07/02/04 01:38:17
「これ恵方巻って言ってな、恵方向いて黙ったまま1本食うと願い事がかなうらしいぞ」
そう言うと南郷は皿の上に乗せた太巻きをでんと卓袱台の上に置いた。
結構な太さだ。なんと言ってものり巻きではなく確実に太巻きである。
なんだよこんな太いもん銜えられるなら俺のなんて軽いじゃねえか…
今までいつも泣いて無理だ無理だって言うから勘弁してやってたのに…
そんな事を考えながらじっと太巻きを見つめていると、
興味を示したと思ったのだろうか、南郷は邪気のない笑顔を向けてくる。
「さっ食うぞ!今年は北北西…便所の方か。あっちだな」
何が悲しくて便所の扉見ながら飯を食わなきゃいけないんだ…?
と言うのは無粋なんだろうか。関西の風習は訳の分からない物が多い。
南郷にほらほらと促されて、太巻きを手に取らされると南郷と一緒の方向を向く。
「じゃ食うぞ。しゃべっちゃ駄目だからなしゃべっちゃ」
そう言うと南郷は大口を開けて太巻きにかぶりついた。
アカギは食べるフリをして横目で南郷の見る。
「ん、……ッんんー」
思いの外大きく入れてしまった一口目を一生懸命咀嚼しているが、
噛み切れないかんぴょうがずるりと出て来た。
それに引きずられて他のキュウリやらしいたけやらがぼろぼろと
南郷の服やズボンに落ちて、慌てたように手で受けている。
と、そこでアカギの視線に気付いて、自分の粗相にバツの悪そうな表情を
浮かべると、…照れくさそうに笑った。
その顔はねぇだろ…
一口目を飲み込むのを待つと、二口目の為に口を大きく開いた所で
南郷の手にあった恵方巻を取り上げた。反射的に咎める声を出そうとする南郷を、
「しっ…」と口元に指を当てて制した。
「しゃべっちゃ駄目なんだろ…?」
ハッと口を噤んだ南郷を見て、ニヤリと笑みを浮かべた。
そのまま立ち上がってズボンのチャックを引き下ろすと、意図に気付いた南郷が
焦った様に首を横に振っていた。入らない、とでも言うつもりなんだろうか。
「駄目だ南郷さん…あんな大きいの銜えといてそれは通らないよ…」
怯えたように自分を見上げて来る視線は加虐心をそそられた。
後頭部の髪を鷲掴むと、顎を掴んで口を開けさせる。
「ほら、食ってよ俺のくぁswでfrgthyふじこlp」
………テープがからまっちゃった……
誰かシリーズ21本目「恵方巻の情事」編持ってるエロい人再生してくれー