【アカギ】南郷さん萌えスレ2at EROCHARA
【アカギ】南郷さん萌えスレ2 - 暇つぶし2ch790:チョコレートを食べるアカギと南郷さん
07/01/26 17:30:29
帰りがけに買ってきた板チョコをアカギに渡し、背広を着替えて居間に戻ってきた南郷の
目に映ったのは、角の銀紙が少し剥かれテーブルに置かれたそれだった。
「もう食べないのか?」
「甘いもの苦手だし……」
タバコを吸っているアカギがぽつりと答える。ひと口だけは食べたらしい。
「もう食わないんなら、少しもらうぞ」
南郷は、板チョコを取り上げた。いちばん外側の赤い包装紙を破いて大きめに割り、銀紙
を剥く。茶色のチョコレートをさらにひと口の大きさに割って口に運んだ。手に持ってい
る分を食べてしまうと、またテーブルの上のチョコに手を伸ばす。止められなくなったの
か、チョコはだんだんと南郷の口へと消えていく。南郷がちらりとアカギのほうを見る。
仮にもアカギのために買ってきたチョコレートなのに、自分が食べてしまうのを申し訳な
く思っているのだろう。アカギは気にしなかった。なんでもおいしそうに食べる南郷は見
ていて気持ちがいい。
南郷の様子を眺めているうちに、急に気が変わり、アカギもチョコに手を伸ばした。ひと
かけ食べたが、やはりさっきと同じ味だった。求める好みの味はしなかった。
と、南郷の口元に付いている茶色の跡に吸い寄せられるように、アカギは南郷の唇を啄ば
んだ。あまりに静かで、動作は自然で、南郷が気が付いたときには目の前にアカギの顔が
あった。南郷は驚かない自分を、いつものような恥ずかしさを感じず、ごく自然にアカギ
の唇と舌を受け入れる自分を不思議に思いながら、目を閉じた。
アカギは大人しくされるままの南郷の口内に溶けたチョコを味わった。
アカギは南郷を押し倒そうとして思いとどまり、南郷の首に回した腕でもって引き寄せ、
南郷を上にした。溶けたチョコと一緒に降りてくる唾液を飲み下す。
やがてそれから甘さが消え、アカギは南郷の頭を抱き寄せさらに深く口付けた。そのとき、
ふと、あまり重さを感じないのに気づいた。南郷が四つんばいになった肘と膝で自らの体
重を支えている。
アカギは、シャツの下から潜り込ませようとした手も、南郷の股間を押し上げようとした
膝も引っ込めた。ただ、南郷の身体を柔らかく抱いて、閉じたまぶたの裏の暗闇の中で、
唇の弾力と絡む舌の柔らかさだけを追った。

しばらくして、ふたりは身を離し、南郷は、甘いもの嫌いなのに買ってきてごめんな、と
謝った。そうでもないさ、とアカギは答えた。
「甘いもの」が好きになった。


(了)



次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch