06/05/14 01:37:07 VAl+cJUK
『繋がる気持ち』
良く知っているようで実のところは全然知らない。そんな不思議な場所に、ふと気付くとほのかは立っていた。
――どうしてこんな所に?
不思議に思うほのか、しかしその時
「ほのか…」
と背後から声が聞こえて来た。
――そうよ、確かなぎさに呼ばれて…
その声に理由を思い出して、ほのかが微笑みを浮かべながら振り返る。
「なぎさ、話って何?」
「うん、あのね…」
にこやかに口を開くなぎさ。そして――
「もうあたしに近寄らないで?」
「え…どう言う事?」
「あたしね、藤Pセンパイと付き合う事になったの。だからほのかとはお別れ!」
変わらない笑顔でそう言うと、戸惑うほのかに「バイバイ!」と手を振ってなぎさが去って行く。
「ちょっと、なぎさ待って!」
必死に叫ぶほのか。だがなぎさの背中はどんどんと小さくなって行く。
「なぎさ!なぎさ!!」
――なぎさ!
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