。その体勢だと危険ですから、座席に戻って下さい。」
「はいはい、分かったわ。」
伊織はそのまま、後部座席にもたれ掛かった。
「今日の午後・・・か。」
その後、車内の天井を仰ぎ見ながら伊織はポツリと呟いた。
「この後は、お気に入りのラジオ番組に生出演ですから気分転換にはなると思いますよ。」
そう言ったマネージャーの声は伊織に届いていないようだった。

412:律子×伊織×千早
07/02/10 23:32:01 mhekvyiL
律子はお昼ご飯を済ませた後、アイスコーヒーの入ったグラスを無造作にかき回していた。
「・・・。」
(私さっきから何してるんだろう・・・。)
テーブルに突っ伏したままの格好ですっかり氷が溶け切っているのに気が付いて手を止めた。
「「本日のゲストは水瀬伊織ちゃんだ!」」
つけっ放しだったラジオから突然聞こえてきた名前に、思わずラジオのある方向を向いた。
「「は~い。お・ま・た・せ。皆のスーパーアイドル水瀬伊織よ。ファンのみんな、ちゃんと聞いててくれてる~?」」
いつも通りの元気な声が聞こえてくる。
「伊織・・・。ごめんね、嘘吐いて・・・。」
目の前に居ない伊織の代わりにラジオに向かって軽く呟いた。
「不味い!時間だわ。」
律子は慌てて支度をしてマンションを飛び出した。その動揺ぶりは、食器を片付けていない事が示していた。

(久しぶりに律子さんに会える・・・。それも二人きりで・・・。)
千早は一時間も早く待ち合わせの喫茶店で待っていた。待ち合わせ時間が近づく度に自分の腕時計を見てそわそわしていた。
カランカラン
もう何度も鳴っている入口の音に慣れていた千早は特にそちらを見る事は無かった。
「お待たせ千早。」
「えっ!?あっ!はい。」
千早は律子の顔を見ると少し赤くなって俯きながら答えた。
「とりあえず、ここじゃ何だから近くのマンションまで行きましょう。」
「はい。」
律子に手を取られて、それに自然と引かれていくように立ち上がって千早は着いて行った。
表でタクシーを拾って近くのマンションまでの間、二人は今までの活動や私生活の近況報告なんかを話し合っていた。

413:律子×伊織×千早
07/02/10 23:33:30 mhekvyiL
律子がさっき出てきた所とは違うマンションへ、二人で入って行った。
(何だろう・・・律子さんの様子がおかしい気がする・・・。)
玄関に入る前とは何か違うと感じ取った千早は少し怯えていた。何となく、以前伊織を入院させてしまった後のような冷たい感覚を感じ取っていたからだった。
「さあ、上がって。」
律子の方はいつもと変わらない感じで、笑顔で千早を招き入れていた。
お互いに向かい合わせになって椅子に座った。
「久しぶりね千早・・・。」
「はい・・・。」
(この瞳・・・吸い込まれてしまいそう・・・。)
千早は自分を見つめている律子の目を見てボーっとなっていた。
「レッスンお疲れ様。喉渇いてない?」
「い、いえ、さっきの喫茶店で飲み物飲みましたからお構いなく。」
立ち上がった律子に、千早は慌てて答えた。
「そう、じゃあ早速なんだけど・・・。」
「はい。」
真剣な眼差しになる律子に、自然と千早の表情も引き締まる。
「千早・・・。今日で、私と貴方とは芸能界での先輩と後輩以上でも以下でも無くなる・・・。」
「えっ!?それって・・・。」
いきなり切り出された千早は面食らって言葉が続かなかった。
「これからは一切今までのような関係は無し。良いわね?」
「そんな、急に・・・。何故です?」
千早は困った顔になって訴えかけるように聞く。
「過ちだったのよ・・・。分かって千早・・・。」
律子は苦しそうに答える。
「分かりません!過ちなんですか?優しくしてくれたのは間違いだって言うんですか?答えて下さい律子さん!」
千早は立ち上がって、机を叩きながら詰め寄った。
「終わりなの。伊織の居る今となっては。私の気の迷いだったのよ・・・。」
律子は目を合わせられずに顔を逸らしながら言う。
「そんなの納得出来ませんっ!」
千早は興奮していて無意識の内に、律子の襟首を掴んでいた。

414:律子×伊織×千早
07/02/10 23:38:50 mhekvyiL
続きです。
ついに律子と千早の二人きりの話が始まりました。
最初の方で待ち焦がれている千早と
最後の方の取り乱してしまっているギャップなんかを
楽しんでもらえれば幸いです。

律子と千早の話は決着へ・・・。
そして、伊織は・・・。
【続く】

415:名無しさん@秘密の花園
07/02/11 09:49:44 TP7FRXOH
なにやら先が読めなくなって来ましたね(汗)

下手したらいおりつこまで
破綻しかねないような。
伊織がどう動くのか、
そして千早の行く末は?

どんな風に決着するのか、
部外者としても楽しみです。

416:律子×伊織×千早
07/02/12 10:01:09 BudyDIjY
「ふぅ・・・。」
(仕方ないわね・・・。)
律子は軽く息を吐く。そして、おもむろに自分の襟を掴んでいる千早の両手を振り払った。
「貴方が納得するかどうかなんて聞いてないわ・・・。」
「ひっ!?」
急に雰囲気が変わって冷たい視線とその言葉に千早は思わず仰け反って驚いた。
(あの時と同じ・・・。)
思い出した千早はその場で何も言えなくなって震え始めた。
「貴方が邪魔なの。納得出来ないならそれで良いわ。それなら今後一切の関係を絶つだけ・・・。」
「そ・・・そんな・・・。」
ショックを受けた千早は目を見開いて驚いた。
「もう一度聞くわ。良いわね?」
律子の言葉だけでなく、その態度にはノーと言わせない圧力があった。
「・・・。」
千早は捨てられる子犬のような顔になって、答えずに無言のまま律子を見た。
「千早、返事は?」
ピクッ
トーンが下がって本当に冷たい言葉だった。千早はそれの反応して何かをされる訳ではないのだが、何かを避けるように目を閉じて極端に堪能していた。
「捨て・ないで・・下さ・・・い。」
千早は俯いたまま消え入りそうな声で言った。
「【はい】か【いいえ】で答えなさい。」
見下ろしている律子は聞こえていたが容赦なく返答を求める。
「嫌・・・です・・・。」
答えている千早の頬には涙が伝い始めていた。
「良い千早?私は【はい】か【いいえ】で答えなさいと言ったのよ。」
律子はそう言いながら俯いている千早の顎を右手で持って自分の方に向かせた。
(泣いてる・・・。でもここで甘い顔は出来ない・・・。)
一瞬律子の顔と右手がピクッと動いたが、すぐに冷たい感じに戻る。

417:律子×伊織×千早
07/02/12 10:03:37 BudyDIjY
「もう・・・失いたくは無いんです・・・。折角・・・姉のように慕える人を見つけたのに・・・。」
「なら、【はい】と言いなさい。そうすれば私は貴方の姉のような存在で居続けるわ。」
泣いて訴える千早に、冷静に律子は答える。
「本当ですか?本当ですね?」
千早は泣きながら、再び律子のシャツの襟首を両手で掴みながら必死に聞いた。
「誰も貴方を捨てるだなんて言っていないでしょう。貴方は【はい】とだけ答えればそれで良いの。これ以上は聞かないわ。逆に答えないのなら、貴方とは二度と会わない。良いわね?千早。」
少し溜息をついてからさっきまでの冷たい表情が少し緩む。そして、真顔になって再度千早に聞いた。
(伊織さんの用に相手をされなくても良い・・・二度と会えないなんて・・・絶対に嫌・・・。)
「・・・・・・は・・・ぃ・・・。」
千早はジレンマの中、ついに返事をした。
「良い子ね。これが最初で最後・・・。」
チュッ
「えっ!?」
(律子さん・・・。)
律子に突然キスをされて千早は泣き顔のまま驚いて固まっていた。
「今までもこれからも貴方と私は事務所の先輩と後輩。それ以上でもそれ以下でもない。また、明日からも頑張りましょうね。」
律子はそれだけ言うと、千早に背を向けて部屋から出て行こうとする。
「あ・・・あの・・・。」
(何で最後にキスなんて・・・。)
千早は思わず呼び止めたが、律子は止まりもせずに部屋から出て行ってしまった。
「律子・・・さん・・・。」
自分の唇に人差し指を当てて千早はその場で呟いていた。そして、止まっていた涙が再び目から溢れて頬を伝っていた。

律子はマンションを出てから、他のマンションへ移動するべくタクシーに乗っていた。
(何でキスしちゃったんだろ・・・。)
窓の外を見ながら、唇を押さえていた。
(私の方が未練があるって事なの・・・かな・・・。)
「ふぅ・・・。」
苦笑いしてから、さっきまでの事を忘れるように溜息をついた後、行き先の変更を運転手に告げた。

418:律子×伊織×千早
07/02/12 10:05:15 BudyDIjY
伊織は今日の仕事を終えて日付が変わりそうな時間に一番近くのマンションへと来ていた。
「はぁ・・・疲れた。ってあれ?」
テーブルの上には置かれたままのアイスコーヒーの飲み残しと、食べ終わって片付け終わってない食器があった。
(律子が居たのは分かるケド・・・こんなの初めて。こんなに酷く片付け忘れてるなんてどういう事?)
伊織は訝しげにその様子を見ながら、考えていた。
♪~♪~
「んっ?電話?プロデューサー!?」
相手先を見て面倒臭そうに言いながらも、伊織は出た。
「もしもし、もう仕事終わってるんだけど?」
通話ボタンを押した瞬間、あからさまに不機嫌そうに言った。
「「すまん伊織。実は明日のスケジュールで変更があって千早に電話しているんだが、出てくれないんだ。マネージャーはもうかえっちゃったし、律子も電源切ってるみたいで出なくてさ。」」
「それで、なんでアタシに掛けて来るのよ。アンタプロデューサーでしょ?」
伊織は呆れ気味に言った。
「「そうなんだが、今日の午前中のレッスンで偉く機嫌が良かったから何で出てくれないのか分からないんだ。いつもなら留守電になっているんだがその状態にもなってないから、伝えようが無くて困ってるんだ。」」
「アンタ千早のアパートには言ったの?」
流石に冗談では無さそうな、プロデューサーの言葉に伊織は真顔になって聞いた。
「「ああ、管理人さんの話だとお昼過ぎに出かけてから帰ってきてないらしいんだ。今どこに居るかも分からなくて困ってる。俺から電話が行ってるのは分かっている筈だが出ない。伊織だったら出てくれるんじゃないかと思ってな。」」
「全くこういう時に日頃の行いが出るのよ。アンタ今まで何やってきたのよ・・・。」
(律子と会っている最中なのかしら・・・。)
内心のムカムカをぶつけるようにプロデューサーに皮肉る。
「「ぐっ・・・。とにかく頼む。駄目ならまた俺が掛け続けるから。」」
「コースは一万円以上に値上げって事で手を打ってあげるワ。にひひっ。」
「「分かった、本当にすまんが頼む。」」
「はいはい、駄目でも一回連絡入れるから正座でもして待ってなさいよ。」
伊織はそれだけ言うと、電話を一方的に切って、すぐに千早へ掛けた。

419:律子×伊織×千早
07/02/12 10:08:00 BudyDIjY
「う・・・ぅう・・・律子・・・さん・・・。」
最初は良く分かって居なかったが、言葉の意味が時間が経つにつれじわじわと染み入って来ていた。
(律子さんとは・・・もうあの温もりを感じる事は・・・二度と・・・。)
そう考えれば考えるほど、止め処なく涙を溢れさせていた。
時間が経つのも分からず、周りの音も聞こえていなかった。ただ、ただ悲しく千早は泣いていた。
♪~♪~
「・・・?」
初めて電話になっているのに気が付くと、周りも真っ暗だった。のそのそ動きながら電話に出た。
「・・・。」
「「もしもし?千早??聞こえてるの???」」
電話の向こう側から心配そうな伊織の声が聞こえてくる。
(伊織さん・・・。)
「うぅ・・・。ひっく・・・。」
「「どうしたの?泣いてるの???」」
千早は答えられずにしゃくりあげていた。
「「今どこに居るの?」」
「いおりひゃん・・・すてないれぇ・・・。」
伊織の問いに答えず訴えるように呟く。

420:律子×伊織×千早
07/02/12 10:14:55 BudyDIjY
続きです。
ついに律子は千早との関係に終止符を。
しかし、律子の方にもダメージが。

