07/10/29 00:26:54
>>668
はっ!?あ、あのっ・・・!
あなた様が戻して下さったのですね・・・
何とお礼を述べれば宜しいのでしょうか・・・・・・
言葉が見当たりませんわ・・・・・・本当に、ありがとうございます・・・・・・
(我に返ると一瞬取り乱したものの、瞳に涙を浮かべながらも)
(自分を元の姿に戻してくれた目の前の男性に心からの感謝を述べた)
(正直、人間の姿に戻る事を諦め掛けていた時期さえあっただけに)
(声は打ち震えていたが、感謝しても仕切れない程の気持ちであった)
わたくしの名前を御存知でしたか。
わが故郷ムーンブルクは・・・・・・
あなた様の仰られる通り大神官ハーゴンの手によって・・・・・・
(そこまで言い掛けると、悔しさと悲しみから言葉が詰まり)
(父と母、そしてムーンブルクの人々が脳裏に浮かび)
(ハーゴンを倒す決意を深く胸に刻んだのだった)
はい、わたくしの事はマリアとお呼び下さい。
まさか再びこの様な日が訪れるとは思っていなかったものでして・・・・・・
あの?今なんと仰られたのでしょうか・・・?
(感動の微笑みを浮かべ、敬意を込めた表情を男性に向けていたが)
(目の前の男性の口から発せられた言葉に表情が凍り付いてしまう)
そんな・・・・・・今のは、わたくしの聞き間違いでは・・・・・・・・・きゃあぁっ!?
(自分を助けてくれた恩人である方がその様な事をするはずがない・・・)
(そう自分に強く言い聞かせ男性を見つめていたが、男性が宙で何やら印を描くと)
(時が巻き戻されたかの様に子犬の姿に戻ってしまったのだった)
(やがて、画面が切り替わるかの様に人間の姿に戻されると)
(驚愕と悲しみに満ちた表情を、目の前の男性に向けていたのだった)
(そして、震える唇をゆっくりと開き言葉を吐き出す)
そんな・・・・・・あなた様は一体・・・・・・・・・
わたくしに、その様な事を強要してどうなさるおつもりなのでしょうか・・・・・・