07/09/14 23:42:03
>>459
(濡れた長い髪の毛先からぱたぱたと雫が零れ、足元には小さな染みが広がって
濡れた足跡は遠い自室から続く跡をしっかりと絨毯に刻んでいた)
(凹凸が控えめな体型だけに、胸元に挟んだバスタオルの端は、濡れて重みを増し重力によって
今にもずり落ちてしまいそうで、だが当人はそれを構うこともせずに、上背のある彼の身の間から
部屋の中を覗き込もうと左右に身を揺らし)
あれ?マキシマのおじさんもおでかけしてるんだね。クーラのところも買い物からまだもどってないんだ。
いるとね、あんまりけーくんのところ行っちゃだめって言われるから……
(一人笑顔のままで語り続けていた言葉を止め、眉間の皺深くなる彼の顔を見上げて、何かおかしい
ところでもあったろうかと見当も付かない様子で瞬きをして、言葉によって指し示された内容で漸く
気付くと、こくりと頷いて笑顔は変わらぬまま)
あのねー?クーラのところのシャワーがこわれてるみたいなんだ。
さっきお風呂はいろうと思って、シャワーをひねったらどっちに回してもつめたい水しか出てこないの。
だから………けーくんのところに入りに来たよ。
(ホテル側の珍しい不備であっても、電話で問い合わせるという前に先ず思いついたのがこの相手の先で、
迷わずバスタオルを羽織って直ぐにやって来たらしい少女は、にっこりと笑顔を浮かべ)
……っくしゅん。
(だがその最中、冷えた身体がくしゃみをもよおさせて、音を立てたそれと同時に緩かったバスタオルが
震えた身体の振動と、重みに耐えかね床へと落下していった)
【はーい。何かあったら言うようにするね。じゃあこのままよろしくね!】