>>415
展開が読まれない事はこちらとしては嬉しい事です。
後は、楽しみにして頂いているのにお答えできればと
へたれなりに頑張ります。

千早の言葉に伊織は・・・
割り切った筈の律子は・・・
【続く】

421:名無しさん@秘密の花園
07/02/12 17:27:28 0MFGd5gS
投下乙。


ホントに展開が読めなくなってきた…

どうなるのやら。

422:az
07/02/13 11:48:15 W5UWJGep
jiokjiojiok

423:律子×伊織×千早
07/02/15 08:35:33 5bpBJWwC
「「おいて・・・いかないれぇ・・・。うぅ。」」
(冗談抜きにしてやばそうね・・・。)
「ちょっと!しっかりしなさいよ千早!今どこに居るの?それだけ教えなさい。すぐ行くから。」
緊急性を感じた伊織はとっさに聞いた。
「「あざぶの・・・マンションれすぅ・・・ひっく・・・。」」
千早は弱々しく小さな声で答えた。
「待ってなさい、すぐ行くわ。良い?どこにも行くんじゃないわよ。」
「「うぅ・・・切らないれぇ・・・。」」
(あれ?こんな時に手持ちがないじゃない。終電終わってるし・・・かといってこの時間に新堂は呼べないし・・・。アイツ使いたい所だけど今回は止めた方がよさそうだし・・・。)
伊織は千早の言葉を聞きながら、考えを巡らせていた。
「千早、5分以内に必ず掛けなおすから待ってなさい。」
「「いおりひゃん・・・。」」
(何て切ない声で言うのよ・・・。)
苦笑いしながら伊織は切る手が止まった。
「良い千早。必ず、必ず掛け直すから。」
「「・・・。」」
伊織は真顔になって言うと、千早が黙ったので了承と取って電話を切った。
「こんな時間だけど・・・。」
そして、少し躊躇した後リダイヤルの中から選んで電話を掛けた。

424:律子×伊織×千早
07/02/15 08:36:12 5bpBJWwC
「もしもし、どうしました水瀬さん?」
マネージャーは自宅で遅い夕飯を食べている最中だったが、伊織からと分かってすぐにプライベートの携帯に出た。
「「ごめんなさいこんな時間に。仕事じゃないんだけど、千早が大変そうなの。それでこんな時間で頼れるのがマネージャーしか居なくて・・・。」」
(水瀬さん・・・随分と気不味そうに・・・。でもそれだけ大変って事ね。)
いつもとは違って、下手に出てくる伊織の様子にマネージャーはピンと来ていた。
「今日はどこのマンションに居ますか?」
「「ありがとうっ!流石マネージャー話が早いわ。今お台場なの。」」
伊織は嬉しそうに答えていた。
「この時間ですから首都高で早く行けると思いますので、待っていて下さい。すぐ出ます。」
「「分かったワ。急ぎ過ぎて事故らないようにね。」」
「はい、では後程。」
携帯を切ってマネージャーはすぐに着替えて自宅を出た。
(今日のスケジュール変更入れた方が良いかもしれないわね・・・。)
車に乗って、車内のライトで手帳を見ながらキーを回してエンジンをかけた。

(眠れない・・・。)
律子は深夜番組をぼーっと見ながら、冷え切って固くなったパスタをフォークでくるくると巻いていた。
戻ってきてから夕飯を作ったものの、喉を通らなかった。
「私って最低・・・。」
フォークを回す手を止めて、俯きながら呟いた。
(これで良かった筈なのに・・・。)
目を閉じると、千早の泣き顔のアップが自然と浮かんでくる。
【「捨て・ないで・・下さ・・・い。」】
それと一緒に、台詞が繰り返される。
「私は捨ててなんかない・・・。捨てるつもりなんて・・・無い・・・。でも・・・私には伊織が・・・居る・・・から。」
テーブルに突っ伏して、ここには居ない、浮かんでくる泣き顔の千早に向かって言う。
「こうするしか・・・無かったのよ・・・。」
律子はそう言いながら、目頭が熱くなっているのを感じていた。
(そう・・・私が悪いのよ。自分勝手な私が・・・。)
律子は自分に言い聞かせるように思って顔を上げた。
「寝ないと・・・。明日も仕事だわ・・・。」
つけっ放しのテレビとパスタを置いて律子はふらふらとバスルームへ移動して行った。

425:律子×伊織×千早
07/02/15 08:36:43 5bpBJWwC
「「い・お・・り・・・さん・・・。すぅ・・・すぅ・・・。」」
電話の向こうから寝息が聞こえてきてホッとした伊織は一旦携帯を切った。
「はぁ・・・。とりあえず泣き疲れて寝てくれたみたい。」
伊織は後部座席に寄り掛かって、黙って運転してくれているマネージャーに向かって言った。
「如月さん変に取り乱さなくて良かったですね。もうすぐ麻布ですから。」
さっき会ってから黙っていたマネージャーが、初めて口を開いた。
「本当良かったワ。ありがとねマネージャー。仕事じゃないのにわがまま言っちゃって。」
「いえいえ、とりあえず現地に着いたら水瀬さんはシャワーを浴びて頂いて、その間に私が如月さんをベッドに運びますね。起きてから電話を頂ければ、私の方でスケジュールを何とかしますので。」
「千早が起きてから落ち着いてくれると良いんだけど。ったくアイツは使えないわねえ。」
伊織は愚痴りながら、プロデューサーに電話を掛けた。
「「もしもし、どうだった伊織?」」
「とりあえず、電話は繋がったワ。ただ、暫く活動できないかもしれないからその覚悟はしておいてね。」
「「どういう事だ?」」
プロデューサーは伊織の言葉の真意が分からずに不思議そうに聞いた。
「今はそっとしておいてやって欲しいってトコかしら。」
「「そうか・・・。」」
「まあ、出来そうなら本人から電話させるように言うから。上手く行けばお昼頃には電話させられるかも。くれぐれもアンタから電話しないようにね!」
「「分かった。すまん伊織・・・。」」
「気持ち悪いわね。ったくアンタは千早のプロデューサーでもあるのと同時にアタシや律子のプロデューサーでもある事忘れるんじゃないわよ。しっかりしなさいよね。」
それだけ言うと一方的に携帯を切った。
「水瀬さん、もう着きますよ。」
「はいはい、これでアイツも少しは考えるでしょ。」
伊織は返事をした後、なんとも言えない顔をして言った。

426:律子×伊織×千早
07/02/15 08:46:03 5bpBJWwC
「ぅ・・・んっ・・・。」
千早は差し込む朝日が眩しくて目を覚ました。
(えっ!?)
最初はボーっとしていたが、目の前に伊織の顔があるのに気が付いて驚いてその場で固まっていた。
「何で・・・伊織さんが・・・。私・・・何でベッドに???」
訳が分からずに、千早は首を傾げていた。
(そう言えば・・・。)
何となく昨日の午後から夜の事を思い出して、千早は苦笑いしていた。
(だけど・・・伊織さん・・・わざわざ来てくれたんだ・・・。)
「伊織さん・・・。」
千早は、寝ている伊織を正面から優しく抱き締めた。
(小さいけれど・・・こんなにも温かい・・・。)
その温かみに落ち着いたのか、少しして再び寝息を立て始めた。


----------------------------------------------------------

続きです。
喪失感で情緒不安定に鳴った千早。
その余りの酷さを悟った伊織は飛び出した。
律子もまた苦しんでいた。

クライマックスに確実に進んでいますが
えちぃのはもう暫く先になりそうなのでその辺はご容赦を(平伏)


律子は仕事へ・・・
伊織は千早から話を聞いて・・・
【続く】

427:名無しさん@秘密の花園
07/02/15 15:59:28 Hce3GWXd
wktkしてきた

428:名無しさん@秘密の花園
07/02/15 22:34:16 SvUl55MH
((((゚∀゚)))ワクワクブルブル

429:律子×伊織×千早
07/02/16 11:35:13 ET1G8ai5
「ねえマネージャー。伊織はどうしたの?」
律子は一緒に出るはずだった朝のTV番組のゲストコーナーが終わってから聞いた。
「少し疲れが出たみたいで昨日の夜会った様子を見て、私の方で安全を期してスケジュールをずらしたんです。それもあって今朝は来るのがギリギリになってしまったのでお伝え出来なくて申し訳ありません。」
マネージャーは答えながら深々と頭を下げた。
「良いのよ謝らなくても。そっか、道理で今朝ギリギリだったわけだ。マネージャーらしくないとは思っていたのよ。」
律子は納得したように頷きながら言った。
「こちらが、変更になった水瀬さんのスケジュールです。」
「どれどれ・・・。」
律子はマネージャーの手帳を覗き込んで、変更になった伊織のスケジュールを頭の中に入れた。
「そっか、今日伊織は夕方からなのね。」
「はい、水瀬さんは午後からでも良いとおっしゃったのですが、まだオフまでに日数があるのを考えて私の方から提案させて頂きました。」
「そうね、マネージャーが正しいと思うわ。今忙しいのもあるし体調不良で倒れたら不味いし大変よね。」
マネージャーのもっともな言葉に、律子はまた納得したように頷きながら言った。
「そういう、秋月さんも大丈夫ですか?あまり寝ていらっしゃらないようですが?」
「あはは・・・。マネージャーには適わないな。まあ移動中に眠らせて貰うわ。」
マネージャーの言葉に苦笑いしながら律子は答えた。
「無理はなさらないで下さいね。辛いようだったらおっしゃって下さい。それと、3時までは私が秋月さんと同行しますが、それ以降はプロデューサーと代わって頂きます。」
「えっ!?プロデューサーと?千早はどうしたの?」
律子は千早のスケジュールを思い出して、驚いて思わず聞いた。
「さあ、今朝はギリギリだったものでプロデューサーとは殆どお話できていないんです。ただ、今日のスケジュール変更でお手伝いして下さるとしか聞いていないんです。」
「あっ、ごめんなさい。マネージャーに聞いても分からないわよね。」
(聞く相手を間違っているわよね・・・。何やっているのかしら私。)
内心でも苦笑いしながら律子は謝った。
「いえいえ、気になるようでしたら確認しておきますよ。次は歌番組の収録で移動になりますので、準備をお願いします。」
「わかったわ。千早の件は、プロデューサーから直接聞いてみるから、気にしないで。それじゃあ、車よろしくね。」
「はい。」
微笑んでマネージャーは返事をした後、振り向いて歩き出した。
「はっ!?」
去っていくマネージャーの姿を見送っている自分に気が付いて慌てて荷物を持って楽屋を後にした。


430:律子×伊織×千早
07/02/16 11:36:10 ET1G8ai5
「ん・・・。う?」
伊織が目を覚ますと何故か真っ暗で少し息苦しかった。
(一体何???)
訳がわからずに伊織は状況を把握しようと手足を動かした。
(ああ、そういう事ね・・・。)
状況を把握した伊織はモゾモゾ動いて、千早から抱かれている状況を脱出した。
「千早・・・。ちょっと千早、起きなさいっての!」
伊織は千早の肩を揺すりながら起こしにかかった。
「う・・・ん・・・。あ、伊織ひゃん、おはよ~ごらいまふぅ。」
千早は揺すられて目を覚まして寝ぼけ眼で言った。
「アンタなに寝ぼけてんのよ。」
伊織はジト目になって呟いた。
「伊織ひゃ~ん。」
まだ寝ぼけている千早は、にっこり笑いながら伊織に抱きついた。
「ちょっ、ちょっとアンタ何して、キャッ!?」
ジタバタと暴れる伊織を千早は押さえ込むようにしてそのまま押し倒した。
「伊織さん・・・。」
「アンタ目が覚めていたのね・・・。」
上から見つめている千早の目はさっきまでの寝ぼけ眼と違い真剣ないつもの眼差しになっていた。伊織はその目をじっと見返しながら言った。
「何があったの?」
「・・・。」
下から聞く伊織の問いに、千早は気不味そうに顔を逸らす。
「話してくれるわよね?」
伊織はそう言って逸らしている千早の顔を見た。千早は何も言わずに小さく頷いた。
「言えるまで待ってあげるから・・・。」
付け加えるように言ってから、伊織は目を閉じて千早が話し始めるのをじっと待った。

431:律子×伊織×千早
07/02/16 11:36:44 ET1G8ai5
「秋月さん。着きましたよ。プロデューサーがお待ちです。」
「んっ・・・。ごめんなさい。寝ちゃってたわね。」
律子はメガネを掛け直しながら、苦笑いして謝った。
「いえいえ、この後の仕事も無理しない程度に頑張って下さい。」
「移動中に大分寝れたから大丈夫よ。ありがとう、助かったわマネージャー。」
お互いに微笑み合いながら言葉を交わした。
「律子、行こうか。マネージャー、伊織の事よろしく頼む。」
「はい、お任せ下さい。」
そう元気良く返事をしてからマネージャーは二人から放れて言った。
「プロデューサー、千早はどうしたんです?」
「今日は休みだ・・・。」
(プロデューサー何か隠してる?いや、知らないのかな・・・。)
歯切れの悪い答えに律子は何ともいえない顔で思案していた。
「オーディション前で忙しい筈ですよね?」
「まあな、だが、千早には今日の休みが必要なんだ。もう良いだろ、律子。人の事より自分の仕事だ。」
誤魔化すように、プロデューサーは言うと先に歩き出す。
「は~い。」
ジト目でプロデューサーの背中を見ながら、律子は後について歩き始めた。

「そう・・・。」
伊織は全部聞き終わってから、気の毒そうに千早を見た。いつの間にか、二人は上下ではなく左右になって向かい合う形になっていた。
「伊織さん・・・。」
「んっ?何?」
伊織は不思議そうに聞いた。
「律子さんとの関係が終わった私は、もう用無しですよね・・・。」
「まあ、そういう事になるわね。」
「うっ・・・。」
あっさりと言われて、千早は何も言えなくなる。
「伊織さんも私から離れて行くんですね・・・。そして律子さんの元へ・・・。それが正しい形なんですよね・・・。」
千早は最後の方は言葉になっておらず、みるみる目に涙が浮かび始めていた。

432:律子×伊織×千早
07/02/16 11:47:58 ET1G8ai5
続きです。

マネージャーの見事な嘘吐きぶりは
やっぱり大人ってと笑って(?)頂ければと思います。

>>427様 ありがとうございます。ご期待にそえれば何よりです。

千早の言葉に伊織は・・・
【続く】

433:名無しさん@秘密の花園
07/02/16 21:38:36 qgg4+rFj
それぞれの進む道が徐々に見え始めて来た、
というところでしょうか。

個人的にはプロデューサーの優しさが染みましたね。
今まであまり扱いが良くなかっただけに、
こういう事態の為に
今まで冷遇(苦笑)されてたのか?
などと勘繰ってみたり。

実際、今の千早の心の傷を癒すものは
Pの優しさなのかも知れません。

そしてマネさんは
相変わらずの優秀な狂言回しぶり。
Pやこの人を見るに、
子供(アイドル達)と大人(P・マネ)という
関係も描かれてるかな、
という見方も出来るような。
(Pと伊織の会話など典型。
無能扱いされてなお怒らないPは
本当に大人だと思う)

どのような形で収束するか、
一千早好きとして見守ろうと思います。

長文失礼しました。

434:名無しさん@秘密の花園
07/02/17 22:37:37 vzqpYmeo
真が亜美真美にいいようにいじられるのと、
亜美真美が真にとかちつくされるのは
どっちがいい?

435:名無しさん@秘密の花園
07/02/17 23:21:28 EBlvI6+b
前者が自然な気もするけど、後者には新鮮味があるな

436:名無しさん@秘密の花園
07/02/18 00:58:23 rOY+wC4U
真は受けのほうがしっくりくるけど、
まあ、乙女への憧れをのこしたまま、ボーイッシュを攻め化するのはなかなか大変だな。

437:名無しさん@秘密の花園
07/02/18 01:24:45 X7zQNDS5
誰かその1とその2のログ持ってませんか?
新参の私にください・・・orz

438:名無しさん@秘密の花園
07/02/18 07:19:53 X/bFOzMv
>>434
俺はやっぱり前者がいいな

439:名無しさん@秘密の花園
07/02/18 08:40:11 VxRyK3wx
>>437
まとめ人を急かすか、人の良い誰かを探すんだ

440:名無しさん@秘密の花園
07/02/18 17:48:54 1bZ316+l
>437
うpしてやるから好みのカップルをあげてくれ
URLリンク(kasamatu.o0o0.jp)
yurimas

441:名無しさん@秘密の花園
07/02/18 19:39:07 XWHnNFDD
Da審査員×社長

442:名無しさん@秘密の花園
07/02/18 20:45:42 X7zQNDS5
>>440
ありがとうございます!
自分は某サイトの影響もあってか
最近はやよい×千早がすきです。

443:名無しさん@秘密の花園
07/02/18 22:44:51 1bA78QS6
>>440
横から㌧クス
自分は律子×伊織が好きだ
スレの作品見てますます好きになった

444:名無しさん@秘密の花園
07/02/18 22:52:02 oP+2VwJ1
>>440
横からいただきますた
私は千早&美希&真が好きです
某動画の影響です


445:名無しさん@秘密の花園
07/02/18 23:23:48 1bZ316+l
予想以上に答えてくれて嬉しいぜ

446:律子×伊織×千早
07/02/19 02:17:41 rDgDEScf
「アンタはそれを望むワケ?」
「嫌・・・です・・・。」
「じゃあ、良いんじゃない。アタシは別にアンタを捨てようとか思ってないし、離れてくつもりも無いわ。」
泣き顔になっている千早の頭を優しく撫でて微笑みながら伊織は言った。
「えっ!?」
千早は驚いてマジマジと伊織の顔を見た。
「な~に?」
「い、いえ・・・。」
(意外・・・。)
千早は内心で素直にそう思っていた。
「確かにね、最初は憎かったし、この泥棒猫って思ってたけど、今はそうは思ってないわ。だって、そう思ってたらここに来ると思う?多分情が移ったのかしら。」
伊織は最後の台詞をちょっと照れ臭そうにそっぽを向きながら小声で言っていた。
(伊織さん・・・。)
千早は嬉しくなって、そのまま伊織を抱き締めた。
「ちょっと、千早!痛いわよっ!」
「す、すいません。」
伊織に言われて慌てて、千早は伊織を解放した。
「アタシは良いけどさ、千早。アンタ本当に律子の事諦められるの?」
「ぅ・・・。でも・・・伊織さんもいますし・・・。」
言葉に詰まりながらも、千早は何とか答える。
「本音を言いなさいよ、怒らないから・・・。」
「・・・。諦められません・・・でも律子さんはもう受け入れてくれませんから・・・仕方ないんです・・・」
伊織の言葉に意を決したように千早は言った。言い終わった後、涙が溢れて頬を伝い始めていた。
「そっか・・・。どうなるか分からないけど、アタシは千早との事を律子に正直に話すわ。例えどんな結果になったとしても・・・。」
(アタシは隠してきた・・・だけど真実を語るわ。)
伊織は真顔になって、千早にではなく自分に言い聞かせるかのように言った。

447:律子×伊織×千早
07/02/19 02:18:16 rDgDEScf
「伊織さん・・・変に話さなくても・・・。」
千早は複雑な表情で言う。
「アタシも律子に捨てられたりしてね。」
伊織は言いながら自虐的な笑みを浮かべていた。
「そんな事・・・。だって、律子さんは伊織さんの事を・・・。」
悔しそうに千早は言う。
「千早、アンタが正直に話してくれたからアタシも本音を言ったわ。本当にどうなるか分からないけれど、必ず事実を話すわ。そしたら、どんな結果になってもアンタにどうなったか話してあげる。」
「・・・はい・・・。」
意を決して真面目な表情になって言う伊織の言葉に、千早も涙を拭いてから目をしっかり見返して返事をした。
「じゃあ、アタシは仕事に行くわ。アンタはできるんならプロデューサーに電話入れなさい。」
「分かりました。お仕事頑張って下さい。」
「当然よ。にひひっ。誰に向かって言ってるの?」
伊織はウインクしながら茶化すように言って、ベッドから出て素早く着替えると一旦千早の方を見る。
「な~に、捨てられた子犬みたいな顔してるのよ。アンタらしくないでしょ。しっかりしなさいよ。別に独りぼっちになった訳じゃないでしょ。それに、スーパーアイドルになるって言う目標だってあるんじゃないの。さっさと駆け上がってきなさいよ!」
最初は呆れた顔をしながら言っていたが、最後には指をさしてしっかりとした口調で伊織は言った。
「はい・・・はいっ!」
胸に湧き上がってくる感情と熱くなってくる目頭を押さえながら、千早は元気良く返事をした。伊織はそれを満足そうに見てから寝室を出て行った。
(そうよね・・・頑張らないと。)
千早は、その場で軽く気合を入れてからシャワーを浴びて温かいミルクを飲んだ。大きく深呼吸をして落ち着いた後、プロデューサーに電話を掛けた。
「もしもし、如月です。ご迷惑をお掛けしました。明日から行けますのでどうした良いか教えて下さい。」
いつものしっかりとした口調でプロデューサーとのやり取りが始まった。

448:律子×伊織×千早
07/02/19 02:18:47 rDgDEScf
「水瀬さん、如月さんは大丈夫でしたか?」
移動中の車内で心配そうにマネージャーは聞いた。
「うん、結構なショック状態だと思うけど落ち着いたし、アイツ何だかんだいって打たれ強いから大丈夫よ。今頃プロデューサーに電話してると思うワ。」
「そうですか。流石は水瀬さんですね。」
「アタシ!?別にそんな事ないわよ。」
マネージャーの素直な褒め言葉に、伊織はちょっと照れながら答えた。
「それでね、マネージャー。昨日とかもこき使っちゃって悪いんだけどお願いがあるの・・・。」
流石に昨日の今日なので伊織はお伺いを立てるように言う。
「遠慮せずにおっしゃって下さい。今は仕事中ですしね。」
マネージャーは殊勝な態度の伊織がおかしくて笑いそうになるのを堪えながら言った。
「律子とじっくり話す時間が欲しいの。それも出来るだけ早い内に・・・。」
伊織は真剣な顔になって、いつになく真面目な口調でゆっくりと言った。
「構いませんよ。明日何とかしましょう。」
「ええっ!?明日!?」
あっさりと言う上にいきなり明日と言われて伊織は驚いてキョトンとしていた。
「今日これからは流石に・・・。」
「そういう事言ってるんじゃなくて・・・明日にそんな事出来るの!?」
気不味そうに言うマネージャーの台詞に伊織は更に驚きながらも聞き返していた。
「夕方くらいからフリーになれれば宜しいですか?その代わりその分のしわ寄せは後に来ますけれど。」
「構わないわ。そこはマネージャーに任せる。今のままじゃ良くないし、ちゃんと決着つけないで後々にすればするほど響いちゃうと思うから。」
「そうですね、今日の秋月さんの様子を見ても、引き摺っている感じでしたから、水瀬さんの見立ては正しいと思います。明日、夕方からお二人が時間を取れるようにスケジュールを変更します。」
「ほんと、無茶いってゴメンネ。アイツじゃ頼りにならないから・・・。」
伊織は申し訳無さそうに、上目遣いでバックミラーに移るマネージャーに言った。
「ふふっ、お二人の為なら。ですよ。」
バックミラーに移る伊織をチラッと見ながらマネージャーは言った。

449:律子×伊織×千早
07/02/19 02:19:29 rDgDEScf
「スケジュールの変更?」
プロデューサーは首を傾げながら携帯で話をしていた。丁度休憩時間で、律子の楽屋に居た。
「「はい、先程事務所から緊急との事でメールが行っていませんか?」」
(あ、やばい・・。)
話し相手のマネージャーに言われて、メール確認を忘れていた事を思い出す。
「うん、分かった。律子にはちゃんと伝えるから。それじゃそっちも引き続き宜しく。」
それだけ言うと、携帯を切る。
「律子、実は・・・。」
「スケジュールの変更ですよね?」
「えっ?」
いきなり言われてプロデューサーは面食らっていた。
「私の方にも小鳥さんからメール入りましたよ。何でも先方のわがままが入ったらしいです。何本かは相手が大物なので事務所的に逆らえないみたいですね。」
律子は苦笑いしながら言った。
「大物スターを抱えていても、事務所の大小は如何ともしがたいからなあ・・・。」
プロデューサーもそう言いながら苦笑いしていた。
「このスケジュールだと・・・。」
(千早もさっき復帰するって電話が入ってるから・・・。プロデューサーには二人同時の面倒は見れないわよね。)
律子はノートパソコンを開いて、変更になったスケジュールを上書きしていた。
「なあ、律子・・・。」
「皆まで言わないで下さい。私は大丈夫ですから、千早を見てあげて下さい。あの子には支えが必要ですから。」
(そう、今のあの子には・・・。)
プロデューサーの言葉を遮って、律子は目を細めながら言った。
「分かった。どうやら、マネージャーの方で出来るだけ律子と伊織が一緒に動けるように変更してくれたみたいだから一人になる事も殆どない。まあ律子だったら一人でも安心だけどな。」
「全くもうっ!そういうスタンスだからいつまで経っても駄目なんですよ!」
楽観的に言うプロデューサーに律子はピシャッと言った。
「すいません、収録の続きなのでスタンバイお願いします。」
「は~い。」
外からADの声が聞こえたので、律子はノートパソコンをしまってから、プロデューサーと一緒に撮影現場へと移動していった。

450:律子×伊織×千早
07/02/19 02:20:15 rDgDEScf
「98・・・99・・・100っと。」
千早はプロデューサーに電話を掛けた後、自分のアパートに戻って来てトレーニングの一環である腹筋をしていた。いつものジャージ姿で、長い髪はうっすらと汗で濡れていた。額にも汗の玉が出来ていたが、気にせず腹筋を黙々と続けていた。
何も考えず無心で・・・いや考えたくなかっただけかもしれない。

「いよいよ明日・・・。」
伊織はマンションの寝室で寝る前にこぶしを握りながら呟いた。
(完全決着でなくても良いワ。少なくとも今までの事は全部律子に話す。恐くないと言ったら嘘になる。でも、今言わないとアタシは絶対後悔する・・・。)
うれちゃんをギュッと抱き締めながら、目の前に居ない律子の姿を想像していた。
「ちゃんと寝ておかないとね。おやすみうさちゃん。」
チュッ
軽くうさちゃんにキスしてから一緒にベッドの中へ潜り込んだ。

ドサッ
「流石に寝てないのが堪えたわ・・・ね。」
律子は仕事から戻って来て、シャワーも浴びる元気もなくそのままの格好でベッドに倒れ込んで眠ってしまった。

「また、明日から頑張らないと。」
千早は自分に言い聞かせるように言ってから電気を消した。
(律子さん・・・伊織さん・・・。)
真っ暗な天井を見つめながら、いつの間にか眠りに入っていた。

451:律子×伊織×千早
07/02/19 02:29:08 rDgDEScf
続きです。
伊織の意外な答えに独りきりにならずに済んだ千早。
何があるか分からずに、何とか仕事をこなし終わった律子。
そして、密かに話を進める伊織。

>>433様 色々な捕らえ方をして頂けて光栄です。
今後もへたれなりに頑張りますので見守ってて下さいませ。

>>434様 どちらも見てみたいので両方というのは無しでしょうか?(笑)

