07/09/15 00:39:03
>>463
(理由の一つを恥じる様子もなく言葉にされると、どっと疲れが襲ってくる)
(やっぱりか―と、口の中で呟くと深く溜め息を吐き出して、さっきとは逆に相棒が
いなかった事が幸運だったのだと思い直した)
(もし相棒が少女の言葉を聞いていれば、面白そうでしかし野太い笑みを浮かべながら、
邪魔者は出かけてくる―そんな意味合いの言葉だけを残して出ていっただろう)
……一人で入れ。いくらなんでも、俺に洗ってもらうほどガキでもないだろうが。
(結局は押し切られると思っていても、せめてもの抵抗を言葉にして吐き出していた)
(レザー越しに染み入る体温は今まで肌を合わせてきた時とは違い、冷たく冷えていた)
(それも水を浴び、身体の水滴もそのままにここまで歩いて来たのだから当然なのだろう)
……お前が冷えてるだけだろうが。
いいからさっさとシャワー浴びて温まってこい……本気で風邪引くつもりじゃないんならな。
(裸身の水滴が革の衣服に付く、それよりも少女の背や足の水滴を掴み取ったままの
バスタオルで拭いながら、憮然として微笑む顔を見下ろした)
(感じる柔らかさと扇情的な姿は既に理性の防壁に小さな穴を開け始めていたが、
それを表情に出す事はないままで)