05/10/23 01:29:42 m9Ac7SOB
「!!」
「!?」
不意に重なる二人の視線。
急に熱が出たようにカラダがポッと熱くなる。
慌てて視線を戻そうとするも絡み合ったまま離れない。
そしてジッと見つ合ううちに、なんだか互いのキモチが伝わって来るような気がしてくる。
――なぎさ…私…
――ほのか…あたし…
目と目、ココロとココロで二人が会話をしようとしたその時
「美墨サン、雪城サン!」
よし美先生のお怒りの声が二人の世界をぶち壊す。
「あなた達、いくら仲がイイからって授業中に見つめ合わないの!」
その言葉に何だかさっきの出来事が急に恥ずかしくなってくる。
「あの、その、ほのかが教科書に載ってて…イヤ、きょこって人がほのかを使って…!?」
「そうなんです!なぎさが虚子に使われてて、だから…」
「そう…良く分からないけど、もう分かったからちゃんと授業を聞いててね?」
よく分からない二人の言い訳によく分からないよし美先生の答え。
何だかよく分からないまま、何事も無かったかのように再び授業が再開される。
けれど、二人にはよく分かった事がある様子。
でもそれは二人だけのナイショ。