>>443様 その気に入った過去のものに私のものも含まれていれば幸いです。


次の日の三人は・・・
【続く】

452:名無しさん@秘密の花園
07/02/19 12:02:46 7gG66rrc
決着は付けなければならない。
たとえそれが破局と別離を産む事になろうとも…


今回は千早に対する2人の判断が的確ですね。
今自分は離れるべきではないと考えた伊織、
Pの支えが自分の代わりに必要と感じた律子。
千早も元通りになって何よりです。

そして律子の答を聞く為に
打ち明ける事を決めた伊織。
どんな答え、そして結末が待っているのか…
楽しみですね。

453:律子×伊織×千早
07/02/22 11:08:46 quJb/5uc
「昨日のスケジュール変更もだけど、今日もだなんて全く困ったものよね。」
律子は夕焼けの差し込む車の後部座席で、苦笑いしながら言った。隣に座っている伊織は朝から様子が変で、今も自分の言葉に全く反応せず、ただぎゅっとうさちゃんを抱き締めて黙っている。
(どうしたのかしら?伊織・・・。)
「お二人のような売れっ子を抱えていても、まだ事務所としては芸能界で小さいですからね。」
黙っている伊織の代わりに運転しているマネージャーがフォローを入れるように言う。
「まあ、そうね・・・。もし事務所が大きくなっても、私はこんなわがままとか言わないようにしたいわ。」
バックミラー越しに映るマネージャーを見ながら言った。
「良い反面教師と言った所ですかね。」
「マネージャーの言う通りかも。私自身も気を付けないと・・・。」
律子はメガネを外して、レンズを拭きながら自嘲気味に呟いた。
「ねえ、伊織?大丈夫?」
メガネを掛けなおしてから、心配そうに声を掛けた。
「えっ!?あっ?うん・・・。」
伊織は気不味そうに答えると、顔を逸らして返事をした。
(これから話すって覚悟を決めたつもりなのに・・・。)
内心でそう思いながら更にギュッとうさちゃんを抱き締めた。
(本当にどうしたのかしら・・・。)
律子はそれ以上何も言わずに、心配そうに伊織を見続けていた。
そんな伊織の横顔には綺麗な夕日が差し込んでいた。

454:律子×伊織×千早
07/02/22 11:09:23 quJb/5uc
暗くなってきて、レッスン場の外の外灯がつき始めた。
千早は来週に行われる事になったダンスマスターのオーディションのエントリーで選ばれたのでダンスレッスンを集中的にやっていた。昨日までの事を忘れるように鬼気迫る表情でステップを無心に踏んでいた。
「違う!そこはそうじゃない。こうだ!」
「はいっ!」
熱の入ったプロデューサーの指導にしっかりと返事をして、再びステップを踏み始める。
(早く・・・二人の居る場所まで・・・。)
以前ならダンスなんてと考えていた千早だったが、今はそんな事すら頭に無かった。
「よし、今日はこの位にしとくか。」
「まだ、やれます。」
プロデューサーの言葉に、千早は訴えるように言った。
「朝からずっとやってるんだ。体を壊しかねない。今日は帰ってゆっくり休んで明日に備えてくれ。明日は今日よりハードになるからな。」
「・・・。」
千早はそれに答えずに、ただじっとプロデューサーを見ていた。
「良いか千早。一朝一夕で出来るほど甘くないのは分かってる筈だ。お前だって、ずっと歌ってきたからこそ、今までの積み重ねがあればこそ、その歌唱力がある。焦って体を壊したら元も子もない。分かるな?」
「くっ・・・。」
(分かっています・・・分かっているんです・・・。でも・・・。)
プロデューサーの言いたい事は分かっていたが、それでも今は何かをやって居たかった。そんな自分がもどかしくて自然と唇を噛んでいた。
「着替えて来い千早。ここの借りる時間も終わる。」
「・・・はい・・・。」
不承不承返事をして、のろのろとレッスン場からロッカールームへと歩いていった。
「やれやれ・・・。」
プロデューサーはそんな千早を見送りながら苦笑いしていた。

455:律子×伊織×千早
07/02/22 11:10:05 quJb/5uc
「プロデューサー。」
「うわっ!?」
突然後ろから声がして驚いて振り向いた。そこにはマネージャーが立っていた。
「ああ、マネージャーか。びっくりした。どうしたんだ?律子と伊織はもう送り届けたんだよな?」
「はい。事務所に戻りまして、小鳥さんがプロデューサーの携帯に繋がらないとおっしゃっていたので、如月さんが一緒なので掛けてみてはと申し上げたのですが、彼女の方も繋がらなかったので私が参った次第です。」
「わざわざ来るって事は急用なのかな?」
「ええ、高木社長がお話をしたいそうなので、先に携帯でご連絡を入れて頂くのが良いかと。」
マネージャーは静かにそう言った。
「おっかしいな、充電もちゃんとしてたんだけど・・・。あれ?電源が入らない!?」
「もしかして故障ですかね?私のを使って下さい。」
「ああ、悪いね。」
プロデューサーは差し出された携帯を受け取って、早速掛け始めた。
(本当にこの人は運が悪いというかなんというか・・・。)
マネージャーは慌てて掛けて間違った相手に謝っているのを見て内心で溜息をついていた。
その後掛かったらしく、内容を変に聞いていて話し難くなるのを避けてマネージャーはレッスン場の外に出た。
「ぁ・・・。」
「ん?」
小さな声がしたのでマネージャーは不思議に思ってそちらへ向いた。
「ど、どうも・・・。」
そこには千早が居た。私服姿で気不味そうに頭を下げた。
「如月さんお疲れ様です。」
「お疲れ様です。あの・・・何でマネージャーさんがここに?」
頭を下げるマネージャーに千早は挨拶した後、疑問をぶつけた。
「実は・・・。」
マネージャーはさっきプロデューサーに言った事と同じ事を話した。
「そうだったんですか・・・。私の方は電池切れだったみたいで・・・。すいません・・・。」
「何も謝る事は無いですよ。如月さんは悪くありませんしね。あえて悪いというのなら運が悪いとしか言いようのないあの方と今日一緒に居た事位ですかね。」
最初にフォローを入れた後、マネージャーは苦笑いしながら言った。

456:律子×伊織×千早
07/02/22 11:11:34 quJb/5uc
「・・・。」
千早はそういわれて、レッスン場の中を見た。そこには、電話なのにぺこぺこ頭を下げているプロデューサーの姿が見えた。
「何か不味い事でもあったんでしょうか?」
「さあ?高木社長からの緊急呼び出しとしか私は分かりませんから。あの様子を見ると良い話では無さそうですよね。」
千早に聞かれて、マネージャーもレッスン場の中に居るプロデューサーの様子を見ながら答えた。
「あの・・・。」
「はい?」
「お二人は今日元気でしたか?」
「秋月さんはかなり元気なご様子でしたね、水瀬さんは変にぎこちない感じでした。」
気不味そうに聞く千早に、マネージャーは淡々と答える。
「そう・・・ですか・・・。」
俯いて呟く千早を、横目でチラッと見てからマネージャーはまたプロデューサーの様子を見た。
「すいませ・・・。」
「プロデューサーが来ますよ。」
消え入りそうな声で謝ろうとして、マネージャーの言葉を聞いた千早は顔を上げた。
「ありがとうマネージャー。お、千早着替え終わったな。じゃあ、また明日。」
プロデューサーはお礼を言って携帯をマネージャーに渡しながら、千早に軽く手を上げた。
「プロデューサー、私今日はもう終わりですから、如月さんを近くの駅まででも送りましょうか?」
「ああ、そうしてくれると助かる。俺はすぐ事務所に戻るからよろしく。あ~、もしかしたら後で呼び出す事になっちゃうかもしれないけど、その時は頼む。」
「ええ、分かりました。焦って事故など起こさないで下さいね。」
「わかった、それじゃ二人ともまたな。」
そう言うと、プロデューサーは慌てて走りながらレッスン場の入口から出て行った。
「ふぅ、全く世話の焼ける方です。」
マネージャーはそう言いながらも、少し笑っていた。
(マネージャーはプロデューサーの事が好きなのかな?)
笑っているマネージャーの顔をチラッと見て、千早は何となくそう思った。

457:律子×伊織×千早
07/02/22 11:28:19 quJb/5uc
続きです。

いつも通りに戻りつつある律子。
話す事を決めて、気が気ではない伊織。
プロデューサーと千早、そしてマネージャー。

>>452様 色々な見方をして頂けると嬉しいです。
ご期待に沿えるようにへたれなりに頑張ります。

マネージャーは千早に・・・
そして、ついに伊織が律子に・・・
【続く】

458:452
07/02/24 13:30:12 LUZK5Ych
お気になさらず。
一読者には見守る事しか
出来ませんので。

一途でストイックな性格ゆえ、
ともすれば周りが見えなくなりがちなんですよね、千早は。

そんな彼女の性格をよく知る
プロデューサーならではのアドバイスは、
事の本質の把握、あるいは
その事柄に対する洞察がよく出来ているな、
と思わせる部分ですね。
ただ、巡り合わせというか
間の悪さはどうにもならないのでしょうか(苦笑)

マネージャーの態度は恋愛感情ではないかも?
個人的には「しょうがないな、この人は」といったニュアンスを感じたので。
『弟を見る姉』的な視点というか。

もうひと山ありそうな雰囲気。
いおりつこはどうなるのか、
マネは千早に何を語るのか、
そして千早の行動は…

楽しみにしています。
毎度の長文、失礼しました。

459:いんとろだくしょん
07/02/26 00:33:52 ff5gzvSh
「ゴホン・・・仕事の様子はどうかね?」
「はぁい♪お父様!絶好調ですわよ!にひひっ♪」

水瀬家の朝食は、白い大きなテーブルを父子ではさんでのものだ。
食材も高級なものが吟味されており、ことにオレンジジュースは、伊織のお気に入りであった。

「そうか・・・」
愛娘の愛くるしい笑顔を眺めながら、父親が相槌をうつ
「私は今日も遅くなる。だが仕事が終わったら、大切な話があるから
休まずに起きているように。新藤に迎えにいかせる」
「はぁい♪」
(なにかしら・・・不吉な予感がするわね)


「うっう~!朝ごはんの納豆おいしいです!」
「おねーちゃん、醤油とって~」
「ほらほらこぼさないで」
「おかわり」
「お父さんも元気いっぱいです~」
高槻家の食卓は、ちゃぶ台を囲んでの賑やかなもの。
お得感たっぷりの食材を、7人家族で元気にいただく。

「きょうもお仕事がんばってきまーす!」
「いってらっしゃい~おねえちゃん!」
「浩司もお勉強がんばるんだよ!」
(今日はお仕事、伊織ちゃんに逢える!)

765プロ、乙女と乙女の哀しく切ない物語が幕を開ける。

460:律子×伊織×千早
07/02/26 22:02:44 LnVReOBX
「さあ、如月さん忘れ物は無いですか?」
「あっ、はい。」
「では、車まで移動しましょう。」
「はいっ。」
マネージャーは千早の返事を聞いてから、先に千早を促して自分は後ろから歩き始めた。
(何か・・・変な感じ・・・。)
千早は、今まで誰かの後についていく事はあっても自分が前に歩いた事が殆ど無かったのもあって違和感でぎこちなく歩いていた。
「どうぞ。」
「あっ・・・すいません。ありがとうございます。」
自然と後部座席のドアを開けられたので、思わずそう言いながら乗り込んだ。
(慣れない事をされているから・・・違和感が・・・。)
後部座席に乗った千早は、何となく小さくなっていた。
「如月さん、どうしますか?」
「えっと・・・。」
「ご自宅のアパートまで送りましょうか?」
「いえ、流石にそれは悪いので。」
いきなり言われた台詞に驚いて千早は両手をブンブンと振りながら慌てて言った。
「でしたら・・・お二人の居るマンションにお送りしましょうか?」
「えっ!?」
急に雰囲気が変わって静かに言ったマネージャーの言葉に驚いて千早はその場で固まった。
「あの・・・それって・・・どういう・・・。」
千早はそう言いながらも、あからさまに狼狽していた。
「水瀬さんを助けてあげてくれませんか。」
真面目な口調で言うマネージャーだったが、決して後ろを向きはしなかった。
「伊織さんを?」
言葉の真意が分からない千早は不思議そうに聞いた。
「面等向かって秋月さんとお話をしたら、水瀬さんには勝ち目は無いと思います。多分それは水瀬さん自身も分かっていると思います。それでも、今夜全てを話そうとしています。」
「でも・・・私に何が出来るんでしょうか・・・。既に律子さんからは三行半を突きつけられた身ですし・・・。」
マネージャーの言葉に、千早は俯いて力無く言う。

461:律子×伊織×千早
07/02/26 22:03:20 LnVReOBX
「今夜が水瀬さんや秋月さん・・・そして、これから行く気があるのなら如月さん、貴方にとっても正念場になると思うんです。貴方は本当に、このままで良いんですか?」
「そ、それは・・・。」
(良くなんかない・・・だけど・・・。)
千早は俯いたまま内心で葛藤していた。
「私は同じ人として、女として、そして何より若い貴方に後悔して欲しくないんです。」
「マネージャーさん・・・。」
千早は顔を上げて思わずマネージャーの方を見た。
「私にも如月さんたちと同じ年に深く悩んだ事がありました。私はそこで諦める道を取りました。その時はそれで良いと自分に言い聞かせました。でも、それは間違いだった。今でもその事を後悔しています・・・。」
(マネージャーさん・・・。)
千早が良くマネージャーを見ていると、小刻みに肩が震えているのが分かった。
「今の如月さんを見ていると・・・昔の自分を見ているようで辛いんです・・・。余計な事を言ったかもしれませんね・・・。近くの駅まで送ります。」
そう言って、マネージャーはエンジンをスタートさせた。
「あの・・・行って何が出来るか分かりませんけれど・・・。お二人の所へ送って貰えませんか?いえ、送って下さい!お願いします。」
千早はそう言って、その場で頭を深く下げた。
「分かりました。途中でコンビにでも寄って飲み物や食べ物を買いながら参りましょう。」
「はい。宜しくお願いします。そして・・・ありがとうございます。」
千早は、一回頭を上げてから再びお礼を言って深々と頭を下げた。

