07/09/14 23:18:32
>>458
(ホテルの一室、ソファに凭れる様に身を預け、何をするでもなく虚空を眺める)
(今年も若者が嫌いな物であると公言してやまない世界一の格闘大会―皮肉を込め、
こんなものは常連ばかりの馴れ合いだと自身が言っている、それの季節が今年も来ていた)
(出場を強制された最初の大会から、何の因果か出る必要のない年ですら出場して、
そして今年も―それがどうにも面白くなく、その表情は普段よりも一層険しくなっていた)
(その耳に聞き慣れた声が届くと、緩慢に身を起こす。この声は、チームメイトで―
若者本人は外野に対しては否定も肯定もせずに沈黙しているが、それ以上の関係にある
相手の声ではないだろうか)
―こんな時間に何の用があるってんだ?お子様は寝てる時間だろうが。
(要請に応じて部屋のドアを開きざま、普段通りの憎まれ口を叩くが目の前にいた
少女の格好に、より深く眉間に皺を刻み込み)
……その格好は何のつもりだ?
(当然と言えば当然の問いを、笑顔の少女に向けてぶつけていた)
【問題ねえよ。……このまま進める。そっちこそ、何かあったら直ぐに言え】