07/02/06 03:36:05
>>115
【繋がって見えたなら何より…ありがとう】
(彼女がどんな感情を抱いているかは知らないものの、年下とはいえ充分に魅力的な女性として)
(瞳に映った姿を思えば、その相手に触れられる事に欲情に似た不思議な感覚が込み上げる)
背中、気持ちよかった。オレもこういうのは慣れてないけど、上手いと思う。
何より、一生懸命にしてくれるならそれが一番嬉しいよ、雪乃ちゃん…―雪乃。
(呼び捨てで構わないと言われ、雪のように白い肌をした彼女をそのまま表すかのような)
(綺麗な名を反芻しながら、幼子を愛しく思うような色は消さず彼女を呼ぶ)
(仕事への忠実さと彼女の健気さを思わせる動作で腕を洗われ、そうさせたまま)
(おもむろに振り向き、手は止めなくていいと囁きながら)
湯女の仕事…何をするって先輩から教わってる?
こうして客の体を洗って、湯上がりの世話をして…それから、他に何か。
(里や温泉によっては、湯女は琴や三味線などの芸事をしたり―"色"を売ったりもするという)
(有り体に言えば客に抱かれる事もあると聞く)
(彼女はどうなのだろうと、他愛ない話であるかのような口調で問う)
料金はいくら上乗せしてもいい。でも、出来たらあの宿の客だから…じゃなく、
カカシって一人の男としてキミを口説きたいんだが。
意味がわからなければ、聞き流して。意味がわかって逃げてくれても、宿主にも他の誰にも
ただ「いい湯だった」とだけ言うと約束する。
(どこか儚げで美しい、暗い表情を見せた雪乃が戸惑いを見せれば冗談と笑って流すつもりで)
(不意に彼女の瞳を正面から見つめる)