462:律子×伊織×千早
07/02/26 22:03:58 LnVReOBX
マンションに戻ってきてからも少し変な様子の伊織だったが、一緒に夕飯を食べ始める頃にはいつものように戻っていた。
忙しいスケジュールの中で久しぶりにゆっくりと二人で食べれる夕食に二人の会話も自然と弾んでいた。
楽しい時間はあっという間に流れて・・・
伊織はオレンジジュース、律子はカフェオレを飲みながらのんびりと適当にセットしたCDを聞いていた。
コントローラーをおもむろに取って、伊織はコンポのスイッチを切った。
「ん?一緒にシャワー浴びる?」
目を閉じながら聞いていた律子は消されたのに気がついて薄く目を開けて、いつものあの妖しげな瞳で聞いた。
(うっ・・・危ない危ない・・・。)
思わずその雰囲気に飲まれそうになった伊織は内心で首を振っていた。
「あのね、律子。大事な話があるの。」
伊織は真顔になって、しっかりと律子の目を見て言った。
「うん、聞くわ。」
律子の方もいつに無く真剣な伊織の言葉にメガネを掛け直してから頷いた。
「律子は千早の事どう思ってるの?」
伊織の言葉に、一瞬だけ律子はピクッっと反応した。
「千早?可愛い後輩よ。何でそんな事聞くの?」
(伊織・・・まさか、ね・・・。)
口でそう言って平静を装っていたが、律子は内心ではかなり動揺していた。
「そう・・・。」
(律子・・・貴方も私に嘘吐くのね・・・。)
伊織は少し俯いて悔しさで唇を噛んだ。
「千早ね・・・一昨日から昨日に掛けて酷かったのよ・・・。」
「っ!?」
顔を上げて痛々しそうな顔になって言う伊織の言葉に律子は驚いて目を見開いた。
「伊織・・・貴方・・・。」
「うん、知ってる。ぜ~んぶね。勿論千早が悪いんじゃないし、千早はそういう事を軽々しく言う子じゃないのも分かるわ。」
「じゃあ、何で・・・。」
完全に狼狽している律子は聞くしかなかった。
「アタシも千早と関係を持っているからよ・・・。」
「!!?」
律子はあっさり言う伊織の言葉にショックを受けて驚いたまま固まっていた。

463:律子×伊織×千早
07/02/26 22:10:03 LnVReOBX
続きです。
千早はマネージャーの言葉に意を決した。
そして、ついに伊織が律子に真実を語り始めた。

>>452様(458) ご意見を頂けるだけでも書き手としてありがたいです。

>>459様 一読み手として始まりを期待しております。


伊織は真実を語り律子に詰め寄る。
そして千早は・・・
【続く】

464:名無しさん@秘密の花園
07/02/27 06:20:24 oVf0o24h
ついに伊織vs律子キター

そして千早も…

非常に続きが気になりますよ(`・ω・´)

465:律子×伊織×千早
07/02/28 17:41:28 mkG4mqyk
「最初に偶然だったけど、律子と千早がしてるとこ見ちゃったの・・・。いつも下げない頭を下げてまで千早に謝ったのに・・・.
悔しくて、悔しくて。それに律子を取られたくなくて引き離す意味も込めてアタシの虜にしてやったの!」
伊織は話している途中から涙ぐんでいた。ただ、その口調は強く激しくなっていっていた。
「そして、律子にはばれないように関係を続けた。千早はああいう子だからアタシとの関係を律子に言える訳も無い。それも分かってた・・・。」
そこまで言うと一旦伊織は黙った。
(知らなかった・・・わからなかった・・・。)
律子は何も言えずにそのまま、難しい顔をして伊織の事を黙ってみていた。
「そして、アタシと千早の関係も偶然マネージャーに知られる事になった。
律子やアイツに言われる前に何とかしようと思って協力者になって貰った。」
「嘘っ!?マネージャーも!?」
流石にそれを聞いて、律子は愕然とした。
「千早から話は聞いたワ。律子ずるいじゃない。別れ話の最後にキスするなんて・・・。あれじゃあ、未練が残るし千早が可哀想じゃない!」
「・・・。」
伊織の言葉に律子は眉をしかめながら黙り込む。
「知って欲しくなかった・・・。伊織が倒れてから私は凄まじい喪失感に襲われた。千早から事実を知った私は怒りで千早に当った。憎しみはいつしかぽっかり開いた穴に千早を埋める事で愛おしさに変わってしまった・・・。
最初は伊織の代わりのつもりだった、誰でも良かった・・・寂しさを紛らわしてくれる相手が欲しかったの。」
律子はうなだれながらとつとつと語る。
「アタシが戻って来なければ、そのまま千早と上手くやる。アタシが戻ってきちゃったから邪魔になった千早を捨てる。それって自分勝手だし、現状だったら千早が余りにも哀れじゃない!」
伊織は怒りを隠すことなく吐き捨てるように言った。

466:律子×伊織×千早
07/02/28 17:43:56 mkG4mqyk
「そう、私は自分勝手なのよ。貴方を最初にバスルームで押し倒した時からずっと・・・今も・・・きっとこれからも・・・。でも伊織、何でそんなに千早の肩を持つの?私と一緒に戻れるのなら問題ないでしょ?」
律子は顔を上げながら冷静な顔つきになって言った後、伊織に聞き返した。
「・・・そりゃあ、律子との関係に戻れるのは正直嬉しい。でもね、アタシ千早に情が移っちゃったのよ。今のままじゃ余りにも可哀想だし・・・。それにかく言う律子だってどうとも思ってないならキスなんてしないはずでしょ。
千早の話じゃ最後の最後まで体は重ねてもキスだけはさせてくれなかったって聞いたわよ。」
「・・・。」
(伊織はそこまで千早の心に入り込んだのね・・・。)
律子は黙ったまま、伊織とここには居ない千早の姿をダブらせて見ていた。
「じゃあ、伊織。貴方はどうしたいの?」
「えっ!?」
不意に聞かれて伊織は驚いた後、困った表情になる。
「私は今回の事で気が付いたの。伊織の代わりなんて居ない。だからもし、これから同じ事があったとしても私は一人で居るって決めたの。だから、千早との関係には終止符を打った。
でも、全く関わりを持たないという事ではないわ。事務所の先輩後輩として今まで通りに付き合って行くつもりよ。」
「律子は本当にそれで良いの?」
伊織は律子を睨みながら聞く。
「良いわ。伊織、貴方こそ選びなさい。私と千早、どっちを選ぶの?色々知った今、伊織との関係を続ける千早を許す事は出来ない。
でも、私を選ぶのなら今までの千早との関係に目を瞑るわ。ただ、千早を選ぶというのなら、私にも考えがあるわ・・・。」
鋭い目付きになって律子が迫るように言う。
「アタシは・・・。」
伊織は律子の迫力に気圧されて、言葉が続かなかった。
そこから少しの間、二人は無言のまま向き合っていた。

467:律子×伊織×千早
07/02/28 17:46:21 mkG4mqyk
「「最初は材料のある水瀬さんが有利に話を進められるでしょうけれど、必ずそれを秋月さんの方がひっくり返す時が来ます。
そうなってしまったら、水瀬さんに勝ち目はありません。言い方は良くないですが、水瀬さんが心の中で不満に思っていても、秋月さんに丸め込まれて終わりになってしまうでしょう。」」
「「私は・・・どうすれば良いんでしょう?」」
「「本当に水瀬さんが駄目だと貴方が判断した時に割って入ると良いでしょう。水瀬さん一人でも、貴方一人でも秋月さんには適わないと私は思っています。でも二人なら何とかなると思います。少なくとも今なら・・・。」」
「「そうですね・・・一人ではどうしようもなかったですから・・・。」」
「「良いですか、タイミングを逃してはいけません。早くても遅くても駄目です。秋月さんは強い方ですが、その反面とても寂しがり屋の面を持っています。強硬手段だけではなく、心に訴える事をすると良いと思いますよ。」」
「「はい。でも、何でマネージャーさんは行かないんですか?」」
「「前にも言った筈です。私は水瀬さんと秋月さんのマネージャーです。お二人の前に出たら妥当な所で手打ちをしてしまうでしょうから。私も融通が利きそうで利かない人間だから。っと、私の事はどうでも良いですね。
如月さん、くれぐれも後悔の無いように。頑張って下さいね。」」
「「ありがとうございます。」」

千早はさっきまでのマネージャーのとやり取りを思い出していた。最後に見た悲しそうな苦笑いをした顔が何故か忘れられなかった。
(律子さん・・・伊織さん・・・。)
合鍵を使って既にマンションの中に入っていて、部屋の中の修羅場をドア越しに聞いていた。ドキドキして破裂しまうのではないかと思う胸を押さえながら自分の出るタイミングを伺っていた。


468:律子×伊織×千早
07/02/28 17:53:56 mkG4mqyk
「無理・・・。どっちか選ぶなんてアタシには無理よ・・・。律子だって千早の事好きなんでしょ?アタシとは違った意味で。じゃなかったら、許さなかったキスなんてしないでしょ?」
伊織は律子に訴えかけるように言う。
「そうね・・・そうかもしれない。でも割り切らないと駄目なの。千早の事をなじるなら幾らでも聞くし謝るわ。でも、もう遅いのよ・・・。」
律子は俯きながら呟く。
「だったら・・・。」
「伊織、これ以上の問答は無用よ。選びなさい、私か千早を・・・。」
伊織の言葉を遮って、律子が顔を上げて冷たい目をして静かに言う。
「うっ・・・。」
その雰囲気に、伊織はその後続けようとした言葉を出す事が出来なかった。
「答えなさい・・・伊織。」
「あ、アタシは・・・。」
律子の豹変した姿に、伊織は自分では気が付いていなかったが、体も声も震えていた。
(アタシ・・・やっぱり・・・律子には・・・千早・・・ゴメン・・・。)


-------------------------------------------------------------------
続きです。
切り出して律子を追い込む筈が追い込まれてしまう伊織。
マネージャーに助言を得て、時を待つ千早。

>>464様 勝負という程の場面になるかどうかは分かりませんが
楽しんで頂ければ何よりです。


追い詰められた伊織・・・
逆に追い詰めた律子・・・
時が来た千早は・・・
【続く】

469:律子×伊織×千早
07/03/04 23:33:26 fKVZpZyY
バンッ!
そこで、突然ドアが開いて誰かが入ってきた。
「えっ!?」
「誰っ!?」
律子と伊織が驚いて見るとそこには千早が立っていた。
「千早!?」
「千早、アンタ何でここに!?」
流石に二人は驚いて顔を見合わせた。
「マネージャーさんに無理にお願いして、連れて来て貰いました。」
千早は気不味そうだったが、俯かずに二人の顔を交互に見ながら言った。
「・・・。」
「マネージャーが許したの!?」
(どういう事?マネージャー修羅場になるってのは分かっていた筈なのに・・。)
律子は無言だったが、伊織は信じられないと言った表情で聞き返した。
「はい。」
千早が返した返事は力強く、さっきまでの気不味さは全く無くなっていた。
「何しに来たの千早?貴方の出る幕じゃないわ。」
驚いたものの冷静に戻って律子が冷たく言う。
「何言ってんのよ!律子。ここで、三人できちんと結論出して決着つけなきゃ。」
伊織の言葉に、律子は一瞥くれるだけで無言のままだった。
「うぐっ・・・。」
(律子・・・恐いわよ・・・。)
一瞥くれられて、伊織は思わず萎縮した。
「律子さん、伊織さん。お二人の話中すいません。聞いて貰えるかどうかは分かりませんが、私の気持ちをお伝えしたくて参りました。」
「良いわ座って・・・。」
律子は静かに言うと、千早に席を勧めた。
四角いテーブルだったが、それぞれが視界に入るように三角形になる感じで椅子の向きを変えて座りあった。
(危なかったワ・・・。)
伊織は座りながらホッとしていた。それと同時に危うく律子の雰囲気に飲まれてしまいそうだった自分に内心で苦笑いしていた。

