07/09/15 00:02:20
>>460
>>460
(今相棒が居ればよかったのだが―とそう思っても、居ない者はどうにもならない)
(居るのであれば見掛けにそぐわずに器用な真似をする相棒の事、シャワーの故障など
あっさりと処置して見せたであろうに、間が悪く、部屋には自分一人であった)
……フロントに電話して、別の部屋を用意させればいいだろうが。
(黙って理由を聞き終わると、まず出たのは至極真っ当な意見。まさかとは思うが、
思い付かなかった訳でもあるまいに―という想像が真実なのは知る由もなく、
ふと故障に託つけて会いに来たのではないかと言う疑いすら持つが)
来るにしても服ぐらいは着直して、身体も拭いてこい。
風邪なんざ引かれたら、こっちも困るんだからな……。
(言うが早いか戸を開けたまま背を向け、自分は部屋の中へ引っ込もうとする―
遠回しながら部屋に入れという意思表示をした直後、くしゃみが聞こえる)
(溜め息を付きながら肩越しに目を遣ると、目に入るのは落ちていく最中の
バスタオルと露になっていく白い肌、万一見られたら場所が場所だけに拙い―)
(そう思考した刹那、タオルが落ち切る前に力強い腕が少女の細い腕と、
ついでにタオルを掬う様に掴み、部屋の中へと引き摺り込んで―
直後、いささか乱暴にドアが閉じられる音が響いた)