07/10/19 23:09:04
>>292
それを言ったら私など、戦闘にも向いていなければ力仕事も出来ん。
お前が知るような世界を、私は知らない。
…互いに足りない部分を補って行けば良いだろう?
力を合わせて、とお前が言ってくれたように。
お前が如何に自由に世界中を飛び回っても、帰る場所は…此処だ。
いや、此処で有って欲しいと言う私の願いだ。
(大人しく横になった弟へ布団を被せ、踵を返すと部屋隅の小さな洗面台へと赴く)
(銀の器に水を満たして真っ白なタオルをそこへ浸すとベッドの側へ戻る)
(器をベッドサイドへ置き椅子を引き寄せて座ると、幼い頃に良く行っていた習性が身に染みて居るのか)
(熱が無くてもしておけと言って絞ったタオルをマッシュの額に乗せた)
…懐かしいな。
病気がちで甘えん坊だったお前の方が、先に城を巣立つ事になろうとは。
そして私よりも大きくなろうとは。
(弟の顔の直ぐ脇で頬杖を突き、顔をしみじみと見下して呟く)
(口を開く度に吐息がマッシュの頬を撫で髪を揺らし、懐かしさからその頭をポンポンと撫でる)