470:律子×伊織×千早
07/03/04 23:35:32 fKVZpZyY
「私は最初、律子さんに芸能界の先輩として優しくして頂いて・・・。伊織さんにも声を掛けて頂いて・・・。お二人の所まで駆け上がろうと今でも思っています。
最初に伊織さんを突き飛ばしてしまって、その事実で律子さんから怒りを買ったんですが、その後伊織さんの居ない寂しさなのからか、私に色々と手解きをして下さいました。」
「・・・。」
「・・・。」
律子と伊織は黙って千早の話を聞いていた。
「その後、伊織さんにその事実を知られて、私が嘘を吐いていた事でやはり怒りを買って、滅茶苦茶にされました。それは、私を律子さんから引き離す為に伊織さんが取った手段でした。
正気を失う程、何度も何度も激しくされて、どうにかなってしまうかと思いましたが、それは、逆に私にとって今まで体験した事の無い甘い物へと変わって行きました。」
(そんな事があったのね・・・。)
その話を聞いて、律子はチラッと伊織を見た。
「私は最初、律子さんにだけ心を奪われていましたが、伊織さんに無理矢理されているのもその内にそうでは無い事に気が付きました。確かに色に溺れたのかも知れませんが、
伊織さんの気持ちが変わっていくのが何となく分かりました。そんな気持ちに気が付いた私は伊織さんにも徐々に心を奪われて行きました。」
(あんまりそういうつもりは無かったんだケド、まあそう思ってるならそれで良いワ。)
伊織は聞きながら腕を組んで千早を見ていた。
「全てを知っている伊織さんと、その事を知らない律子さんの間で苦しんだ時もありました。いつかはこの事が表に出てしまう恐さと、その時には私は律子さんと伊織さんの二人を同時に失う事が恐かった・・・。
そして、先に律子さんからその話をされてしまった。悲しかったし、今度は伊織さんに同じ風にされたら私はどうなってしまうのか不安で恐くて仕方なかった・・・。」
千早は言葉の最後の方で涙が目に溜まり始めていた。
「最後の最後まで私は伊織さんの代わりでしかないと思っていました。だけど、最後でキスされてそれは違うんじゃないかって思ったんです・・・。」
「・・・。」
律子はその話ではあえて口をつぐんでいた。
「伊織さんは、夜中なのにわざわざ来て下さって、面倒を見てくれました。そして、私の話を全部聞いた上で律子さんに全てを話すと・・・。例え結果が酷い事になったとしてもと・・・。」
「あんな状況でほっとけるワケないでしょ。」
伊織は苦笑いしながら突っ込んだ。

471:律子×伊織×千早
07/03/04 23:36:47 fKVZpZyY
「前置きが長くなりましたが、結論を言わせて貰います。私は律子さんも伊織さんも好きです。芸能界の先輩としては無論ですし、普通なら二人何ていうのは許されないのかもしれません。でも、二人とも好きなんです!」
力強く言って千早は思わず勢いで立ち上がった。
「そう・・・二人なんて許されないのよ・・・。」
律子が静かに言った。
「じゃあ、律子。もしアタシが千早と一緒になるって言ったらどうするの?」
「・・・。その時は一人で・・・。いえ、千早から貴方を奪うわ!」
何気なく聞いた伊織の言葉に、律子は少し千早を睨みながら言う。
「ひっ!?」
千早は立ったまま仰け反って、バランスを崩してジタバタしてそのまま椅子に座る形になった。
「ぷっ。何やってんのよ千早。」
「だって、伊織さんが変な事を聞くから・・・。」
笑う伊織に、ふくれっ面で千早が文句を言った。その様子を見て、律子は面白く無さそうな顔をする。
「要は皆ワガママなのよ。アタシはいつでもどこでもワガママだけどね。にひひっ。」
「そうね・・・。わがまま・・・自分勝手・・・よね。」
笑いながら言う伊織に、律子は何とも言えない顔をしながら呟く。
「ねえ、律子。こんな場面なんだから嘘は言わないで。千早の事好きなんでしょ?アタシの代わりなんかじゃなくて、一人の相手として。」
伊織の言葉に、千早は固唾を呑んで律子を見守る。
「ふぅ・・・分かったわ。正直に言うわ。そう、私は伊織も千早も好き。だけど・・・。」
「だったら問題ないわ。私だって律子も千早も好きよ。それで良いじゃない。何が駄目なの?」
「何って・・・。」
あっけらかんと言う伊織に、律子は伊織を見て言う。
「アタシも千早も全てを知って苦しんだのよ。律子だって苦しんだじゃない。そりゃあ、上手く行かないかもしれないけど、それまでは自分に正直になっても良いじゃない。」
「伊織・・・。」
伊織は少し微笑みながら言う。
「律子さん・・・。私じゃ駄目ですか?」
「千早・・・。」
千早は、少し涙ぐみながら訴えるように言う。
「何も知らなくて伊織にばれないようにって苦しんだ私は何だったの・・・。伊織と千早を傷つけてしまった私は・・・。」
律子は俯きながら呟く。
「全部知った上で、後は律子の答え待ちだけよ。」
「・・・。」
無言の律子を伊織と千早はじっと待った。

472:律子×伊織×千早
07/03/04 23:42:30 fKVZpZyY
続きです。

ついに割って入って語る千早。
驚くも一緒に説得に入る伊織。
形勢逆転をした筈が揺れ動く律子。


伊織と千早の言葉に出す律子の結論は・・・
【続く】

473:名無しさん@秘密の花園
07/03/05 05:30:46 gQZVBuUx
wktkwktkwktkwktkwktk

474:名無しさん@秘密の花園
07/03/05 11:05:25 bgOslr6W
すみません、
今回はノーコメントとさせてもらいます。
今は何を書いても
黒くなりそうなので…

千早には忌まわしい過去ごと
2人の事を切り捨てて欲しいと
願っていたのですが…

自分の中に『あの2人』に対する
『良くない感情』があるせいかも知れません。

まとまりがなくて申し訳ありません。
個人的感想ですので、
気になさらないで下さい。

475:名無しさん@秘密の花園
07/03/05 16:37:04 apf4Ow7o
亜美が冗談で言った真美の命があと一年って話、まさか本当だったなんて。
ラストコンサートの次の日、真美は倒れた。
亜美は何も知らなかったらしい。それはそうだ、知ってたら冗談でもあんな事は言えなかっただろう。
亜美は自分があんな冗談を言った事、そしてラストを譲らなかった事を真美にずっと謝っていた。
真美はそんな亜美に、気にしないでと言い、精一杯の笑顔で静かに息を引き取った。


亜美はその後、真美の分まで、と元気に頑張っている。
最期に真美がくれたと言うお守りと共に。

「この中にね、真美のメッセージが入ってるの。
でもまだ読んでないんだ。読んじゃたらもう…本当にバイバイの様な気がして。」


そのメッセージ、俺は知っている。
「亜美、がんばれ!!」だ
…俺が書いて入れ替えたから。何故そんな事をしたか?
俺は真美の死から数日後、ついそのお守りの中を見てしまったのだ。
真美が最期に残した言葉を知りたかったから。

真美が本当に残したそのメッセージにはこう書かれてたんだ。

『亜 美 し ね』と

476:名無しさん@秘密の花園
07/03/05 16:47:46 apf4Ow7o
実は、小鳥さんは・・・
昔はアイドル候補生だったんだよ。
いや、一応デビューもしたから、候補生っていうのはおかしいかな。
だけど、全然売れなくてね。本人のせいじゃないんだよ。プロデューサーがひどいヤツだったんだ。
少々名の知れたヤツだったんだけど、枕営業強要するし、断ると、それじゃ売れるわけがねえ!って逆ギレするし。最後には765プロの金持ってドロン。
おかげで、事務所も汚い雑居ビルの2階に引越し。あの時は、社長もだいぶ落ち込んだみたいだったな。
でもその時、小鳥さんが社長に言ったんだよ。新しいプロデューサーを探して、育てましょう、って。
それ以来だな。765プロがプロデューサー募集を始めたのは。
小鳥さんは、すっかりアイドルから足を洗って、プロデューサーやアイドル候補生を導く仕事を始めた。
え?もう一度彼女がアイドルを目指すかって?
どうだろうなあ。一度ひでえ目にあってるしなあ。
でも、トップアイドルになる、って志した身だからね。
全く目がないわけでもないかもな・・・。

477:名無しさん@秘密の花園
07/03/05 17:30:38 apf4Ow7o
春香で始めてみた。
いつものように順調にレッスンを重ねているうちに、ふと思い出した。
…俺の初プロデュース、確かこの娘だったよな。
あの時はまだ新米で育て方もよくわからず、自分の不甲斐なさを棚にあげて
ぶち切れて途中で削除してしまったんだよな。
一度もオーディションに合格しないまま…。
今まで春香を避けていたのは、そういう負い目があったのかもしれない。
しかし今は違う、真アイドルマスターの称号も得た。

さあオーディションだ。
春香ここはこう言っておくんだ!

…うん?どうした春香。
春香は画面越しに俺の方をじっと見つめてこう言った。

「こ ん ど は お と さ な い で ね 」

478:名無しさん@秘密の花園
07/03/05 17:31:34 apf4Ow7o
社長「春香くんを選ん・・・そんな子はここにはいないよ、君」
P「???」
社長「そう、ここにはいない。後は分かるね?それでは頑張ってくれたまえ」



暗くなった画面に俺が映った。
何がどうなっているのかさっぱり分からなかった俺は説明書を読もうと画面から目を離す。
次の瞬間、首に、ヒヤリとした、ナニカの、感触が・・・


最期に俺が見たのは、画面に映る笑顔の春kkkkkkkkkkkkkkkkkk



春香「もしもしプロデューサーさん?今私事務所の前にいますよ
もしもしプロデューサーさん?今私扉の前にいますよ
もしもしプロデューサーさん?今私プロデューサーさんの


う し ろ に い ま す よ

479:名無しさん@秘密の花園
07/03/05 19:52:44 gQZVBuUx
何だこのホラーなネタは…

夢に出るとまではいかんがヒヤリとしたぜ。

480:名無しさん@秘密の花園
07/03/05 21:39:03 EqCZ/e0K
ホラーの改変やね
暇な香具師も居たもんだw

481:名無しさん@秘密の花園
07/03/06 00:59:54 SqrskL99
>>475
>『亜 美 し ね』
亜美 決して走らず 急いで歩いてきて そして真美を 静かに見送ってね

>>478
>うしろにいますよ
だーれだ?(Pを目隠ししながら)

わからなかったプロデューサーさんにはお仕置きです。
ギュ、ギュギュ、むにゅ、むにゅむにゅ

こうですか?わかりません!

482:律子×伊織×千早
07/03/06 01:03:39 gYcMbwZK
(伊織と千早は明らかにしたというのに、この三角関係が続く事を望んでいる。そしてこの関係を知ってしまった私の返事を待っている・・・。)
一回伊織と千早をチラッと見て、律子は両肘をテーブルについて手を組んでからそこへ額を当てた。
(律子。私達2人を捨てるなんて事だけは嘘でも言っちゃ嫌よ・・・。)
(律子さん・・・。)
その律子を、伊織も千早も思う所はあったが、固唾を飲んで見守っていた。
(選択は私に委ねられた。ここで、また伊織だけを選んで千早を捨てる事だって出来る。いっそ2人を捨てる事だって・・・。
だけど、2人を前にして今の私にそれを言う事は嘘でも出来そうにない。)
律子は内心で苦しんでいた。それを示すかのように組んでいる手に力が入って震えていた。
(伊織はあっけらかんと認めた。千早も受け入れた。なのに私は答えを出せないでいる。ここで嘘を吐いて一人になるのはとても耐えられそうにない。
最後まで自力で答えを出せないなんて本当にずるくて情けなくて弱い私・・・。)
「参ったわね・・・。二人なんてありなの?二人とも本当に、本当にそれで良いの?」
律子は顔を上げてから困った顔になって、二人に向かって問いかけるように聞いた。
「勿論よっ!」
「勿論です!」
二人は待ってましたとばかりにそう言ってから、椅子から立ち上がって同時に律子へ抱きついた。
「あ・・・はは。」
(色々考えていたけど・・・心の底ではこの結末を望んでいたのかな・・・。)
律子はちょっと笑って涙ぐみながら、二人を両手で抱え込むように抱き返した。

483:律子×伊織×千早
07/03/06 01:04:46 gYcMbwZK
「そうだ、ちょっと待ってね・・・。」
そう言って、伊織は先に律子から離れて、自分の携帯からメールを簡単に打ち込んだ。
「「ありがとう!
マネージャー本当にありがとう。千早の飛び込みのサプライズには驚いたけど丸く収まったわ。今度細かく話すからね。これからもよろしくネ♪」」
「これでよし、っと。丸く収まった所で、ね?」
伊織は携帯を置いてから二人の方を目を細めながら見た。
「そうね。」
律子はその視線に答えるように、いつもの妖しげな微笑を返した。
「ぁ・・・。」
千早はそんな二人を見て、少し赤くなりながらも期待の眼差しになっていた。

♪~
「ん?」
マネージャーは高木社長から直接呼び出しを受けて事務所の会議室で待っていた。そこへメールが入ったので見てみた。
(水瀬さんから・・・。)
内容を見て、ニコニコしながら返信はせずに携帯をしまった。
ガチャッ
ドアの開く音がして、マネージャーはいつもの真面目な表情に戻って背筋を伸ばした。
「すまないね。仕事が終わった後に呼び出してしまって。」
「いえ、それでお呼び出しの件は何でしょうか?」
言葉を返しながらマネージャーは聞いた。
「実はね・・・。」
高木社長は真面目な顔をして話し始めた。

484:律子×伊織×千早
07/03/06 01:08:16 gYcMbwZK
再度三人で抱き合った体勢になっていた。
「ほら、千早・・・。」
モジモジして遠慮と躊躇をしている千早を見て伊織は譲るように言う。
「え・・・でも・・・。」
それでも、気不味そうに伊織を見ながら千早が答える。
「アンタねえ・・・アタシが譲ってるんだから受けなさいよ。それとも何?律子とキスしたくないワケ?」
焦れた伊織は不機嫌そうに言う。
「そ、そんな事は・・・したいですけれど・・・伊織さんを差し置いては・・・。」
困った顔になっても、千早は尚躊躇していた。
「千早・・・ここまで来て遠慮なんていらないわよ。それとも本当に私とキスするのは嫌?」
「えっ!?」
律子に言われて驚いた千早は思わずそちらを見た。
「もう二度とこうなる事は無いと思っていたけど・・・でも・・・嬉しいわ。千早・・・。」
「ぁ・・・。」
優しく微笑んだ後、いつもの妖しい目になって律子は自分から千早を引き寄せる。千早はその雰囲気に飲まれて小さく声を上げた後、自然と目を閉じて身を任せていた。
そして、二人の唇が重なった。
「・・・。」
(これで良かったのは分かってるワ・・・。でも正直ジェラシーよね・・・。)
伊織はキスしている律子と千早からそっと離れて見て難しい顔をしていた。
(律子さん・・・。)
千早は数日前の事を思い出していた。一時は突き放されて適わないであろう事が、今現実に起きている。その想いが胸に大きく広がっていって、目頭が熱くなっていた。
律子は少しして、千早から唇を離してそっと両肩を持って距離を置く。
「あっ・・・嫌っ!行かないで下さいっ!置いていかないで・・・捨てないで・・・・うぅ・・・。」
千早は離れそうになるのを嫌がって、泣きながら律子へしがみ付いた。
「えっ!?」
良く分かっていない律子は目をぱちくりしていて驚く事しか出来ていなかった。

485:律子×伊織×千早
07/03/06 01:08:50 gYcMbwZK
(千早・・・。思い出しちゃってるのね・・・。)
伊織の方は千早から話を聞いていた時、錯乱状態だった千早を何とかなだめすかせていたのを思い出して苦笑いしていた。
「律子・・・。千早ね、昨日の夜こんな状態だったのよ。ううん、もっと酷かった・・・。」
泣き続ける千早を見ながら、伊織は律子に静かに言った。
「そう・・・だったの・・・。」
(こんな風に・・・私が・・・傷つけて・・・。)
律子は痛い位に自分にしがみ付いて泣いている千早を見ながら呟いた。
「ごめんね千早・・・。でも大丈夫よ。私はここに居るわ。貴方の傍に、何処へも行かないわ。」
優しく言って千早を改めて優しく抱き締めながら、頭を撫で続けた。

少しして、千早は落ち着いていた。
「すいません・・・取り乱してしまって・・・。」
「ううん、私の方こそ・・・ごめんね。」
謝る千早に、律子の方も申し訳無さそうに謝り返していた。
「はいはい、これで変なわだかまりは無し。良いわね二人とも?」
軽く手をパンパン叩いた後、伊織が悪戯っぽい笑顔で二人にウインクしながら聞く。
「はい。」
「ふふっ、そうね。」
律子と千早は顔を見合わせた後、伊織の方に向き直ってそれぞれ返事をした。
「千早ってば、涙でぐちゃぐちゃじゃないの。シャワー浴びて仕切り直しましょ。」
チュッ
やれやれと言った表情で言った後、伊織は軽く千早にキスをする。
「あっ・・・伊織さん・・・。」
(やっぱり・・・伊織さん・・・優しい・・・。)
キスされて一瞬驚いた千早だったが、伊織の気遣いに、また涙が目に溜まってきていた。
「そうね・・・。って、伊織ぃ~、私にはキスしてくれないの?」
(伊織・・・知らない間に千早の心を確実に掴んでいたのね・・・。)
律子は賛同した後、内心で感心しながらも目を細めて聞いた。
「だって、律子ってば千早と二人の世界入ってたし~。」
伊織は頬を膨らまして不機嫌な感じで言ってから律子に背を向けた。
「あ、あのっ、す、すいません・・・。」
気不味くなりそうな律子と伊織の空気に敏感に反応して、千早がその場でワタワタと慌てながら謝る。

486:律子×伊織×千早
07/03/06 01:29:38 gYcMbwZK
「ちょっと!いお・・・んっ!?」
場を折角収めたのに一転してまた乱しそうになる伊織に、律子が怒ろうとすると、伊織が絶妙なタイミングで振り返って律子にキスして言葉を止めた。
「冗談よ、じょ・う・だ・ん。にひひっ♪二人とも早く来なさいよ~。」
伊織はポカーンとしている千早と、ジト目になっている律子に笑って言いながら部屋を出て行った。
「ふぅ、全くもう・・・。」
律子はそう言いながらも、少し息を吐いてから笑っていた。
「あ、あの・・・。」
千早はまだポカーンとしていて伊織の出て行ったドアを見た後、律子の方へ答えを求めるように聞いた。
「私も千早も伊織にしてやられたって事よ。見てなさいよ~。後で仕返ししてあげるんだから。」
律子は千早に答えた後、妖しく微笑えんで舌で少し唇を舐めながら言った。
「は、はぁ・・・。」
千早はそれでも、目をぱちくりしながら生返事を返していた。
「ほ~ら、千早。伊織が待ってるから行きましょう。」
いつの間にか律子が後ろに回っていて、千早の肩を押すように促した。
むにっ
「えっ?あっ、はい。」
千早押し付けられた胸で気がついて、ちょっと後ろを振り向いて律子の顔を見て返事をしてから、前に向き直って一緒に部屋を出て行った。

-------------------------------------------------------------
続きです。
ついに話としては決着を見ました。
ここまで長かった・・・。

今更なのですが・・・いらっしゃれば、
板1の495様、590様、板2の88様 こんな風になりました。
板2の239様、574様、581~584様、619様 これからの展開をご覧下さいませ。

>>473様 ご期待に沿えてれば何よりです。
>>474様 ご自身のの望むEDはご自身でSS等にしてみては如何でしょう。

律子・伊織・千早の3人での初めての宴が始まる・・・
【続く】

487:名無しさん@秘密の花園
07/03/06 05:54:43 H/FBBMl3
ついに3Pキター!!

と、律子伊織千早の3人の関係は一段落ついたようですが
社長の動向が気になるとこですね。

488:律子×伊織×千早
07/03/07 00:29:22 kaUqVhLK
伊織がデザインした「ばする~む」の看板の向こう側の脱衣場で三人は色々話をしながら脱いでいた。
「あら?千早。また地味なのになってるじゃない?」
うさちゃんを置いてブラウスを脱ぎ終わろうとしていた伊織は脱ぐ手を止めて、千早のブラを見て不思議そうに言った。
「あ・・・。え~とですね、その、律子さんを忘れようと思って・・・。」
気不味そうに律子をチラチラ見ながら小声で答えていた。
「ふ~ん・・・。」
ピクッ
律子の声に、千早は思わず反応してから固まった。
「それじゃあ、それを忘れましょう、ね?」
カチッ、シュルッ
そう言うと、律子は千早の後ろに回ってホックを外してからブラをあっけなく取り去った。
「キャッ!?」
千早は慌てて胸を隠す。
「ブラは変えられるケド・・・相変わらず貧相な胸よね・・・。」
「くっ・・・。」
何とも言えない顔でしみじみと言う伊織に、千早は悔しそうにしていた。
「千早は腹筋も含めて、筋トレのし過ぎなのよ。だから脂肪がつかないだけ。伊織みたいに好きなもの食べて適当にしてれば少し大きくもなるわよ。」
「うぐっ・・・。」
今度は言われた伊織の方が言葉に詰まる。
「だけどね、別に女は胸の大きさじゃないわよ。」
二人がうなだれているのを見て、少し笑いながら律子は言った。
「律子みたいにスタイルの良い人間が言っても説得力無いわよっ!」
「そうですよね・・・。」
伊織はジト目で、千早もそれに賛同するように律子のブラをしている胸を見ながら言っていた。
「二人ともどこ見ながらいってるのよ。」
二人の視線の先に気がついて、律子は苦笑いしながら呟いた。
「それに、二人が私の年齢になるまでまだ時間あるんだし、そんなに気にしないの。ほら、脱いで脱いで。」
律子はそう言いながら、自分のスカートを降ろし始める。
「上手く誤魔化された感じだけど・・・良いワ。そういう事にしとく。」
伊織はぶつぶつ言いながらも、スカートを脱いでブラに手をかけていた。

489:律子×伊織×千早
07/03/07 00:30:19 kaUqVhLK
千早は自分の状況に気がついて、恥ずかしさでモジモジして右腕で胸を隠しながら、なかなか下ろせないスカートのジーッパーと格闘していた。
その間に、律子と伊織はそれぞれブラを外しあって、パンティは自分で脱いでいた。
「あれっ・・・あれっ?」
千早は周りの事など気に出来ずに、必死にスカートのジッパーを下ろそうと格闘していた。
「んふふっ。千早、私が脱がせてあげる・・・。」
「えっ!?あっ、いえ、自分で出来・・・んうぅ!?」
妖しく目を細めながら近付いて来る律子に、千早は慌てながら身をよじらせていると突然キスされていた。
「んっ・・・はむぅ。」
律子は別れを言った時の軽いキスでもなく、さっきのキスでもない、千早の首と頭を抱え込んで激しく求めるキスをしていた。
「んぅ、んぁ・・・。」
(す、凄・・ぃ・・・。)
千早はされるがままに、キスを受けて目がトロンとなっていた。胸を隠していた腕もジッパーと格闘していた手からも力が抜けてだらんとなっていた。
(あ~あ、律子のあの情熱的なキスにはやられちゃうわよねえ。じゃあ、アタシは・・・。)
伊織は千早の様子を見て、苦笑いしながらも伊織は千早の後ろに回りこんでしゃがんだ。
「んぷぁ・・・。可愛いわよ、千早。」
「は・・・ぁ・・・。」
ツーっと唾液の糸がいやらしく繋がって離れていく。その糸が切れて落ちきる前に、ボーっとして目はトロンとなって力の抜け切っている千早に再びキスをする。
無抵抗な千早の口の中にゆっくりと舌を入れていく。舌の先が千早の舌に触れると無意識に千早は舌を動かして律子を迎え入れる。
(無意識でも応えているのね・・・。)
律子は嬉しくなって、そのまま舌を絡ませて更に激しくキスをして千早を求めた。
(にひひっ、今の内にっと。)
伊織は、すぐに千早のスカートのジッパーを下ろしてスカートを下ろす。それでも、律子に激しくキスされていて全く気が付いていなかった。
そして、今度はパンティに手を掛けるが、やはり千早は全く気が付いていなかった。伊織がゆっくり下ろしていくと、丁度蕾から離れる時にパンティとの間に糸を引く。
(うわぁ、キスされて興奮しちゃってるのね。千早やっぱり攻められるのに弱いのね。)
伊織はニンマリしながらパンティを膝の辺りまで下ろす。

490:律子×伊織×千早
07/03/07 00:31:14 kaUqVhLK
「さ~て、下からも行くわよ千早・・・。」
ピトッ、にゅちゅっ
「!?」
千早は突然蕾を触られた感触で少し爪先立ちになって我に返ったが、口が塞がれているので声が出なかった。
「あらら、千早こんなに濡れちゃって・・・。汗じゃないわよねえ。」
ぬりゅ~、にゅちゅぅ~
ちょっと意地悪そうに伊織は言いながら、千早の股に右手を入れて濡れた蕾を人差し指、中指、薬指の三本でなぞる様に弄る。
「んぅ~!」
千早はキスされた状態でくぐもった声を上げる。
「体が冷えちゃうから・・・。一旦トドメよ。」
にゅる~、クリリリッ
伊織は一旦蕾をなぞった後、中指でクリを思いっきりこねくり回した。
「んぷぁっ!ひゃうぅぅぅーーーーー!!!」
ビクビクッ
千早はボーっとしているフワフワした感覚から、一転して一気に脳天まで来たクリからの電気ショックのような連続の感覚に我慢出来ず、律子から口を離して仰け反りながら大きく痙攣して派手にイッた。
「おっと・・・。」
崩れ落ちそうになる千早を、律子は抱きかかえて止める。その間に、伊織はスカートとパンティを千早の足から抜いて篭に入れた。
「冷えちゃうといけないから入りましょ。ね?」
「そうね。」
「は・・ひ・・・。」
伊織の言葉に、律子だけでなく千早も半分無意識の内に答えていた。
(ここまで伊織が千早を仕込んだって事なのかしら?)
律子はポエーっとなってしまっていながらも返事をしている千早を見て複雑な表情をしていた。

491:律子×伊織×千早
07/03/07 00:35:46 kaUqVhLK
続きです。
とりあえず始まった三人での宴ですが
何より女3人でというのは初の試みですので
えちくなるか、変にならないか、ネタが出るか
等色々ありますがへたれなのでその辺はご容赦を(先行謝り)

>>487様 長らくお待たせ致しました。
社長の件はまあ、先々のお楽しみという事で。


舞台は浴室へ・・・
【続く】

492:律子×伊織×千早
07/03/08 13:57:23 R0RVqFyw
伊織が先に浴室のドアを開けて、律子が千早に肩を貸して中に入る。最後に伊織が入ってドアを閉めた。
「大丈夫千早?座るわよ?」
「は・・ぃ・・・。」
律子は千早を椅子にゆっくりと座らせる。その後変に倒れないようにする為に壁に寄り掛からせた。
「ふう、これで良いわね。」
律子は安堵の溜息をついてから立ち上がった。
「はい、律子。」
「ありがとうって、伊織、いっつも千早とはあんな風なの?」
渡されたシャワーのノズルを受け取りながら律子は伊織に聞いた。
「そんなこと無いわよ。今日は律子が居るから大サービスよ。にひひっ。」
伊織は意味ありげに言いながら笑った。
「だって、千早ってばキスだけでこんなに興奮してるのよ・・・。」
続けて言いながら伊織は自分の右手を差し出して指を開くと、人差し指から中指、そして更に薬指に掛けてツーっと蜜で出来たいやらしい橋が出来る。
「うわ・・・。」
(私のキスだけでこんなに・・・。)
律子は少し興奮気味にその様子を見て声を上げていた。
「まあ、律子の積極的なキスなんてされた事無かっただろうからね。千早も一気に落ちそうになるし興奮もしちゃうわよ。」
「そっか・・・そうよね。初めてだったのよね。」
(私ったら変に興奮して・・・。)
伊織の言葉を聞いて、律子は苦笑いしながら自分も少し暴走気味だった事を反省していた。
ぴちゅっ、ちゅぴっ、れろぉ
「んっ・・・ちょっとしょっぱいかな。今日レッスンだっただろうし綺麗にしてからベッドで、三人で。ね?」
「うんっ?・・・うん、そうね。」
一瞬、千早の蜜を舐め取っている伊織に見入っていた律子だったが、我に返って答えた。
「律子も舐めてみる?」
伊織はそう言いながら、右手を律子の前に差し出す。

493:律子×伊織×千早
07/03/08 13:58:14 R0RVqFyw
「・・・。」
最初は無言でじっと見ていた律子だったが、伊織の右手首を掴んで自分の方に指を引き寄せてから、目を閉じていやらしく舌を這わせて舐め始めた。
ぴちゃっ、れろぉ
ゾクゾクッ
伊織はその様子を見ながら、背筋がゾクゾク来ていた。
「んっ、しょっぱい・・・んっ・・・。」
一旦目を開けて、律子は伊織の目を舐めている指越しに見ながら更に舐め続ける。
「あ・・・。律・・子。」
伊織も変な気分になって来て、そのまま自分の指を舐めようと顔を近づけた瞬間、
プシャーーー
「ぶわっ!?」
突然伊織の目の前にノズルが現れてそこからお湯が勢い良く顔面に向かって飛び出した。訳が分からない伊織は慌てて空いている左腕で目の部分を覆った。少ししてお湯の感覚がなくなったので伊織は用心深く腕をどかして不思議そうな顔をしていた。
「あははっ、伊織ったらおかしい。さっきのお返しよ。」
律子は左手にノズルを持ったまま笑っていた。
「り~つ~こ~!」
伊織はプルプルと肩を震わせて、俯きながら低いトーンの声で言っていた。
「な、何よ?」
少し構える感じだったが、律子は冷静に伊織を見ていた。
「こっちもお返しよっ!」
プシャーーーーー
そう言った瞬間、今度は伊織からメガネを掛けている状態でも容赦せずに律子の顔面にシャワーを浴びせかけた。
ポタッ、ポタッ・・・
「・・・。」
「・・・。」
お互いにシャワーのお湯が滴っている顔を見合わせて少しだけ無言の状態になる。
「ふう・・・。」
先に律子がメガネを取って横にある棚に置く。その直後、二人は向き合ってニンマリと笑い合う。
「やったわね、伊織っ!」
「律子こそ~!」
二人はそういった後、少し笑いながらふざけてシャワーを掛け合っていた。
(ひんやりして気持ち良い・・・。)
そんな様子を千早は壁に寄り掛かりながらポーっとして見ていた。

494:律子×伊織×千早
07/03/08 13:59:30 R0RVqFyw
ザーーー
すっかり落ち着いた3人のいる浴室にはシャワーの流れる音だけが静かに響いていた。
(気持ち良い・・・。)
千早は座ったまま、律子にリンスを洗い流して貰っていた。髪から流れ落ちるお湯が
胸や背中を伝って床に落ちていく。
(私は一人じゃない、二人が傍に居てくれる・・・。)
千早は嬉しいのとホッとしたので、目を閉じながらも穏やかな表情になっていた。
千早の髪のリンスを落としている律子の方は、伊織に背中を流して貰っていた。
「何だか不思議よね・・・。誰かを洗って、もう一人に洗われているなんて・・・。」
(小さい時に父さんと母さんと一緒にお風呂に入った時以来かも・・・。)
律子は独り言のように呟きながら、少しクスッと笑っていた。
「まあ、そうよね。3人で入るなんて早々無いんじゃないの?アタシも小さい時にお兄ちゃん達と入った以来だと思うワ。」
伊織は律子の言った言葉を聞いていて、背中をタオルで優しく洗いながら言っていた。
「ありがとうございました。」
「良いのよ。自分だと大変だしね。」
リンスを流し終わった千早の髪はとても綺麗で律子にはとても魅惑的だった。律子は無意識の内に濡れた髪を指ですいていた。
「あ、あの・・・。」
「ん?何?」
「い、いえ、べ、別に。」
変に照れ臭かった千早は律子に言いかけたが、にこやかに答える律子に何も言えずに黙り込んで固まったまま髪をすかれていた。
「律子、流すわよ~。」
「は~い、宜しくね。」
ザーー
伊織は後ろから良く見えていなかったので、そのまま背中の泡をシャワーで流していた。
「千早、どうしちゃったの?」
固まっている千早を見て、律子は不思議そうに聞いた。
「えっ、あの・・・。変に照れ臭くて・・・その・・・。」
千早は真っ赤になって照れてどぎまぎしながら上手く答えられないでいた。
「んふふっ、可愛い。」
律子はそう言って、髪をすいていた手で今度は千早の顎を軽く持つ。
「ぁっ・・・。」
千早は逆らう所か、自分から身を乗り出すようにして近付いて来る律子の瞳を見つめていた。

495:律子×伊織×千早
07/03/08 14:00:01 R0RVqFyw
「こ~ら~。」
プシャーーー
もう少しでキスしそうになった所に、ジト目で伊織が律子と千早の顔面にシャワーを勢い良く浴びせた。
「っ!?」
「ぶっ!?」
二人は不意を突かれて目をぱちくりして驚いていた。
「確かにアタシは律子との事を許したけど、二人だけで抜け駆けなんてずるいじゃないの!」
伊織は座っている二人の内千早の方をジト目で見下ろしながら言った。
「伊織、別に私から迫ったんだから良いじゃない、ね?」
律子は不機嫌になっている伊織にフォローを入れる。
「だ~め。千早、分かってるわよネ?」
「伊織さん・・・。」
ニンマリとした表情で言う伊織に、千早は自然と物欲しそうな感じで見つめ返す。それは二人の間のいつもの合図だった。
(千早の表情が違う。嫌がってない?)
律子は眉をひそめて、二人を交互に見ていた。
「まあ、見てて律子。千早ね、凄くエッチなのよ。」
「見ててって・・・。」
(それって・・・まさか!律子さんの前で!?)
千早は焦ってその場でジタバタし始める。その間に伊織はあっけなく千早の後ろに回り込む。
「大好きな律子の前で乱れるのよ、千早・・・。」
「え・・・でも・・・そんな・・・。」
(ぁ・・・耳元に息が・・・。)
耳元で伊織に囁かれて、モジモジしながらも今までの関係が勝手に体をその場に留まらせてしまう。
「にひひっ。千早、体は正直なの。待ち望んでいるのよ。それに、良いじゃない律子に見て貰えば・・・。そして、して貰えば・・・ね?」
ゾクゾクッ
(律子さんに見られて・・・して貰う・・・。)
伊織の言葉が呪文のように耳から入ってきて、千早は変に興奮し始めていた。

496:律子×伊織×千早
07/03/08 14:05:52 R0RVqFyw
続きです。
伊織と律子のちょっとお茶目なシーンと
千早が復帰してからのシーンで
切り替わる感じが分かって貰えたら嬉しいです。

律子の前で千早は伊織に・・・
【続く】

497:名無しさん@秘密の花園
07/03/08 14:33:54 kYzEs2pt
うはwww見せ付けキタコレwww

たまらん、たまらんですぜ!

498:律子×伊織×千早
07/03/09 14:38:32 EY85MTFN
(すっかりその気になってるわね。さあ、行くわよ~。)
ニッと笑って伊織は千早の両脇から手を入れた。それは当たり前かのように、千早は脇を開けて素直に従っていた。
「千早、いつものおねだりは?」
「えっ・・・。あのっ・・・。」
伊織の言葉に、千早は目の前にいる律子をチラチラと見ながら気にして答えられないでいた。
(こういう関係だったんだ・・・。)
律子は何とも言えない表情で二人のやり取りを見ていた。
「言わないとしてあげないわよ?」
「そ、そんな・・・。」
千早は振り向いて切なそうに伊織を見ながら言う。
「じゃあ、言いなさい。」
伊織は目を細めて当たり前のように言う。
「はい・・・。伊織さん、私を・・・気持ち良くして下さい・・・。」
律子が気になって、照れて真っ赤な顔をしながら千早は小さな声で言った。
「はい?良く聞こえないんだけど?」
伊織は聞こえていたが。わざとらしく言う。
「えっ!?そんな・・・意地悪言わないで下さい・・・。」
千早はまだ律子を気にしながらぼそっと言う。
「ちゃんと言わないとだ~め。」
「くっ・・・。伊織さん、私を気持ち良くして下さい。お願いします・・・。」
悔しそうだったが、意を決してはっきりと言い切った。
「にひひっ。良く言えたわね。じゃあ、ちゃんと気持ち良くして上げるわ。」
伊織は満足そうにそう言うと早速宙ぶらりんだった手を動かし始めた。
(これが・・・私の知らない二人の姿・・・。)
律子は驚きながらも、思わず2人がどうなるのかをじっと見ていた。

499:律子×伊織×千早
07/03/09 14:40:50 EY85MTFN
伊織はじらすように右手でへそを中心にしてゆっくりと外側へ円を描くように滑らせ、左手は千早の右肩から鎖骨をなぞっていた。
「くぅん・・・伊織さん・・・焦らさないで下さい・・・。」
千早は切なそうに声を上げて、首だけ伊織の方へ向いて懇願する。
「にひひっ、じゃあ色々してあげるから自分でも動きなさい。ほら、律子に見えるように股を大きく開いて・・・。」
「!?」
いつものペースになっていた千早だったが律子の名前を出されると、モジモジして恥ずかしそうになって体が動かない。
「どうしたの千早?このままお預けでも良いのよ?」
「そ・・・そんな・・・。」
(律子さんが見てる所で・・・痴態を晒すなんて・・・。)
千早は葛藤していた。伊織の方を見ながらやり取りはしていたが、律子の視線が来ている事も感じていた。それだけに、どうして良いか分からないでいた。
「見たいな・・・。」
「えっ!?」
突然した律子の声に驚いて、千早は振り向いて律子をまじまじと見ていた。
「聞こえてたんでしょ、ほ~ら。」
くちゅっ
伊織はそういいながら右手の指で、お湯なのか蜜なのか分からないが、少し濡れている蕾を指で不意に弄る。
「ひゃうっ!」
千早は敏感に反応して声を上げつつ少し仰け反る。
(は、恥ずかしい・・・。)
その後、恥ずかしさで赤くなって律子の事は見れずに顔を逸らしたままだったが、ゆっくりと両膝を立てながら股を開いて行った。
「よく出来たわね。偉いわ千早。さあ、どこをどうして欲しい?」
「・・・胸をギュッてして欲しいです・・・。」
伊織に聞かれた千早はさっきまであれだけ恥ずかしがっていたのに、別人のように物欲しそうな顔で伊織の方を向いて呟くように言った。

500:律子×伊織×千早
07/03/09 14:41:44 EY85MTFN
「良いわよ。にひひっ。」
ムギュッ!
伊織は悪戯っぽく笑ってから、両手で乱暴に胸を掴む。
「くはぁっ!」
(気持ち・・・良い・・・。)
少ししかめっ面になるが、その直後うっとりとした表情に変わっていく。
「千・・早・・・。」
それを見ていた律子は今まで見た事の無かった千早の表情に、驚きながらも興奮し始めていた。
(律子ったら、目が釘付けになっちゃって。なら、二人共もっと興奮させてあげるワ。)
伊織はニンマリしてから、胸を掴んでいた左手を開いている股へと伸ばしていく。
ぬちゃぁ
千早の蕾に触れると既に蜜が溢れ始めていて、指にぬっとりと絡みついた。
「んぁあ・・・。」
千早は敏感に反応して短く声を上げる。
「あら?いつもはこの位じゃこんなにならないのに、律子に見られて興奮してるんだ~?」
伊織はわざとらしく、指を千早と律子の視線の間に持って行きながら言う。
「えっ!?そっ、そんな・・・見せないで下さい・・・。」
千早は伊織の濡れた左指を見た後、律子と少し目が合ってしまい恥ずかしさで、目を逸らしながら真っ赤になって消え入りそうな声で言った。
(私が見てるから・・・。)
律子の方は、伊織の指をまじまじと見て更に興奮の度合いが高まってきていた。
「だって~、何もしなくてもここから次から次へといやらしい証拠が溢れ出てるわよ?」
くにぃっ
伊織は左手で、蕾の周りを律子に良く見えるようにと広げながら言う。
「んぁ・・・言わないで・・・下さい・・・。」
千早は自分でその状況を見て恥ずかしくなって、両手で自分の顔を抑えて左右に振りながら言う。その言葉とは裏腹に、千早の蕾からはトロトロっと更に蜜が溢れだしているのが、律子にも良く見えていた。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch