07/02/12 21:20:19 i9Hx3vqc0
関連リンク
・デスノートのニアが女の子だと思い込むスレ専用絵板
URLリンク(www13.oekakibbs.com)
・YB倉庫(女の子ニアSS保管庫サイト)
(PC/携帯)URLリンク(neargirl.blog76.fc2.com)
関連スレ
【白いパジャマの】デスノートのニアに萌えるスレ14【脱力系】
スレリンク(cchara板)
ニアのように冷めた視点で見るスレ 6スレ目ですね
スレリンク(csaloon板)
【銀髪天使な】デスノのニアタン萌えスレ3【小生意気】
スレリンク(erochara板)
3:えっちな18禁さん
07/02/12 21:24:05 eAxF4S050
>>1
乙です!!
4:えっちな18禁さん
07/02/12 21:52:46 oDs54CebO
>>1
乙です!
5:えっちな18禁さん
07/02/12 21:55:31 ihoKKCB50
>>1
乙です!
6:えっちな18禁さん
07/02/12 22:33:36 IuJgsXkGO
>>1乙です。
明日初SS投下させて頂きます!
7:えっちな18禁さん
07/02/13 01:13:55 1KE5fvDr0
>>1さん乙
>>6さん期待wktk
8:えっちな18禁さん
07/02/13 08:29:19 j0FlUDGD0
初投下させて頂きます。
メロがSPKを訪れた後の話です。
エロはあまりありませんが(難しいですね~)設定等かなり勝手に作ってるので
不愉快な方はスルーして下さい。
稚拙な文章、申し訳ありません。
9:Lを継ぐ者
07/02/13 08:35:58 j0FlUDGD0
誰もいないSPK本部。
ニアは莫大な資料と映像の中でたたずんでいた。
今日、メロが本部を訪れた。
4年ぶりの再会だった。
ニアはふと思い出したようにミルクパズルを取り出した。
ピースのすべての形状を暗記している。
真ん中からパチパチと機械のようにうめていく。
左端のLと書かれたピースを埋めようとした時、入口に人の気配を感じた。
「メロ…」
メロがバツの悪そうな顔でたたずんでいる。
「来ると思っていました」
「ふんっ。なんでもお前の思い通りって事か」
10:Lを継ぐ者2
07/02/13 08:38:46 j0FlUDGD0
ワイミーズの頃からそうだった。
昼間、散々ニアを罵倒し、からかった日の夜は必ずニアの部屋にきた。
そして気まずそうに一言
「今日はわるかったな」
と言い、でていくのだ。
11:Lを継ぐ者3
07/02/13 08:44:04 j0FlUDGD0
「銃をつきつけたのは謝る…」
「気にしていません。むしろあなたに撃たれた方がどれだけ気が楽だったか…」
ニアは最後のピースをはめないままパズルをばらした。
「ミルクパズルか…懐かしいな…まだ持ってたのか。」
「はい…ですがいつもLのピースをはめるとき躊躇します…私一人ではLを越える事はできません…」
メロはパキッと板チョコを口に含む。
「ふん。随分弱気じゃねーか。俺はお前の駒になるつもりはないし仲間になるのもゴメンだ」
「分かっています」
12:Lを継ぐ者4
07/02/13 08:47:43 j0FlUDGD0
しばらく沈黙が続いた。
沈黙を破ったのはメロだった。
「じゃあ行くからな。」
「リドナーの所へ戻るのですか?」
「マットと合流する。俺は俺のやり方でキラを追う」
「わかりました…」
13:Lを継ぐ者5
07/02/13 08:49:36 j0FlUDGD0
メロが振り返り外にでようとした時、ぐいと引っ張られる感覚があった。
振りかえるとニアがメロのジャケットの裾をつかんでいる。
「…?」
「分かりました。さようならメロ…」
言いながら今度はメロの腰に手をまわしニアがメロを抱き締める形になった。
「なにしてんだお前…」
「…」
メロはニアをみてハッとする。
こいつこんなに小さかったっけ…。
ワイミーズにいた頃は身長もさほど変わらなかった。
14:Lを継ぐ者6
07/02/13 08:51:30 j0FlUDGD0
メロは中腰になりニアの顔をのぞきこんだ。
ニアはうつ向いたままメロの顔を見ようとしない。
「あのな、お前が離さないと俺は動けない」
「メロ…さようなら…」
そういいつつも抱き締める腕は力を増す。
メロにはさっぱり意味が理解できなかった。
「もう一度言う。俺から離れろ。でないとぶっとば…」
「私の!!」
メロが言い終わらない内にニアが大声をあげた。
「…?」
ニアはメロの体に顔を埋めながら小さい声で言った。
「私の一番になってください…」
15:Lを継ぐ者7
07/02/13 08:54:30 j0FlUDGD0
「……」
全く予想外の言葉にメロはしばらく立ち尽くした。
その後すべてを悟ったのか、がばっとニアを肩に抱きかかえ
ベットルームのドアを蹴り飛ばし開け、ニアをベットに投げた。
「痛いです…メロ…」
メロはジャケットを脱ぎニアに覆い被さり乱暴にキスをした。
「…ふあうっ!」
「こういう時は口を開くんだ」
ニアの顎を押し、無理矢理口を開け舌を入れるがニアは答えない。
「ばか!舌を絡ませろ!」
「は…はい…」
ピチャクチャと卑猥な音があたりをつつむ。
16:Lを継ぐ者8
07/02/13 08:59:17 j0FlUDGD0
メロはそのままニアの首筋へ舌を落とし、
めくりあげたパジャマの先にある小さな胸へとむかう。
「はあっ!め…メロ!」
メロはニアの小さな乳首を持て遊ぶかのように舐める。
手を下半身にすべらせニアの小さな蕾へ這わせる。
「お前、ここも小さいな…」
メロはニヤッと笑いながらも蕾への刺激はやめない。
「あっっメロ…恥ずかしいです。」
ニアは目を固くなに瞑り、耐えている様子だった。
メロはそんなニアを壊したい衝動にかられた。
ニアの足を開き舌で蕾を転がす。
「くっう…やめてく…メロ…」
17:Lを継ぐ者9
07/02/13 09:02:28 j0FlUDGD0
蕾から膣口に舌を這わせ、ニアの膣に舌を入れる。
その後、湿った秘部に指を入れるとニアの体がビクッと反応した。
「感じるか?」
「いえ…ものすごく…痛いです…」
ニアが青ざめた顔で嘆く。
指一本でこんなにも痛いなんて…。
愛液もすっかり渇いてしまった。
確かに狭すぎる。
メロも行為自体は初めてではなかったが処女を相手にするのは初めてだった。
18:Lを継ぐ者10
07/02/13 09:04:10 j0FlUDGD0
ワイミーズをでた後、メロを拾ったのは女弁護士だった。
その女とのセックスはメロが生きる為の奉仕以外何者でもない。
ただ女にいわれるがまま行われるセックスだった。
その後、キラも知りえないマフィアのボスが少年愛好者だと弁護士を通して知る。
ボスに近付き、ベットの上で殺した。
その首を持ちロッド・ロスの元へ向かった。
メロにとって性行為は嫌悪でしかなかった。
19:Lを継ぐ者11
07/02/13 09:06:02 j0FlUDGD0
しかしニアは違う。
なにも分からず、すがるような目で自分を見てくる。
そんなニアがたまらなくいとおしく感じた。
「大丈夫だ。痛いのははじめだけだ。俺を信じろ」
全く根拠のない自信だったが、メロは愛撫を繰り返した。
愛液と唾液でシーツもしめりかけた頃、メロは自分自身をニアに当てがい、ぐっと突いた。
「うぅ…」
ニアの泣きそうな声をきいた気がしたが自分自身が止まらない。
ぐっと締め付けるニアの体、ニアの体温、ニアの中で溢れ出てくる愛液に頭が真っ白になる。
20:Lを継ぐ者12
07/02/13 09:08:01 j0FlUDGD0
「ハァハァ……ニア…」
「メロ…かなり息があがってますが大丈夫ですか…?」
「ばか…」
相当痛かったはずなのに…高揚しつつも冷静なニアに腹がたつ。
結局、俺はニアには勝てないな…
はじめてそれでもいいと思った。
俺はニアが好きだ…
21:えっちな18禁さん
07/02/13 09:10:07 y3ZImPpr0
(;;´Д`)ハァハァハァ
22:Lを継ぐ者13
07/02/13 09:11:01 j0FlUDGD0
メロはそれまでにない強さで突いた。
「あああっ…!メロ!はあッ。やめ…うぐっ」
ニアの言葉を遮るように深い深いキスをする。
キスの合間に聞いた言葉
「メロ愛してます…」
それと同時にメロは果てた。
23:Lを継ぐ者14
07/02/13 09:14:47 j0FlUDGD0
「おいサッカーしようぜ!」
「悪い!これからロジャーによばれてるんだ。またな!」
ワイミーズハウスと呼ばれる施設。
初夏に入る前の暑い日だった。
少年はロジャーの部屋に向かう階段を二段とびでかけあがった。
途中見掛けない白髪のおじさんをみかけ怪訝に思ったがロジャーの友人かなにかだろう。
部屋のドアを開けると相変わらずストレス顔のロジャーが座っている。
「こんにちはロジャー。今日はどうしたの?」
少年は横にあった椅子をガタガタと引っ張りだし当然のように座る。
24:Lを継ぐ者15
07/02/13 09:16:45 j0FlUDGD0
「君ももうすぐ15才になる。その後の進路は考えてるのかね?」
少年は口を尖らせて言った。
「ロジャー、僕はワイミーズでトップだよ。それもこれも世界の探偵Lを目指すためじゃないか。
僕がなるのはL以外は考えられない!」
「そうか…しかしLをつぐのは容易ではない。かなりの覚悟が必要なのも分かっているね?」
少年は立ち上がりテーブルをバンと叩く。
「そんなの分かってる!僕を早くLに逢わせてよ!
ワイミーズの皆が憧れるL…なのに一度もここに来たことないじゃないか。
施設の皆は言ってるよ。本当はLなんて存在しないんじゃないかって!」
25:えっちな18禁さん
07/02/13 09:18:38 Hsjmr5m30
ああメロ………相変わらずいろんな意味でカワイソス………
26:Lを継ぐ者16
07/02/13 09:19:46 j0FlUDGD0
フウッ
ロジャーはため息をつく。
「君は興奮すると少し感情的になるようだね。」
図星をつかれ少年は赤くなり椅子にへたりこんだ。
「落ち着きなさい。Lは存在する。」
「ごめんなさい……ロジャー、さっきから気になってるんだけど後ろにいるおじさんは誰?」
おじさんと呼ばれる人物は気配を察知されないよう入ったつもりだったが
少年は以外と冷静に感付いていたらしい。
「彼はLにもっとも近い場所にいる人物…レスターだ」
「ふ~ん。レスターよろしくね」
少年はにこやかに手を差し出す。
「あ…ああよろしく」
握手に答えたもののレスターは動揺を隠し切れなかった。
27:Lを継ぐ者17
07/02/13 09:21:46 j0FlUDGD0
階段でみた時からこの少年が現在のL候補だとすぐに気付いた。
ストレートのプラチナブロンド。
黒目がちな切長の大きな目。
透き通るような白い肌。
スレンダーで小柄な体格。
首にはかなり年季の入った古いロザリオがかかっていた。
28:Lを継ぐ者18
07/02/13 09:23:31 j0FlUDGD0
レスターはそのロザリオにおぼえがあった。
「それは…?」
「このロザリオ?なんでも父親の形見みたいで母親が
いつもつけておくようにとワイミーズの
職員に伝言したらしいんです。
でも僕は聞いただけで実際父と母には会ったことないんですけどね」
少年は少し寂しそうに笑った。
29:Lを継ぐ者19
07/02/13 09:25:44 j0FlUDGD0
レスターは思い出した。
メロが高田を誘拐し、メロ高田共にキラによって焼け死んだ。
ニアの指示でメロの遺体と所持品を回収した。
その中でロザリオは奇跡的に無事だった…。
それに間違いないだろう。
30:えっちな18禁さん
07/02/13 10:10:07 Hsjmr5m30
・)ソーッ
誰もいないようだ
せっかくの神作品を切って申し訳ないのだが投下………神と携帯の人ゴメン
全編第七章LMMN章ごとにカップリング変化、長編。
全員悪人かつS、陵辱あり、人間関係はカオス。
ストーリーは原作に忠実、死にネタあり、キラ事件解決後オリジナルあり
嫌悪感を感じた方は徹底スルー推奨
「Lの時計」
第一章(三分の三) 少女期の終わり
カップリング・L×ニア
21禁
陵辱自慰
S要素高し
31:Lの時計25
07/02/13 10:11:24 Hsjmr5m30
追っては来ないようだ。
離れから自分の部屋がある棟まで駆け抜け、仔猫のように身を潜め、
ニアはようやく一息ついた。
ここなら誰も来ない。
夕食の時間帯まで待って、窓から部屋に忍び込めば誰にも見られずにすむ。
白いブランケットに包んだ身体。下からは細い足がふとももまで
覗いている。
膝ががくがく震える。ダメだ。膝を突くな。堪えろ。
身体が妙に火照っていて、どうしようもない欲求をニアにしてくる。
身体をどうすればこの欲求が治まるのか、おおかたの見当は付く。
だが、まさかこんなところで。
「んんっ………」
32:Lの時計26
07/02/13 10:11:58 Hsjmr5m30
膝が擦る。足下には草むら。すすきが群生していて、ニアがしゃがめば
見つからないだろう。ここから見える位置に、窓はない。
「………ひ、やっ!」
雑草がむき出しになった敏感な場所をくすぐる。慌てて尻をくるむ。
気にすることはない。やってしまえ。
自分の中の誰かがささやく。ニアは意味もなく首を横に振った。
我慢すれば治まるはずだ。いや、手っ取り早いのは部屋に戻り冷たい
シャワーで丁寧に局部を洗うこと。集中している血流さえ引けば、
うずきも引いていくはずだった。
理論上は。
だが、身体を這った指。舌。それが与えた感触はしっかりと身体に
染みこんでしまった。水で流して忘れられるものではない。何より。L。
ニアは地面に膝をつく。
………あんな人だったなんて。
ニアの唇から、こらえきれずに嗚咽が漏れる。
33:Lの時計27
07/02/13 10:14:35 Hsjmr5m30
小さな頃から憧れて、何度も事件をなぞって遊んで。初めて会ったとき、
どれほど嬉しかったか。
微笑んでくれたとき。額に優しくキスをされたとき、嬉しくて
なかなか眠れなかった。
「っう………ぅぅ、Lぅ………」
あなたが好きです。そう言ったのは嘘じゃないのだと、その時ニアは
思い知った。
けれど、何もかも手遅れだった。何もかもが。
草が不自然に揺れる音がして、ニアははっと顔を上げた。焦げ茶の髪の、
見慣れた少年が立っていた。手にはボール。愕然と、白いブランケットを
被っただけの少女を見下ろしている。
「ニア………? 」
34:Lの時計28
07/02/13 10:15:35 Hsjmr5m30
「マ、マット」
ニアは前をかき合わせる。まずい。マットはメロの親友だ。
彼からメロに伝わってしまう!
彼が何か言う前に、ニアは口を開いた。
「マット。お願いがあるんです。私の部屋から服を取ってきて下さい。
この姿のままでは戻れません」
「………服。えっと、そうだニア、服は」
「お願いします。………聞かないで下さい、マット」
涙に濡れた目で見返す。
彼の頭脳と性格なら、不自然な理屈をこねるより、事実をほのめかした
ほうが良い。
分かった。硬い表情でつぶやくと、マットはきびすを返した。
去っていく後ろ姿を見ながら、ニアは安堵の息を吐く。
草の匂いの中で、ニアは身体を小さく丸めた。圧倒的な緑に、消え入ろうと
するかのように。
35:Lの時計29
07/02/13 10:17:25 Hsjmr5m30
「遅いぞマット。次、オレな」
メロに声をかけられて、マットはぎくりと立ち止まった。
が、それも一瞬のこと。笑いながらボールを投げる。
「おいマット、どこ行くんだよ!」
「悪い、ちょっとヤボ用思い出した」
手をひらひら振る。いつもの軽い調子で受け流し、後ろを向く。
………どういうことだよ。
自問自答しなくても、マットには分かっていた。ストリートにいたとき、
ここに拾われる前、何度か見たあの姿。合意の情事ではない、
腫れた瞳。涙の跡。
ニアを襲った奴がいる。それも、この敷地内に。
レイプの70パーセントは顔見知りの犯行だと言う。警戒心の強いニアを
襲えるなら顔見知りレベルじゃない。ワイミーズ関連の誰かだ。
自分が育った場所――この中に犯人がいる。
36:Lの時計30
07/02/13 10:18:11 Hsjmr5m30
許せなかった。ここで、あんなやりきれないことが起きるとは
思ってもいなかった。
全員が競いあいながらも、朝には誰もがねむたげな顔で「おはよう」と
言いあえる、そんな場所だとばかり思っていた。
平和ボケだな。マットは自嘲する。安全な場所なんて、しょせん
どこにもないんだ。
――とにかく今は、ニアを助けないと。
マットの背中を見送ってから、ニアは緑の茂みに押し入った。
やらなきゃ。
こんな状態では人前で平常心は保てない。保つ自信がない。
それこそが言い訳だとニアの理性が告げる。
違う。違うんだ。私はこんなことしたくない。けれど、身体が。疼いて。
37:Lの時計31
07/02/13 10:19:02 Hsjmr5m30
ニアは指を自分の茂みに伸ばした。
変な感じだった。そもそもトイレで拭く場所だし、風呂でも割れ目に
添って洗うものだと教わった。陰部という名の通り皺が多いので、
そうしないと不潔に陥りやすいのだ。けれど今、何億回と触れてきた
はずのそこは、いつもとは違う、メスとしての本性を現し始めていた。
「あううっ…あん、あ、はあっ」
指を入れて上下にこする。教わってもいないのに分かる。
これが本能というものか。そこまで考えて、思い出したくもない男の顔が
脳裏に浮かんだ。
「あん、あはあ、ああんっ」
甘い息を堪えきれない。
違う。教わったのだ。あの男に。Lという呼び名を持つ、名も知らぬ男に。
ニアは泣いていた。
「一緒にお茶しましょうか」
38:Lの時計32
07/02/13 10:20:05 Hsjmr5m30
憧れの相手からの誘いに頬を染めた、幼い少女。ニア。
――男を欲しがる身体を慰めながら、彼女は小さなニアに、
別れを告げた。
可愛かった。今ならそれが分かる。彼女は本当に可愛かった、その無垢な
少女に。
「やぁ………ああん、あ、あはぁ………んっ…あん」
………別れを、告げる。
「ああんっ、ああ、あは………っつ、ああ………ん………っあああ………っ!」
そこには女がいた。いましがた、生まれた女が。
39:えっちな18禁さん
07/02/13 10:26:50 Hsjmr5m30
今日はここまでです
読んで下さった方、レス下さった方、ありがとうございます。
二度目の投下の時焦ってしまいこの文章を忘れていました。
申し訳ありませんでした。
>>Lを継ぐ者神
まじびびりました
なぜなら今投下しているSS、途中まで同じ題だったんです
一瞬「あれ? 私投下したっけ?」みたいな(^^;)
途中で切ってしまい申し訳ありませんでした。
少年の明るさが切ない………
>>1さん乙です
40:Lを継ぐ者20
07/02/13 10:37:57 j0FlUDGD0
「Lに最も近いレスターがここにくるってことはロジャー、もしかして…?」
「ああそうだ。君にはL候補としてこれからLの元で訓練に入る。
今すぐワイミーズをでる準備にとりかかりなさい」
「やっぱり?!やったー!!僕、頑張るよ!
レスターこれから準備があるので失礼します。」
少年はペコリと一礼しバタバタと部屋を出ていった。
「いい子ですね。ロジャー、あの子がメロとニアの…」
「子供です。産まれてすぐにワイミーズへ預けられたので
現在の三代目Lが自分の母親だとは知りません。
名前はElle‐River。
ワイミーズでもエルと呼ばれています。」
41:えっちな18禁さん
07/02/13 10:44:14 j0FlUDGD0
>>39
「Lの時計」神。楽しみに待ってました。
話ぶったぎって申し訳ないです…こちらは「20」で終わりです。
連続投稿の壁がきつかった…orz
タイトルはいいのが思いつかずとりあえず最後の部分から書き始めたので
ありがちなタイトルにしてしまいました。
もしかして今までのSSタイトルともかぶってるかも??
もしそうなら申し訳ないです…。
では、また読者として楽しませて頂きます。
読んで下さった方、ありがとうございました。
42:えっちな18禁さん
07/02/13 11:23:32 Hsjmr5m30
>>Lの後継者神
ええええ何を言いますか続き書いて下さいよぅ
43:えっちな18禁さん
07/02/13 11:26:35 WFUPIJJ40
>>1さん
スレ立て乙!
これでまたたくさんのニアたんに逢えます…嬉しい
>>Lを継ぐ者神
申し訳ないですが、子どもネタのときは表記をお願いしてもいいでしょうか?
妊娠ネタは我慢できる。
でも、「デスノ世界に存在しない子ども」が存在していて
あたり前のように登場人物と話をしたりするのはかなりショックだったので……。
(こういうの私だけかもしれませんが)
自分の言い方に気を悪くされたらすみません。
>>Lの時計神
悪人世界の悪人ニア楽しみにしています 自分悪人好きw
44:えっちな18禁さん
07/02/13 11:51:34 s4lf4Apq0
…本スレに貼ったの誰?
45:えっちな18禁さん
07/02/13 21:56:34 j0FlUDGD0
>>43
すいませんでした。今からじゃ遅いかもしれませんが…
これからログ読んでいく方へ
「Lを継ぐもの」には架空の人物が登場します。
不快に思う方はスルーしてください。
46:えっちな18禁さん
07/02/13 22:08:41 /4TcFdAhO
>>1
スレ立て乙です!
女の子ニアたん愛してるよ!
47:えっちな18禁さん
07/02/14 07:44:10 Us6SD8yJ0
おはようございます。
以前、放課後の補習を投下したものです。
今日がバレンタインデイという事をすっかり忘れていました。
10分ほどで書き上げたものなので矛盾点があるかもしれませんが、
メロ×ニア投下します。
キスまで。
タイトルは『ニアのバレンタインデイ大作戦』
では
48:ニアのバレンタインデイ大作戦
07/02/14 07:45:15 Us6SD8yJ0
2月14日。
いつもはただ何となく過ぎる、2月のある日。
しかし、今回は違った。
ニアはそれを実行すべく、調理室へ足を運んだ。
キラ事件。
これが発端で、今は日本に居るL。
そんな彼から聞いた、日本の話。
「日本では、2月14日に、女性が好意を寄せる男性
にチョコレートを贈る風習があるようです。
何でもお菓子メーカーが流行らせたそうですが。
・・・・もてる男性が羨ましいです。」
そう言っていた彼を思い出した。
49:ニアのバレンタインデイ大作戦
07/02/14 07:45:49 Us6SD8yJ0
ニアは慣れない手つきでチョコレートを湯銭にかけ溶かす。
・・・きっと、喜んでくれる。
そして。
彼にメッセージを送る事が出来る。
自分の秘めた思いを。
意図はわからなくていい。ただの自己満足だから。
ゆっくりと型にチョコレートを流し込む。
暫く冷やせば完成だ。
珍しくニアは胸を高鳴らせ、部屋へ戻っていった。
50:ニアのバレンタインデイ大作戦
07/02/14 07:47:48 Us6SD8yJ0
「ちょっと、誰ですか!???」
ガラッと教室のドアを乱暴に開けると、息を切らしたニアが叫んだ。
「二、ニア!?」
近くにいたリンダが驚きの声を上げる。
「わ・・・私の・・・私の作った・・・・・」
言葉にならず、後から後から涙が零れる。
リンダをはじめ教室にいた女子が心配そうにニアを囲む。
ニアらしくなかった。
いつもであれば、冷静に犯人を探すだろう。
だが、高鳴った気持ちの分だけニアは冷静さを失っていた。
51:ニアのバレンタインデイ大作戦
07/02/14 07:48:23 Us6SD8yJ0
「チョコ!?」
事情を聞いたマットがニアを見つめた。
「・・・また、どうして??」
その質問には答えない。
「それを持ち出した方を知っているかと聞いているんです。」
真剣に質問するニアに、マットはニヤッと笑っていった。
「・・・そんなの、一人しかいないだろ??」
52:ニアのバレンタインデイ大作戦
07/02/14 07:48:53 Us6SD8yJ0
ワイミーズハウスの小さな広場。
大きな木の下に、彼が居た。
――メロ。
彼は包装も、何もしていない型にはまったままのチョコレートを手にし
それを黙って見ていた。
そこへ、息を切らし走ってくる小さな白い体。
「・・・随分な慌て様だな。」
「当たり前です。」
メロは、ニアのチョコレートを隠そうともせず、自ら犯人を名乗った。
ニアしか知らないそのチョコレートこそがその証拠。
「ハートのチョコレートか・・・」
「あ!!」
メロはチョコレートを型から外すとバキッと音を立てた。
「な・・何するんです!!!」
「チョコレートは食べるもんだろ?」
53:ニアのバレンタインデイ大作戦
07/02/14 07:49:59 Us6SD8yJ0
「・・・それは私のものです。」
「・・・Lのものだろ?」
「え?」
L?確かにLはニアに日本の2月4日の風習を教えてくれた。
「何故そう思うのです?」
「あいつが甘党だって事。そして。」
メロは一口分欠けたチョコレートを見つめて言った。
「お前がLを好きってこと――」
54:ニアのバレンタインデイ大作戦
07/02/14 07:51:23 Us6SD8yJ0
はぁ・・・
溜息をついたのはニアだった。
「はずれです、メロ。」
まさか、メロがその風習を知っているとは思わなかった。
これはニアの予想外。
でも。
「私はそれをLに送るつもりで作ったのではありません。」
そう言うと、ニアはメロにそっと近づいた。
「!?」
驚いたのはメロだった。
ニアがメロに唇を重ねていた。
「・・・・・少し甘すぎましたね。」
ぺろりと自身の唇を舐めるとニアが言った。
55:ニアのバレンタインデイ大作戦
07/02/14 07:54:22 Us6SD8yJ0
「お前・・・・・」
とまどうメロを前にニアは少し頬を染めた。
「まあ、つまりはこういう事です。」
その台詞に今度はメロが真っ赤になった。
束の間の時間、二人はただ黙ってお互いを見つめていた。
そこに、少し冷たい風が流れる。
冷たいけれど、とても優しい風だった。
56:ニアのバレンタインデイ大作戦
07/02/14 07:55:04 Us6SD8yJ0
ジリリリリリッ!!!
「そろそろ授業です。」
ニアはくるっと後ろを向いてゆっくりと歩き出した。
メロがその後姿を追うと、ニアが振り向く。
いつもの無表情ではなく、歳相応の女の子らしい可愛い笑顔だった。
「ハッピーバレンタイン、メロ。」
終わり
57:ニアのバレンタインデイ大作戦
07/02/14 07:56:31 Us6SD8yJ0
タイトル、『ニアのバレンタイン大作戦』
の方が語呂がよかったかもorz
どうしてもバレンタインデイネタを書きたくて
朝から失礼しました。
お目汚しすみません。
遅刻する・・・
58:えっちな18禁さん
07/02/14 08:32:33 4/bwBIgP0
ニアたんの手作りチョコ・・・ハァハァ(´Д`)
バレンタイン神乙です!!
59:えっちな18禁さん
07/02/14 08:37:43 sPUTRA7E0
神乙です!
ニアたんの手作りチョコ自分も欲しい(;´Д`)ハァハァ
60:えっちな18禁さん
07/02/14 09:01:41 bfQHLvOl0
ハァハァ
良いな欲しい欲しい
61:えっちな18禁さん
07/02/14 09:05:23 bfQHLvOl0
携帯の方すみませんOTL
全編第七章LMMN章ごとにカップリング変化、長編。
全員悪人かつS、陵辱あり、人間関係はカオス。
ストーリーは原作に忠実、死にネタあり、キラ事件解決後オリジナルあり
嫌悪感を感じた方は徹底スルー推奨
「Lの時計」
第二章 優しい嘘
カップリング・マット×ニア
21禁
策略和姦
S要素あり
62:えっちな18禁さん
07/02/14 09:10:27 j1cJDzRs0
神、乙です!
うわー!ニアかわいいよぅ!!
今日ほどメロに嫉妬する日はないなw
63:62
07/02/14 09:11:49 j1cJDzRs0
あっ神!さえぎっちゃってすみません!!(゚Д゚;)
64:Lの時計33
07/02/14 09:13:00 bfQHLvOl0
第二章 優しい嘘
大丈夫か、なんてヤボな言葉しか出てこなかった。思い詰めた表情のニアを部屋まで送ると、ニアがしがみついてきた。
「ニア?」
「すみません………もう少し一緒にいてください」
「分かった。嫌じゃないなら、ここにいる」
ほっとした表情で僕を見上げるニア。
「マットが嫌なはずがありませんよ。シャワーを浴びてきます」
きびすを返す。マットはどきりとしてその背中を注視した。意味ありげな台詞だ。
いや、何を考えている。ニアは今混乱しているんだ。
当たり前じゃないか、ただでさえ男女のことには鈍そうな彼女だ。いきなりそんなことをされて、平静でいられるはずがない。
それにしても。
65:えっちな18禁さん
07/02/14 09:14:40 bfQHLvOl0
>>63
こちらこそごめんなさい
バレンタイン神もごめんなさいOTL
なんで私はこう長文になるのかOTL
66:Lの時計34
07/02/14 09:15:26 bfQHLvOl0
ニアを襲ったのは誰だ? 彼女はそもそも危険な場所には行かない。必ず誰かが来るような場所を選んで座っている。このことから、前の孤児院で何かあったのだろうとは察しが付いた。
周囲の子供達の中で突出して賢く、可愛らしいニア。妬みを受けるには十分な理由がある。
これは………誰かに呼び出されたとしか………しかし。
「マット?」
「うわっ! ニア、もう上がったの? ってその格好何」
ニアはバスタオルを身体に巻いたままの格好で、所在なさげに立っていた。
「マット、お願いがあります」
「うん」
「私を抱いて下さい」
………はい?
一瞬、目が点になった。
「ニア、何を言うんだよ。少し落ち着け」
「あなたこそ落ち着いて下さい。これしか方法がないんです。あの男に勝つには」
67:Lの時計35
07/02/14 09:18:01 bfQHLvOl0
「あの………男………? 」
愕然とした。ニアはまっすぐそんなマットを見据えている。
「まさか………そんな、ありえない」
ニアが襲われたのは、さっき別れてから今までのたった20分の間。
二番のメロはずっと自分と一緒にいた。三番は自分。
この施設で一番のニアがそこまで言うなら、消去法で行くと彼でしかありえない。
彼。L。ワイミーズすべての目標。
「私だって信じたくはありません。ですが、そのありえないことが起こったんです」
ベッドに座り込んで頭を抱えたマットに、ニアはたたみかけるように言う。
「幸い最後までされたわけではありません。けれど次対峙したら………その前に、予習しておきたいんです。無茶苦茶言ってるのは分かってます。けど………お願いします」
「バカ言うな」
マットはニアの肩をつかんでゆさぶる。
「お前混乱しすぎだよ。そういうのはさ、好きな奴とやるもんだろ? お前は僕のこと好きじゃないじゃないか」
「たしかに恋愛感情はありません。けれど、マットが良いです。お願いします。私、メロには軽蔑されたくない………」
68:Lの時計36
07/02/14 09:18:48 bfQHLvOl0
メロ。その名前にマットはため息をついた。
「いいか、ニア。僕はストリートにいたころ色んなケースを見てきた。君はショックをショックで乗り越えようとしてる。自分を痛めつけることで、何でもないことだと思い込もうとしてる。自己否定の行き着く先は………みじめな結末しかないんだ」
自分の手の中で震えていた少女。数ヶ月後、似合わない厚化粧でストリートに立っていた………
震える自分の手を見る。
「僕はニアにあんな風になって欲しくない」
「マット」
ニアは微笑んで、マットに優しく口づけた。
キスの甘さに見上げると、どこか嬉しげな、頬を染めた少女がいた。
「やっぱり、あなたを選んで良かった………」
69:Lの時計37
07/02/14 09:21:02 bfQHLvOl0
「安心して下さい。私はヤケになっているのではありません。自分でも驚くぐらい
冷静です」
「とてもそうは見えないけど」
「これはあなたにも関係のあることです。マット、あの男はメロにもこのことを
言うつもりです」
「なんだって!?」
ますますわけがわからない。
「あの男は性的興味で私を襲ったのではありません。後継者候補としての
バグを見つけるのに、最大かつ共通の弱点を突いたまでです。本人も
そう言ってました」
自分のことなのに淡々と言う。それがマットには許せなかった。
ぐっと拳を握りしめる。痛いほどに。
「………L………っ!」
70:Lの時計38
07/02/14 09:21:42 bfQHLvOl0
マットは特にLが好きではなかった。メロが語るL像は、彼の願望が
多々混ざっている気がしたし、毎回適当に受け流していた。
男に興味ないというのもある。
だが。人を人だとも思わぬような、そんな奴だとは思ってもいなかった。
「もしメロがこのことを知ったらどう思うでしょう」
「………一発ぶん殴って出て行く」
「はい。ここはLつながりで創設された施設ですから。潔癖な彼なら、
ここにいることを施しと感じるでしょうし、ましてやL候補と見られるのは
耐えられない。私のことを考え、告発もしない」
しかし彼はまだ14だ。まともな方法で生きていくことが出来るとは思えない。
それに。
メロがニアに淡い恋心を抱いていることは知っていた。
71:Lの時計39
07/02/14 09:22:27 bfQHLvOl0
それはまだ芽であるがゆえに純粋だ。憧れのLが彼女を陵辱したと知ったら、
おそらくメロはLに反旗を翻す。
だが、メロがLに敵うはずもない………。
マットは深い深いため息をついた。
「分かったよ、ニア」
「………」
「先手必勝だ。君が勝つしかないんだな。この………勝負で」
「はい」
ニアが圧勝すれば、ワイミーズでの成績と合わせて一番は彼女だ。
メロに言う必要はない。
メロが二番と決まれば、言っても話をややこしくするだけだから。
すべては計算の上だった。
マットは嘲うように口元をゆがめた。
「だから、僕なんだ?」
「………はい」
72:Lの時計40
07/02/14 09:23:44 bfQHLvOl0
「だから、あなたしかいないんです」
バスタオルがなぞる、形の良いふくらみの上で手を合わせる。
祈るように。
シャワーを浴びて出てくると、ニアはベッドに腰掛けていた。マットは腰に
タオルを巻いた姿でその隣に腰掛ける。
傍目にも、ニアの緊張、思い詰めた様子が伝わってくる。
マットは微笑む。
「緊張しなくていいよ。リードなら出来るから。今まで初めての子ってのは
無かったけど、なるべく優しくする」
ニアはこくりと頷く。
「ありがとうございます」
白いを通り越して青白くなった表情。よく見るとかたかた震えている。
73:Lの時計41
07/02/14 09:24:29 bfQHLvOl0
本当にこれで良いのか。思ったが、ニアはどのみちLから逃げられない。
実質三番の自分がLから彼女を守れるはずもないし、ニアは逃げるつもりが
ない。ならば。
僕が、同意の上でニアを抱く。愛情をこめて。少なくとも初めては、そうして
あげたかった。
女の子が好きだから、という理由だけじゃない。
メロとニアは、家族のいない自分に、温かな時間をくれた人だから。
「えーと、それ、やめない?」
「はい?」
「僕はニアのことも好きだよ」
「ありがとうございます」
「うん、だからそういうのヤメ! 」
ニアの額をぴんとはじく。きょとんとした。
「痛いです」
「ニアと僕は恋人同士。今だけだけど。………分かったね? 」
覗き込んで微笑う。ニアは泣きそうな顔で笑うと、静かに頷いた
74:Lの時計42
07/02/14 09:25:10 bfQHLvOl0
「好きだよ」
嘘だ。思いながらニアは唇を重ねた。Lとは違うぬくもりが自分を
浸食していく。
自分は間違っているのではないか?
何度もそう思った。本当はLと、優しく肌を合わせたかった。本当は。
………けれど。
「マット………私も、あなたが好きです………」
「………うん」
「好きです」
「ニア」
「大好きです」
頬を涙が伝う。マットは痛ましげな表情でそれを拭った。
「分かってる………」
75:えっちな18禁さん
07/02/14 09:27:15 bfQHLvOl0
今日はここまでです
すみませんが今回はエロ無しです
しかしバレンタインか………
うーん。やっぱ時期ネタだよなぁ………
出来に納得がいかなかったんでやめとこうと思ったんだが………
いいや投下しちゃえ
76:えっちな18禁さん
07/02/14 09:28:38 bfQHLvOl0
Milk Pazuru番外編2「バレント・ディ」
12禁
ほのぼの
77:バレント・ディ
07/02/14 09:29:52 bfQHLvOl0
部屋に戻ると、残り3枚あったチョコレートが消えていた。
調理室
「あっメロが来た~ダメだよメロ、男はあっち!」
「マットもいんだろーが!」
「メロ気にしないでオレ紳士だから」
「意味分かんねーよ! ところでお前ら、俺の」
しっしっと邪険に手を振るリンダ。パジャマの上に赤いエプロンを付け、
三角巾をかぶったニアと、同じ格好のふたり。目の前には見慣れぬ調理器具と
チョコの山。甘い匂い。見慣れたメーカーの物が三枚。
メロは無言で奪い取った。
「あー!」
「あーあ」
「まあ盗品ですからね。やむを得ないでしょう」
78:バレント・ディ2
07/02/14 09:30:32 bfQHLvOl0
「そのコメントがむかつく! ニア、マット、リンダ。
どういうつもりだよっ!」
「どういうつもりって………」
三人は顔を見合わせる。なんだ? この困惑した雰囲気は。
リンダが腰に手を当てて上目遣いににらむ。
「明日はバレンタインでしょ!」
まるで正義の味方の決めぜりふである。はあ?
「バレントディのことか?しかもそれが………どうかしたのか………?」
聖バレントディ。聖者の日を祝い、友人同士が贈り物をしあう日である。
もちろんメロもハンカチとマショマロを用意していた。
が、それがチョコとどう結びつく?
「ああーもうダメ。耐えらんない。ニア、こんな鈍感男やめてマットに
しときなよ」
「そうですね………考え直します………」
「やりぃ♪」
79:バレント・ディ3
07/02/14 09:31:33 bfQHLvOl0
結託している。嫌な雰囲気である。
メロがふるふる震えているのを見て、さすがにまずいと思ったのか
マットが口を開く。
「バレンタインといえばさ、年に一度、可憐な乙女が男の子に告白する
愛の日だよ。ほらふたりの姿を見てみろよ」
言ってふたりの肩にぽんと手をおく。おい、リンダは良いがニアに
触るんじゃねぇ。
「ハートマークのついたエプロンに、白い三角巾! 一生懸命作った
チョコを愛を込めて意中の男の子に手渡す日………!
おっそろしくロマンチックだと思わねぇ?」
メロはぐいとマットの襟首をつかんだ。
「すなわち、お前の入れ知恵か。おおかたオタクなゲームで仕入れた
知識だろうそれ」
80:バレント・ディ4
07/02/14 09:32:57 bfQHLvOl0
「ぎくり」
「ゲーム中の変なイベント再現したくなっただけだろうそれ」
「ぎくぎく」
「………まあいいじゃないですか、メロ。私もたまには気分転換に
お菓子作りなど」
「したいと思うタマか? お前が?」
マットを庇う台詞に、メロは反射的にむっとして返す。
ニアは何か言いたげにしたが、口をもごもごさせてうつむく。
心なしか顔が赤い。
間にリンダが立ちふさがった。
「もういいからメロは出て行って! ニアが可哀想でしょ!?」
「お前はいちいちうるっせーよ!」
81:バレント・ディ5
07/02/14 09:34:30 bfQHLvOl0
「くっ………乙女心の分からん男は、いいから出てけーーっ!!」
リンダは気迫でメロを追い出した。
閉じられたドアの前で、呆然と立ちつくすメロ。
「乙女心って………そんな怖い物なのか? リンダ」
「もうやんなるよねー。こっちはこっちで頑張ってるのにさぁ、
男ってこれだから」
「………メロは悪い子ではないですよ。ただ、ちょっと感情的に
過ぎるだけです」
「………うん、分かってる」
リンダははにかむ。チョコを削ると甘い匂いがたちこめた。なんだか気分が
フワフワする。
「ニアはメロが好きなんだ?」
82:バレント・ディ6
07/02/14 10:30:59 s33mRbXG0
ニアの小刀がだんっ!とまな板を叩いた。
「!?」
「………そういうことになるかも知れません」
「はい?」
思わず顔をのぞきこむ。この二人、付き合ってたはずだけど?
と言わんばかりに。
ニアは何だか愕然とした顔で下を向いている。
マットも下を向く。
「………おいおい、ニアちゃん。問題発言なんですけど。オレ親友として
どうすべきよ?」
「マットは黙ってて」
「自分でも分からないんです………一度は確信を持てたんですが、
最近分からなくなってきました………」
チョコを削り出す。
「だからこんなことをしたくなったのかも知れません」
83:バレント・ディ7
07/02/14 10:31:55 s33mRbXG0
だって、形があれば安心するから。
可愛らしいハートを贈る儀式を。
「………嫌いになっちゃったの?」
「まさか」
寂しげなニアに、リンダも困ったように首を傾げる。
「じゃあ………これ以上好きになりたくないんだ?」
「!」
ニアはリンダを振り返った。見透かしたような、それでいて悲しげな目。
84:バレント・ディ8
07/02/14 10:32:43 s33mRbXG0
そうかも知れない。
自分もメロも後継者候補。いつかは道を違える日が来る。
だからニアは、これ以上メロを好きになりたくなかった。
なのにメロを傷つけ、嫌われることも避けたかった。
甘い甘いチョコレートに隠れた、ずるい自分の本心。
可愛いリボンで誤魔化して、渡すつもりだった?
………ずるい。
「………まあいいんじゃねーの?」
最初に口を挟んだのはマットだった。
85:バレント・ディ9
07/02/14 10:33:32 s33mRbXG0
「オレらまだ子供だし。Lの後継者候補っつーても、随分先の話だろ? 未来を悲観して今は我慢するなんて、おかしいっしょ。
んでほっといても、メロはニアに愛想つかされる可能性はあるし」
「………マット」
「格好良く成長したオレに惚れ直すというシナリオもあり」
「あははそれはない」
「リンダ………お前な………」
「はい。ありがとうございます」
ニアははにかむと、チョコをふたたび削り出す。
今の気持ち。
自分でもよく分からないけれど、今メロを思う気持ちを込めて。
………ちょっと待てよ。
「………しかし食品に気持ちなど入るのでしょうか」
「入ったら面白いけど、困るでしょ」
言って軽くニアの胸をつつく。
「な、何を」
86:バレント・ディ10
07/02/14 10:34:23 s33mRbXG0
リンダはウィンクする。
「それは男に渡しちゃダメ。常にここに入ってないとね♪」
ぴっと指を立てた。「簡単に主導権を渡してはいけません」
「メロ」
部屋に入ると、メロは机に向かってるところだった。
「なに?」
ニアは紙袋を後ろ手に、もじもじとしている。
やはり渡すとなると気恥ずかしい。ハートマークは可愛らしいが、
それって私のキャラですか? と己につっこみたくなるくらいだ。
が、結局マットとリンダに押し切られてしまった。バレンタインデーには、
おそらく普段かわいげのない女の子への罰ゲームの意味合いも含まれているに
違いない。
87:バレント・ディ11
07/02/14 10:34:55 s33mRbXG0
「あの、チョコレートが出来たんで試食していただけませんか」
「………試食?」
冷たいまなざし
「ふーん。試食なんだ。やるのはL?」
まずった。
「え、Lの分もありますが、メロに食べてもらいたいんです」
言って紙袋を差し出す。ピンクのハートマークの舞った、可愛らしい
紙袋だった。
「………ふーん」
「何ですか」
「いや、お前も女の子なんだなーと思ってさ。ハートねぇ。ピンクねぇ。
ほお」
にやにやと笑う。ニアは唇をかみしめた。
「ただの印刷物です」
「ただの印刷物だよな? けど選択したのはお前だ」
「こ、これしか無かったんですよ。そんなことより………いらないんですか?」
88:バレント・ディ12
07/02/14 10:35:53 s33mRbXG0
上目遣いに見る。押されている。しかもあきらかに面白がっている。ニアは
むっとした顔でメロに紙袋を押しつけた。
「メロの好きなチョコレートですよ。本当にいらないんですか。
じゃあ私がいただきます」
「さんきゅ」
言って素直にメロは受け取った。不審そうなニアに、メロは
「なに?」と返す。
「メロが素直です………」
「いけないのかよ」
「いえ、よく考えたら私、反論されることばかり考えてました
………メロが素直………そんな選択肢もあったなんて………」
ぶつぶつ言っている。「やはりあなたは予測が付きません」
「お前、俺をなんだと思ってるんだ?」
「………物好き?」
「おい」
89:バレント・ディ13
07/02/14 10:36:52 s33mRbXG0
「正直な話、あなたには腹を立てているんです、私」
メロから顔を逸らして言う。真顔の告白に、メロは何も言えずに
立ちすくむ。
「俺に?」
「いえおそらく私自身に。自分で自分の気持ちが分からない。
そこにあなたという不安定要素がからむと、私、すごく頼りないというか、
バカになったような気分になるんです………」
――確かに
ニアは変わった。なんというか、すごく女の子らしくなった。今までの
中性的な雰囲気から、少女の雰囲気に。それは成長期というだけの理由だろうか。
「でもお前、別に成績落ちたりしてないじゃん」
「いえ。集中力が確実に落ちてます」
「それってさあ、俺がいると気が散るってことだよね?」
「平たく言えば、そうです」
90:バレント・ディ14
07/02/14 10:37:54 s33mRbXG0
きっぱり。断言しながらも、ニアはそれが迷惑という訳では無さそうだった。
頬をうっすらと染めてメロを見る。
「何でなんでしょうね」
潤んだ瞳。触れれば柔らかな銀髪。メロはニアに近づくと、そっとキスをする。
「変です………」
「………」
「こんなことをして、嫌じゃないなんて、どう考えても私らしく
ない………」
理性に必死に戻ろうとするニアを、戻らせたくなかった。もっと俺のことを
見て欲しい。
俺のことだけを。
91:バレント・ディ15
07/02/14 10:38:24 s33mRbXG0
「ニア」
背中に手を回す。しなやかで柔らかい身体。ニア。
「いいよな?」
ニアは答えなかった。メロの唇をそっと吸う。
盗むように。
と、その時
92:バレント・ディ16
07/02/14 10:40:22 s33mRbXG0
ぱちん、という音がして電気が消えた。
「あれ………?」
ハウスの音がしんとしたあと、ざわめきが起きた。どうやら全体の回線が
落ちたらしい。このハウスは良く特殊な装置を使うため結構別電源が多い。ということは。
闇が深い。夕方だと言うのに、窓の外に明かりが見えない。
「送電線事故があったようですね。この辺一帯が停電してます」
ニアの冷静な声。メロの手をほどく。
「気にするなよ」
「何言ってるんですか。絶対誰か捜しに来ますよ。特にあなたの友達」
それはそうだ。ニアの言い分が正しい。だが………面白くない。
メロは葛藤の末、ニアから手を離した。
「くそっ」
93:バレント・ディ17
07/02/14 10:41:09 s33mRbXG0
「メロ?」
「じゃ、これでも食うか」
紙袋をかさかさ振る。暗闇の中でもニアの気恥ずかしげな空気は
伝わってきた。
「はい」
「ちょっと目が慣れて来たな………?なんだこれ」
ハート型のチョコに、ピンクのペンで丸っこく「愛するメロへ」と
書かれている。
割と上手だ。メロは眉をひそめた。
「お前の筆跡じゃない………よな?」
ニアの字は四角いし、POP文字が上手だなんて聞いたこともない。
四角い字を書く人間が、慣れないチョコの上でここまで上手にカーブの
大きい字を書く確率は低い。円をぶれないように描くのが難しいのだ。
「マットが書いてくれました」
あっさり告白する。
94:バレント・ディ18
07/02/14 10:42:30 s33mRbXG0
………あのバカ。野郎が書いても嬉しくねーよ。気づけよ。
「気が利くようでそうでもないからな、あいつは」
「ちょっと分けて下さいね? 作ってたら試食の分が無くなって
しまったんです」
「それで俺の部屋から板チョコ三枚を、ね」
「はい。味見していないので、味は保証しません」
「さりげに俺が悪いかのように誘導するな。分かった、やるよ。
口移しで」
「割って下さい」
「割ったら不吉だろこの形」
「メロがそんなこと気にするはずもありません。それは詭弁です」
「口移しが嫌なのか?」
「………メロがいやらしいです」
言いながらも口をつぐむ。勝った。思いながらチョコを口に入れた。
95:バレント・ディ19
07/02/14 10:43:34 s33mRbXG0
「………う」
まずい。
なんだこれ。
まず食感がありえない。べたべたというよりぬるっとしてる。味がない。
ないのに妙な食品添加物臭がする。しかもなぜか芯がある。
――どうやったらここまでまずく作れるんだ。
「どうですか? おいしいですか」
「ニア………」
暗いせいで表情が分かりづらいのだろう。ニアが少し嬉しそうに聞いてくる。
メロは数秒考えたあと
「――ああ、うまい」
「本当ですか!? 良かったぁ」
何が「よかったぁ」だ。よくねえよ全然。メロは心の中で悪態をつく。
96:バレント・ディ20
07/02/14 10:44:25 s33mRbXG0
「うまいからお前にはやらん」
「ええ、何でですか。下さいよ。自分が作った物って食べたこと
無いんです」
「お前はそこの板チョコでも食ってろ。とにかくこれは俺が
もらったもんだ。やらない」
「ケチです」
「うるさい」
まずい。
心底まずい。涙が出てきた。あとで胃薬をロジャーにもらいに行かねば。
パキッ。
「あーうまいなぁ」
「………いいですよ、その気なら」
ニアはメロの肩に手を回すと、唇を近づける。メロはすんでのところで
阻止した。
97:バレント・ディ21
07/02/14 10:45:08 s33mRbXG0
「むぎゅ」
「やらんと言っとるだろーが」
「酷いです」
「うるさい」
こんなまずくしやがって。チョコに失礼だろ。
しかも何だよ「おいしいですか」って。嬉しそうに。
そんな反応されてまずいと言えるわけあるか。
言ってやりたい。本当に言いたい。相手がこいつじゃなかったら絶対言う。
メロは口端を噛んだ。
………本っ当にむかつく。
「あーニアは可哀想だなーこんなうまい物食えなくて」
「もう………メロはやっぱり意地悪です………」
暗闇にニアの恨めしげな声が響いた。
98:バレント・ディ22
07/02/14 10:46:59 s33mRbXG0
数日後
「L。ニアからこんなものが」
ワタリが差し出した荷物を受け取る。発送元はワイミーズ・ハウス。
Lは包みを開けると、ハート柄の模様に目をしばたたかせた。
「ああ、日本の風習か」
なぜニアだけが贈ってくるのか。Lは首をひねる。
誰が持ち込んだにせよ、子供はイベントが好きだ。ワイミーズハウスで流行った
確率が高い。
恐らく本命はメロ。他の子達から贈られて来ないのは、私への媚びだと
思われたくないからか。
ニアはこんなつまらない媚びはしない。そのことをニアは承知で送ってきた。
すなわちこれは。
――親しい者に贈る、純粋な好意。
99:バレント・ディ23
07/02/14 10:47:32 s33mRbXG0
丁寧にラッピングされたリボンをつまみながら外し、箱を空ける。
シンプルなハート型。一目見て素人の手作りと分かる。
Lは表情を和ませたが、箱をつまみあげた。
「ニア」
すみません。目を伏せる。
「ワタリ、処分を」
「よろしいのですか」
「食べるわけにもいかないだろう。他言は無用だ」
手作りはいくらでもすり替えられる。おまけに加工を判断しづらい。
ニアからワイミーズを通してワタリへ。安全性はずば抜けて高いが、
確率はゼロじゃない。
Lという立場上、安易に口にするわけにもいかなかった。
100:バレント・ディ24
07/02/14 10:48:26 s33mRbXG0
「かしこまりました」
会釈をして出て行く。Lはひらひらとリボンを振りながら、ため息をつく。
「手作りチョコですかぁ………あーあ。………時折L辞めたくなります………」
肩を落とした。
101:えっちな18禁さん
07/02/14 10:51:24 s33mRbXG0
バレンントディはこれで以上です
途中で規制かかってしまい遅くなりました
呼んで下さった方、レス下さった方、ありがとうございます。
携帯の方ごめんなさい
>>45から読んで下さい
102:えっちな18禁さん
07/02/14 11:55:08 4/bwBIgP0
やばい面白すぎるwwwバレンタインはたくさんの
ニアたんに会えていい日だな!神乙です!!
103:えっちな18禁さん
07/02/14 22:19:45 U6F0/zHd0
_____
(\ ∞ ノ
ヽ、ヽ /
`ヽ)__ノ
104:えっちな18禁さん
07/02/14 23:04:52 vBP6yuUaO
ニアのパンティおくれー!
105:業務連絡@二代目YB倉庫番
07/02/14 23:07:29 4XvI/Y69O
倉庫更新&テンプレ変更しました。
ご確認お願いします>神さま
ご連絡が遅れて申し訳ありませんでした。
>前倉庫番さま
メール読了後ご指摘の箇所を修正、返信いたしました。ご確認下さい。
同人サイトについて勉強しますね(^_^;)
スレ汚し失礼しました
106:fear
07/02/15 01:42:08 Rb0Vr25o0
続きです。
性虐待を受ける子ニア。
21禁。長編。
暴力シーンを含む表現、
陵辱・鬼畜が苦手な方はスルーして下さい。
では、どうぞ。
107:fear
07/02/15 01:43:02 Rb0Vr25o0
「おはよう、ニア」
今までと別人の彼は、口元に笑みを浮かべて
ニアへと歩み寄った。
「ゃ・・・・」
顔を背けると、その態度が気に入らなかったのか、
思い切り頬を殴られ、思わず悲鳴を上げた。
「煩い。・・・これから俺は出かけてくる。その間いい子にしてろよ」
髪を掴まれ、壁へ打ち付けられた。
「・・ッ・・・此処は・・一体何処ですか・・・」
「家の地下室」
108:fear
07/02/15 01:44:04 Rb0Vr25o0
地下室があるは珍しくない。
窓も無ければ、脱出できる扉もこの一室には、一つしかない。
叫んだとしても、外には聞こえないだろう。
押さえつけられた頭を髪の毛で引っ張り、再度壁へ打ち付けられる。
痛くても、悲鳴を上げないように我慢していたのに、
また何かが自分の中へ入ってくる。
「やっ・・・何・・・っ・・・」
先程入ってきたものよりも、一回りほど小さいソレは
冷めた体に熱を与えるかのように動いている。
「んん・・・!!?あ、ぃやあ・・ああぁ・・・」
109:fear
07/02/15 01:45:38 Rb0Vr25o0
じゃあな、と言ってそのまま扉を閉ざせば、
再び暗闇の中に1人、取り残された。
「あ・・・っ・・やんっ・・・あぅ・・・あぁ・・・・・」
中で何かが回転している。
それが何なのか、知識のないニアには分からない。
僅かな機会音は終わりを知らぬかの様に、鳴り続けた。
「ひぁああ・・・・ああぁっ・・、んぁあ・・・・っ・・」
腰をビクつかせ、足先に力が入る。
手先は血の通いが悪いのか、冷たさで痛む。
そんな痛みよりも、奥を止め処なく動くもののせいで、
風呂場の時のような感覚に、再び呼び戻された。
110:fear
07/02/15 01:46:20 Rb0Vr25o0
「・・・・・ッああ・・ふっ、ぁ、・・はぁ・・・・」
自分がハウスでもっと我が侭を言えば、
こんなことにはなっていなかったのだろうか。
大体、里親制度は自分に合ってないから、移ってきたのに
酷い仕打ちだと、全てを憎んだ。
「ぃやあっ・・アア・・・・ぁっ・・ダ・・メ・・」
喘いだ体は、達する寸前である。
力を少しで無抜けば、すぐにまたあの時の様になるだろう。
一度経験したあの感覚を、しっかりとニアの体は覚えている。
「――ッ!!ああぁああ!!!!」
呼吸が乱れ、肩が激しく上下する。
そんな苦しさは御構い無しに、変わらず中を蠢いている。
111:fear
07/02/15 01:48:18 Rb0Vr25o0
「ぁああ・・・・取っ・・てぇ・・」
誰かが居るわけでもないのに、
自然と甘い声が漏れるかのように訴える。
何度もイかされた体は疲れきって、
ニアの口から唾液が、腹部へとだらしなく垂れていった。
暗闇に慣れた目が、僅かに周りの風景を映す。
「んくっ・・・・・ああ・・・・・っ」
あれから、何時間たったのだろうか。
凄く長い時間だったような気がする。
意識が朦朧とする中、足音が頭に響く。
その音聞くと、体が反応し小刻みに震えた。
「ぁ・・や・・・はぁっ・・・」
扉が開く時。それは、彼が来たことを示していた。
いい子にしてたか、と近寄り
ニアを散々荒らしたものを抜き取った。
112:えっちな18禁さん
07/02/15 01:49:51 Rb0Vr25o0
京間此処までです。
続きを投下するのが遅れてしまいましたが・・・。
113:えっちな18禁さん
07/02/15 02:01:54 j84GY7Jp0
神乙です!!
ニアたんが何時間も喘いでるなんて・・・・(;´Д`)ハァハァ
114:えっちな18禁さん
07/02/15 08:19:48 QxA9x2DZO
新スレになってからも伸びが早い早い!
相次ぐ神ラッシュ嬉しすぎ
fear神
ずっと待ってました!あぁ、カワイソスなニアたん…スマン、萌える
Lの時計神
マトニアwktk!マットの手ほどきを受けて奴を見返してやるんだ
今後の展開見逃せない!
バレンタイン神
まさに青春の1ページ…ニアたんのチョコ欲しい
放課後シリーズ、楽しみに待ってます!
神のお話は心に何とも言えない気持ちを残すんだよな…
115:えっちな18禁さん
07/02/15 09:13:58 7OP7FJbO0
fear神
ああ、ニアタンカワイソス………萌えてしまう自分が怖いw
二代目倉庫番様
乙です!これからも頑張って下さい!
長文厨でスミマセンOTL
116:えっちな18禁さん
07/02/15 09:15:15 7OP7FJbO0
全編第七章LMMN章ごとにカップリング変化、長編。
全員悪人かつS、陵辱あり、人間関係はカオス。
ストーリーは原作に忠実、死にネタあり、キラ事件解決後オリジナルあり
嫌悪感を感じた方は徹底スルー推奨
「Lの時計」
第二章 優しい嘘(二分の二)
カップリング・マット×ニア
21禁
策略和姦
S要素あり
*マットの過去にオリジナル要素あり
117:えっちな18禁さん
07/02/15 09:15:49 7OP7FJbO0
言葉の割にはせわしい愛撫だった。行為に熱中しようという、彼なりの
努力の現れなのだろう。少し乱暴だな、と思いつつも言えない。
ある可能性に思い至ってニアは頬を赤く染めた。
………技巧の差だ。
Lはどこであんな技術を身につけたんだろう。だいたい、性交は一人では
出来ないはずだ。自分が知らない女とLが………そこまで考えたとき、
マットの顔がアップになった。
「ニア」
「ははははいっ!」
「集中してる?」
疑惑を含んだまなざし。ニアは目線を落とした。
「すみません………」
「もう………」
118:Lの時計43
07/02/15 09:16:24 7OP7FJbO0
マットは呆れたようにニアを見下ろす。ニアの小さな胸が申し訳なさで
いっぱいになった。マットに頼んだのは自分。なのにこんなときに他の人の
………それも、あんな奴のことを思い出すなんて。
「ニアは初めてだよね?」
「は、はい」
「つうことはムード作りか………いや、この場合………」
「あの、マット?」
ベッドから降りる。思わずつかもうとした手を優しく払いのけ、部屋の隅に
置かれた長い鏡を持ってきた。引きずり、ニアに向ける。
「きゃっ」
慌ててシーツを掴んだ。
「な、何するんですか! やめてください」
「集中しないからじゃん。はいはい、お姫様。ちゃーんと見ながら
やってくださいね」
「ううっ。マットも変態だったんですか………? もう嫌です………」
119:Lの時計44
07/02/15 09:17:22 7OP7FJbO0
泣きべそをかく。涙をぬぐうと、唇を合わせる。
「んっ………ん」
「あれ? 結構効いてない?」
「やめてくださいってば」
「良きに計らえ。苦しゅう無いぞ」
体中を撫でる。さりげなく首に添えられた手が、ニアの顔を鏡に映させる。
真っ赤な顔をして、良いように身体をまさぐられている自分の肢体。
非現実的に見えて、鏡は鏡であるが故に現実だと証明する。
「何の話ですかっ………ああ、あんっ、そこはダメ………っ」
くちゅくちゅと、いやらしい音が響いた。ショーツの中に指を入れられ、
すでにねっとりとした染みを作っている。
120:Lの時計45
07/02/15 09:34:37 vJN+M4g80
「あ………はぁっ、ああん」
「ここ、いいんだ?」
「やぁ………マット、悪趣味で嫌です………」
「そんなこと言ったって事実だよ。ほら」
股間にある手ごとショーツを引き下げる。ショーツと銀色の花の間に
蜜が引いていた。
「ほら、見てみろよニア」
「嫌です………お願い、やめてください………」
真っ赤になって顔をふる。
「ふうーん。うわ、すごいきれい。ニアほど色白いと違うね」
「しかも誰かと比べてるんですか! もうっ、いい加減にしないと
怒りますよ!?」
「はいはい、サーセンサーセン。さっさとsexyberに戻っちゃって下さい」
言ってぺろんとニア自身をなめあげた。
「ちょっ………もうっ、やん、あはあんっ」
121:Lの時計46
07/02/15 09:35:14 vJN+M4g80
言ってぺろんとニア自身をなめあげた。
「ちょっ………もうっ、やん、あはあんっ」
「あっ感じちゃう? やだねーオレ結構自信持っちゃうかも」
「あなたねぇ! ………あんっ、あはぁ、ああんんっ」
緩急をつけて肉の花をいじりながら、マットは比較的冷静だった。いや、
冷静になろうとしていた。
興奮すればいい。いや、そうさせてやる。
頭が真っ白になるほどに。
「あん、あはあんっ………!」
ニアの身体が弓なりに反る。くったりと力のぬけた身体を抱き上げ、
柔らかな唇にそっとキスをする。
「マット………」
うるんだ目で自分を見る。もう、止まらない。マットはズボンを降ろした。
ニアは嫌がるかのように身をよじらせたが、抱きすくめられて、抵抗を
やめた。
122:Lの時計47
07/02/15 09:36:04 vJN+M4g80
「愛してるよ、ニア」
「………はい」
「こっちを見て。ニア」
おずおずと目をあげる。マットはニアに自分自身を押し当てると、
少しづつかきわけていく。痛みがあるのか、ぎゅっとしがみついてくる。
「………大丈夫?」
「はい。聞いていたほど痛くはない………です。でも、
ちょっと苦しい………」
その言葉を聞いてほっとした。この上痛いと泣かれてしまったら、続ける
自信が無かったから。自分を包み込む身体の柔らかさを感じながら、
念のためゆっくり挿入して、奥まで到達する。
「入ったよ」
「………変な感じです。じんじんする」
眉をひそめる。困惑しきり、という表情が可愛かった。頬に
ちゅっとキスをする。
123:Lの時計48
07/02/15 09:37:10 vJN+M4g80
「ひゃ」
「ニア、可愛い」
「ま、マット。いきなり何を」
おろおろするニアの身体を抱き寄せ、少しづつマット自身で中を
刺激していく。ニアの中が男性を求め出すのに、たいした時間は
かからなかった。
「マットぉ………はぁ………ん」
「ニア。ニア、ニア」
ニアの指がマットの背中に食い込む。互いをむさぼりあいながら、
シーツを汚していく………。
行為が終わったあと、掃除をしながら、マットはつぶやいた。
「ニア」
「はい」
124:Lの時計49
07/02/15 09:37:46 vJN+M4g80
「僕はニアが好きだよ」
ニアはシーツをゴミ袋に入れながら、じっとマットを見すえる。
「………私もです」
「うん」
頷く。まるで何かの儀式のように。「両思いだね」
ぽつんと。
その時ニアは思い出した。マットが、自分と誰を重ねたのか
分かってしまった。
「………ニアには、あんな風になって欲しくない」
125:Lの時計50
07/02/15 09:38:37 vJN+M4g80
「どうしたの?」
ニアの変化に、マットは探るようなまなざしを向ける。常とは違う
鋭い視線。
それに触るな。気配がそう告げていた。
「………何でもないです。マット、下でジュースでも飲みませんか。
私、とても喉が渇きました」
「うん、そうだね」
マットが相好を崩す。
一瞬感じた影はどこにもない、いつもの、穏やかな彼だった。
126:えっちな18禁さん
07/02/15 09:40:51 vJN+M4g80
今日はここまでです
読んで下さった方、レス下さった方、ありがとうございます。
スレ進行が………ほんとごめんなさい
127:えっちな18禁さん
07/02/15 10:37:49 o/2YNFKjO
時計ネ申乙です!サーセンキターww
続きが気になって仕方ない身としましては、ハイペースで投下して下さるネ申は
本当にネ申です(*´Д`)ハァハァ
鏡に映しながら愛撫されちゃうニアたん(*´Д`)ハァハァ
一見明るく見えるマットに見える陰りが気になります
続きwktkして待ってます(*´Д`)ハァハァハァハァ
128:えっちな18禁さん
07/02/15 13:15:59 cpQurhud0
二代目倉庫番様乙!!トップの女の子ニアたんの横顔シルエットすごく美しいです!!!!!!
ただ、注意表示の後いきなりSSが始まるのと、表示の幅が狭くて変な所で改行になると読み難いかな?
『オリジナルキャラあり 倉庫番×ニア ニアはYB倉庫のSSを読んでし
まうと、こう言った。
『皆さんお上手ですね。倉庫番さん乙です」
倉庫番にそう告げるとニアは横を向いた。頬が、うすいピンクに染まってい
た。照れているのだろうか。はかなげな横顔が綺麗だった。』
よりも
『オリジナルキャラあり 倉庫番×ニア
ニアはYB倉庫のSSを読んでしまうと、こう言った。
「皆さんお上手ですね。倉庫番さん乙です」
倉庫番にそう告げるとニアは横を向いた。頬が、うすいピンクに染まっていた。
照れているのだろうか。はかなげな横顔が綺麗だった。』
の方が読みやすいのではないでしょうか? (下手な例に登場させて、すみません
もちろん、神が投下した形で保存するのが一番ではありますが…
129:えっちな18禁さん
07/02/15 13:16:11 j84GY7Jp0
神乙です!
ニアたんが鏡の前で恥ずかしがる姿が浮かんできてハァハァしますた(*´Д`)
続き楽しみにしながら待ってます!!
130:業務連絡@二代目倉庫番
07/02/15 17:29:14 Ko1ErCQ3O
>>128
ご指摘ありがとうございます。私もあのスキン気に入ったんですが、ご指摘の通り狭いので(カスタマイズ能力がない)やっぱ変えました。これで見やすくなると思います。
SSがいきなり始まる点については、携帯読者様に配慮してのことなので、ご容赦ください。
今回は私のスキン選択ミスですが、もしSSで「こうしたらいいのに」という部分があったとしても、私がいじることは著作人格権の侵害になってしまうので、
神様のご指摘がないと変えることはできません。
神様チェックお願いします
131:fear
07/02/15 23:39:53 bwrcqUSA0
続きです。
性虐待を受ける子ニア。
21禁。長編。
暴力シーンを含む表現、
陵辱・鬼畜が苦手な方はスルーして下さい。
今回挿入シーンあります。
では、どうぞ。
132:fear
07/02/15 23:41:08 bwrcqUSA0
「んっ・・・もぅ・・やめてっ・・・・」
アルコールと煙草の臭いが鼻をつく。
抵抗すれば面白がって殴り、手に持っていた煙草の火を消す為、
ニアの透き通る身体へ痕をつけた。
「ぃっ・・いた・・ぁい・・・」
ジュッ、と音を立て肌へ熱さよりも痛みを与える。
目を瞑り、痛みに耐えると唇へ何か圧し当てられる。
「んぅ・・・・・?」
目を開ければ、彼のモノが唇の隙間へ入り込んでくる。
食事は一切与えられてないけど、吐き気がして、
歯を食い縛り、頑なに閉ざした。
「言うこと聞け!」
固い何かで思い切り頭を打たれた。
一瞬、意識が飛んでしまいそうなくらいの痛みに、悲鳴を上げる。
痛がると、彼は余計に暴行を与え続けた。
133:fear
07/02/15 23:41:44 bwrcqUSA0
「はむぅ・・くぅっ・・・・」
嫌々ながらも、口に含んだ大きなモノ。
次第に大きく固くなり、喉へ粘液を放たれる。
「げぇっ・・・ごほ・・っ・・・うぐぅ・・」
咽返り、口内に広がる液体を吐き出すと、
またしても、殴りかかってくる。
だから決して吐き出さず、
綺麗に一滴も逃す事のない様、飲み込まなければならない。
その彼のモノを蕾へ突きつけられた。
嫌がれば殴られるか、彼を興奮させ
もっと酷いことをされるかのどちらかだった。
134:fear
07/02/15 23:44:43 bwrcqUSA0
「んぐぅ・・・!!・・・ったぁ・・・ぃ・・・」
容赦なく蕾へソレは入っていく。
痛みに耐え、喘ぎ声を懸命に発した。
ちっともこんな声を出す気なんてないけれど、
甘い声を出すと、彼はこの行為を発すれば終わらせてくれる。
「ぁ・・っ・・ああッ・・・ふっ、あ、あっ・・」
赤くなった足先に力が入り、丸まる。
相変わらず、両腕の金属はガチャガチャと音を立てた。
「んん・・・ぁ・・・んぁあ・・・・っ・・・」
奥を鋭く打つように突き、腰を動かし始めた。
振動と共に痛みも増すが、だんだん目の前が見えなくなる。
「ひっ・・ぁあ・・・イ・・クぅ・・・!―あぁあああ!!!」
達した体は力が抜け、首がだらんと俯いた状態になる。
呼吸を整える間も無いまま、再び機械をを挿入された。
135:fear
07/02/15 23:45:33 bwrcqUSA0
「あああッッ・・・!ぅう・・くっ・・・」
ここで嫌といえば、
煙草の火を突き付けられるか、殴られるかだ。
彼はいつも何処かへ行き帰ってくるなり、ニアの体を荒らした。
そして自分が地下室にいない間は、機械に任せるのである。
もう何日学校へ行っていないのだろうか。
1週間程なら、出校停止の病気などと言えば言い訳が利く。
だが、5日という短い日数は過ぎているだろう。
それまでずっと、蕾に何かを突き付けられている。
そのせいで、蕾はヒリヒリと痛み触れなくとも、悲鳴を上げていた。
136:fear
07/02/15 23:46:32 bwrcqUSA0
「あっ・・いたぁ・・・いっ・・ん・・・っ・・・」
彼が帰ってくれば、彼のものを受け入れなければならない。
その時間が終わるまで、恐怖にただ怯えていた。
そして、その時がくる。痛む蕾を見ることは出来ないが、
きっと、赤くなって出血しているかもしれない。
「ああっ・・お願・・っ・・いです・・・もう・・今日だ・・け・・ぇ・・・」
彼を見ることは出来なかった。
目を見るのが怖いから。
危害を加えられえると思い、歯を食いしばると、
蕾をいきなりなぞられる。
137:えっちな18禁さん
07/02/15 23:47:34 bwrcqUSA0
今日はこれで終わります。
138:えっちな18禁さん
07/02/15 23:53:50 cufl9Oqa0
乙です!
誰か、ニアたんを助けてあげて!!
このままだと使い物にならなくなってしまうYO!
いや、もしかしたら淫乱ニアたんが出来上がるのかも??
そうなったら・・・ハァハァ
139:えっちな18禁さん
07/02/16 00:04:42 5++FqFXs0
乙です!
ニアたんが可哀想・・・(⊃Д`)
でも、淫乱ニアたんに成長した所を想像してハァハァしますた(;´Д`)
続きも楽しみしてます!
140:えっちな18禁さん
07/02/16 00:53:42 0Ulgs8uP0
カワイソすぎ・・・。ニアたんが男に報復するなら読み続けますが、
犯られっ放しならリタイアするので、次回投下の時にでも教えてください
チキンですいません・・・。
141:えっちな18禁さん
07/02/16 02:47:25 +v4oppb80
でも、それだとオチがわかってしまうのよね・・・
そういう場合、神はどういう判断を下せば良いのだろう?
「最後は報われませんので注意して下さい」
または「最後はハッピーエンドです」とか?
いずれにせよオチがわかってしまうか・・・
142:えっちな18禁さん
07/02/16 03:27:59 eQ34F6bs0
オチを知る前に140さんはもうリタイアした方がいいんじゃないかな
143:えっちな18禁さん
07/02/16 03:58:21 TDnEYCEP0
>>140
同意。だがオチはまずいでしょう。
スルーして、倉庫に格納されてから読んでもいいと思うよ。
144:えっちな18禁さん
07/02/16 10:06:19 sju+H++80
>>140
>>142
さんの意見に同意
かわいがり方は人それぞれだけど、許容範囲も人それぞれなんだし
読書感想文の宿題出されたわけじゃないんだし、無理して読む必要はないのでは。
145:えっちな18禁さん
07/02/16 10:07:27 sju+H++80
投下行きますノシ
全編第七章LMMN章ごとにカップリング変化、長編。
全員悪人かつS、陵辱あり、人間関係はカオス。
ストーリーは原作に忠実、死にネタあり、キャラの過去に多少オリジナル
要素あり、キラ事件解決後オリジナルあり
嫌悪感を感じた方は徹底スルー推奨
「Lの時計」
21禁
第三章 決壊(二分の一)
21禁
カップリング・メロ×ニア
口淫陵辱
S要素高し
146:Lの時計51
07/02/16 10:14:32 sju+H++80
第三章 決壊
「メロ、何やってんだよ」
頭を押さえてうずくまったメロに、ボールをぶつけた相手が手を振って叫ぶ。
らしくないミスだった。そんなこと自分が一番良く分かってる。
メロはボールを足にひっかけると、遠くに向かって蹴り上げた。
「あ!………あーあ」
「………ちょっと抜けるわ。じゃあな」
足早にグラウンドを後にする。背後から少年の声が追いかけてきた。
「メロ!? 人数足りなくなるだろー!………」
147:Lの時計52
07/02/16 10:15:33 sju+H++80
何かが変わった。
そう気付いたのは、二週間ほど前のこと。
変わったのはマットとニアだ。
あのフェミニストのマットが、ニアに関してだけどこかそらぞらしく
対応するようになった。それだけなら、自分の気持ちを勝手に
おもんばかった行動とも取れるのだが、問題はニア。
マットに対して少し柔和になったというか、親しいとも取れる態度を
取るようになったのだ。
といってもかすかな変化だったが。物を取るときかすかに触れる手や、
話しかけるときの仕草に油断がある。どこか気を許した相手に対するそれだ。
それに、最近。
148:Lの時計53
07/02/16 10:16:23 sju+H++80
ニアはきれいになった。時折はっとするほど。今までは白靴下をはいて
ごろごろしていたら、たまに「邪魔」と踏んづけてやったものだが
(「何するんですか」と不機嫌そうな顔をするのが面白くて、
何度もやった)、女の子らしい輝きをまとうようになると、触れることすら
ためらわれるというか、距離を感じてしまう。そんな自分がじれったかった。
そんなある日。自分は知ってしまったのだ。
マットの部屋の前で。
「ああんっ。マット………」
「次、これ試してみる?」
「な、何を言うんですか………やあん、やあ、はぁ」
149:Lの時計54
07/02/16 10:17:02 sju+H++80
扉の奥の甘い声。
知識はあった。甘い声に立ち上がってくる自身を感じながら、
メロは猛烈な怒りと嫉妬を感じていた。
――どういうことだよ………?
「よお、メロ。サッカーでヘマやらかしたんだってぇ?
お前らしくも」
振り向いた表情にマットは口を閉ざす。メロは口元をゆがめた。
「ああ、ちょっとぼうっとしてた。ところでさ、マット。お前女の子
好きだよな?」
「え? ………ああ、まあ」
まずい。表情がそう告げている。
150:Lの時計55
07/02/16 10:17:40 sju+H++80
ポーカーフェイスになりきれないところがお前の最大の弱点だよ、マット。
お前は人が良すぎる。だからこうやって、自滅するんだ。
「こないだもリンダにちょっかい出してたよな?」
「え、えっと、何怒ってんの?」
「なのに何で………っ、何でニアは平然とそれ見てたんだよ!」
押さえきれない怒りの奔流が、決壊した。
しまった。
そんな相棒の表情を見たのは一瞬だった。マットはふっとばされて頭と
背を壁に打ち付ける。うめき声をあげたが、マットは殴り返さなかった。
151:Lの時計56
07/02/16 10:18:41 sju+H++80
愕然とした顔で
「メロ、お前まさか」
「見てたよ! お前らがさ、本当にそうなら………我慢してやっても
良いと思った! けど、何だよそれ。何なんだよ………っ!」
うまく言葉にならない。マットは赤くなった頬をぬぐうと、
無言でメロを見上げた。
好き同士なら良かった。腹は立つけれど、他の奴に取られるよりずっといい。
けれどニアは彼を愛していない。おそらくマットもだ。
――なのに、ふたりは肉体関係を持った。
不潔だと思った。親友と初恋の相手がそんな奴らだなんて、我慢がならない!
「何してるんですか?」
「ニア、来るな………っ!」
152:Lの時計57
07/02/16 10:19:38 sju+H++80
廊下からきょとんとした声がする。不思議そうに顔を出したニアは、
ふたりの様子を見て、すべてを悟ったようだった。
「マット!」
かけよるニアの手首をメロが掴む。軽くひねった。
「いたぁ………っ!」
「メロ、やめろ。ニアは悪くない」
「相変わらずフェミニストだな、マット。じゃあ遊びでこんな
処女臭いガキ誘ったとでも言うのかよ! フェミニストのお前が!」
「………それは」
「状況的にお前しかありえねぇんだよ、ニア。こいつを誘ったのは
お前だな?」
153:Lの時計58
07/02/16 10:20:26 sju+H++80
ふたりの間に微妙な空気が流れる。それが性的な関係を連想させて、
ますますメロは激高した。
「この………売女。淫乱女」
「違う、ニアは」
何か訴えたげにメロを見上げていたニアは、マットの言葉を
震える声で遮った。
「そうです。私がマットに頼みました。私を抱いて欲しいと」
自分で言った癖に、メロはその言葉に衝撃を受けているようすだった。
「………な、何で」
「いけませんか? 女性にも性欲はあるんですよ、メロ。経験豊富な
マットに頼んだだけです。あなたなら分かりますよね?
マットを丸め込むくらい訳がありません」
154:Lの時計59
07/02/16 10:21:30 sju+H++80
「! ニア、やめろ」
「簡単でしたよ、マットを………」
メロはぐっとパジャマの襟首をひっつかむ。拳を振りかざしたその時、
ニアがふっと微笑んだのを見た。
――?
「きゃーっ!」
甲高い悲鳴が響く。はっとして振り返ると、本を落としたリンダが立っていた。
「誰か! 誰か来てー! メロが………っ!」
155:Lの時計60
07/02/16 10:22:29 sju+H++80
月の光を見上げていた。ニアはノックもせず入ってきた人物に、
振り向きもせず話しかけた。
「………来ると思ってましたよ、メロ」
「ここまではお前の計画通り………か?」
「はい。こんなに早く来るとは思いませんでしたが。やはり、反省室は
何の効能ももたらさないようですね」
メロはぐっとニアの右肩をつかんだ。
「まずお前が反省しろよ………」
「痛っ………」
顔をゆがめる。だが苦情は言わなかった。
「あなたのほうが………この役には向いています………正直な話、
マットでは優しすぎる」
「ふざけるな。男を何だと思ってる? 」
156:Lの時計61
07/02/16 10:22:59 sju+H++80
ベッドに突き飛ばす。乱暴に馬乗りになり、パジャマを引き裂いた。
唇をこじあけ、小さな舌をなめまわす。敏感になっているニアの身体は、
それだけでもう反応を始めていた。
「あはあ………ふぅ、あはあんっ………ああ」
「ふぅん。やっぱりお前、淫乱なんだ」
ニアは唇をぎゅっと噛みしめた。メロはおかしそうにそれを見下ろす。
157:Lの時計62
07/02/16 10:23:36 sju+H++80
ニアは心の中で語りかける。
こんなブラックジョークを知っていますか、メロ。
あなたは歯の痛みに苦しんでいます。しかし今日は日曜日。歯医者はやっていません。
いよいよ我慢できなくなってきました。
この痛みを打ち消すのに一番いい方法は何ですか?
――答えは、胸にナイフを刺すこと。
158:えっちな18禁さん
07/02/16 10:26:15 sju+H++80
今日はここまでです
読んで下さった方、レス下さった方、ありがとうございます。
このままだと余裕で表示が「Lの時計200」とか行きそうです………
159:えっちな18禁さん
07/02/16 12:17:07 qtG1tlrpO
乙です!
続き待ってる~ノシ
自分、昼にこれ読むの日課になってる
仕事場で上司の前で見る背徳感…
160:えっちな18禁さん
07/02/16 12:24:00 sju+H++80
>>159
気持ちはすごく嬉しいんですが、見つからないようにしてくださいねw
161:159
07/02/16 12:31:25 qtG1tlrpO
>>160
あなたは神か?
携帯厨なので何とかコッソリ
神、毎日お疲れ様!
明日も萌貰いに来ます
メロニア展開にハァハァ
162:fear
07/02/17 02:10:19 GJPsJsEA0
続きです。
性虐待を受ける子ニア。
21禁。長編。
暴力シーンを含む表現、
陵辱・鬼畜が苦手な方はスルーして下さい。
今回は暴力・挿入共に無いです。
とりあえず、オチは無しでよろしいでしょうか?
今まで通り、投下しますね。続きどうぞ。
163:fear
07/02/17 02:12:16 GJPsJsEA0
「ぃたあぁ・・・痛いっ・・む、むり・・で・・す・・・」
あまりの痛さに涙が零れた。
それほど動かない足を、精一杯ばたつかせ抵抗する。
ひんやりとしたものが、蕾に塗られた。
きっと、ローションか何かを塗っているのだろう。
そんなことしても、痛いに決まっている。
「だめっ・・・ああぁあ・・・や・・・っ・・・ぃたいい・・!」
彼は何度もニアをイかした器具を抜き取ると、
蕾へローション塗りたくり、
そのまま何も言わず地下室から出て行った。
164:fear
07/02/17 02:13:03 GJPsJsEA0
「・・・・・?」
微かに臭う薬品の香り。
そのことから、ニアはそれがローションでないことに気づく。
きっと、さすがに彼も無理だろうと思ったのか、
薬を蕾に塗っていたのだ。
彼の行動に驚く。
とりあえず今日は苦しまないで済むと安堵した。
此処へ閉じ込められてから、しっかりと睡眠をとったことはない。
眠るというより、気を失うといった表現のほうが適切である。
目を瞑り、久しぶりに静かな夜を過ごせると思ったら、
またしても、騒がしい音が聞こえてくる。
しかも、今までに無い大きく複数の音。
瞑った目を見開き、自然と体はいつもの様に震えが止まらない。
165:fear
07/02/17 02:14:21 GJPsJsEA0
「ゃ・・いや・・・」
瞳には涙が溜まった。
部屋を探るようにして響いた音が近づき、
地下室への階段を素早く下りる音がすると、扉が乱暴に開かれる。
だがそこに彼の姿はない。
しかも、それが一体何なのか一目見て分かった。
警察である。
「な・・に・・・・」
ニアを見つけると、驚いた顔をして近づいた。
だが、男性の姿が目に映ると
ニアは発作を起こしているかの様に、呼吸が乱れた。
166:fear
07/02/17 02:17:15 GJPsJsEA0
「やだっ・・・こないで・・・・・っ・・」
警察官は無線機で何か伝えると、
ニアへ自分が着ているコートを掛けようと差し伸べた。
「やっ・・・ご・・っ・・めんなさい・・・ぃ・・・っ・・」
怯えて怖がるニアへ、優しくコートを体へ掛けると、
赤い十字架のマークが入った服を着ている人が、
コートの上から毛布で包む。
次々と、怖い顔をした男性が地下室へ入ってくる。
先程現れた、スーツを着た男性が
繋がれている両手足の金属の音を立てて、何かしていた。
167:えっちな18禁さん
07/02/17 02:18:55 GJPsJsEA0
短いですが、今日はここまでにします。
168:えっちな18禁さん
07/02/17 08:29:37 69okwE4O0
>>fear神
乙です!
ようやく助かるんだねニアタン。良かった………
169:えっちな18禁さん
07/02/17 08:53:24 69okwE4O0
全編第七章LMMN章ごとにカップリング変化、長編。
全員悪人かつS、陵辱あり、人間関係はカオス。
ストーリーは原作に忠実、死にネタあり、キャラの過去に多少オリジナル
要素あり、キラ事件解決後オリジナルあり
嫌悪感を感じた方は徹底スルー推奨
「Lの時計」
第三章 決壊(二分の一)
21禁
カップリング・メロ×ニア
口淫陵辱
S要素高し
170:Lの時計63
07/02/17 08:54:29 69okwE4O0
「なんつう顔してるんだよ。お前が好きなことだろ? 心配しなくても、
ちゃんとやってやるって」
「………うぅ」
「ほらなんか言えよ!」
前髪をぐっとひっつかんで、無理矢理上を向かせる。
「………何を言うんですか………」
「ふーん。お前、意外と我慢強いんだな」
面白そうにさらに髪をひっぱる。痛みを堪えるニアの表情を存分に楽しんだ後、
メロは手を離した。きれいなプラチナブロンドが数本、メロの指に残る。
「くわえろよ」
「はい?」
「分からないはずないだろ? しゃぶれって言ってんの」
ニアは唖然とした。
171:Lの時計64
07/02/17 08:55:10 69okwE4O0
「そういう行動もあり、ですか………」
「お前………まさかずっと受け身だったわけ?」
さすがに呆れたようすでニアを見る。
「はい。マットもそれで良いと」
「………あいつの話はすんな」
「へ?」
ニアは不思議そうにメロを見た。「あ、ごめんなさい。つい」
メロは怒りと諦念の混ざった感情を抱えていた。
そうだ。こういう奴だった。鋭い癖に、人の感情の、一番肝心な
部分に対して非常識なまでの鈍感さを発揮する。
なぜ俺がこれほど怒るのかとか、たぶんそれも分かっていないんだ、
このバカは。
「いいから、しゃぶれ。ほら」
172:Lの時計65
07/02/17 08:55:46 69okwE4O0
メロ自身を取り出し、ニアの髪を掴んで無理矢理持っていく。
「痛いです。さっきから髪ばかりつかまないでください。
そういう行為もあるんだと、言って下さればちゃんとやりますから」
その素直さに、少し怒りが治まる。
「いやに素直じゃないか。でも、無理矢理させんのが良いんだよ。
分からない?」
「メロまでが変態ですか………もう好きにして下さい。
ここは変態ハウスですよ本当」
「一番の変態はお前だろ」
「違いますよ」
「違わない。ほら、さっさとやれよこの変態。無駄口叩いてないでさ」
「うう…っ」
173:Lの時計66
07/02/17 08:57:04 69okwE4O0
ひざまずいてメロ自身に口づける。まるで許しを乞うような姿勢に興奮した。
ニアは困ったようにちろちろなめていたが、首を傾げたあと、
一気にくわえ込んだ。
「ふぅ………っ。なかなか、上手じゃないか」
ニアはしゃぶりながら丁寧にいじっていく。「もう少し強く」と言うと、
強くなるし、「もっと上」と言うと亀頭の辺りを集中攻撃してくれる。
なんだか機械のような動きだ、と思って、メロはニアの前髪をそっとかきあげた。
「ニア………?」
ニアのうつろな瞳は、何も見ようとしていなかった。メロも。
ただ機械的に、この行為をトレーニングしているだけだ。淡々と。
妙だ。初めてそう思った。性欲にかられている者の行動じゃない。
なぜ、なぜニアは性行為を「学習」しようとする………?
174:Lの時計67
07/02/17 08:57:51 69okwE4O0
「んっ………メロ? どうしました? 」
メロから口を外し、汚れた顔で見上げる。
「ニア、お前」
変じゃないか? 言いかけた時、ニアは間髪入れずに
「もっと強くした方がいいんですね。分かりました」
再びくわえ込む。さっきとは違う、無理矢理かつランダムな動きに
メロは翻弄され、ニアの口の中に果てた。
汚れた唇を小さなピンクの舌でなめとりながら、ニアはくるくると
銀色の髪をいじる。巻き毛が月の光に照らされ、天使のようだった。
思えばこの世に、快楽のための性を広げたのは堕落した天使たちでは
なかったか。
175:Lの時計68
07/02/17 08:58:26 69okwE4O0
メロは少し離れてニアを見る。
「ニア、お前さ」
「はい?」
「なんでこんなことしてるんだ? 性欲云々とか、あれ嘘だろ」
ニアは笑う。いや違う、目が笑っていない。
「それがあなたに関係ありますか? メロ」
「なっ」
おいで。
「知りませんよ、あなたの気持ちなんて。だからマットも」
176:Lの時計69
07/02/17 08:59:28 69okwE4O0
おいで。
おいで。こっちにおいで。メロ。
勝った。
ニアはメロの怒りが、最高潮に達したことを知り、とどめを刺す。
「――遊んであげたんです」
メロがニアを押し倒す。怒りに任せて、ショーツごとズボンをはぎとった。
さして濡れてもいないニア自身を無理矢理突く。まともに入っていく
はずもない。
177:Lの時計70
07/02/17 09:00:03 69okwE4O0
ねじこむような行動は、まだ性に目覚めて浅いニアの女性器に激しい痛みを
与える。
「うう、ううっ………メロぉ………」
「よくも………この売女! 淫売っ………」
「ん………あん、くぅ………」
これでいい。
ニアは痛みのため、妙に冷静になった頭で思う。
これで、メロとマットは被害者だ。これでいい。これでいいんだ。
私を嫌いになれば、私の事なんておもんばかる必要は無くなる。
頭の奥で誰かが悲鳴を上げている。ニアはそれを黙殺し、メロが与える
痛みに集中した。自然に溢れてくる涙を、メロがいまいましげに見下ろす。
「お前なんか泣いたって可愛げあるかよ!」
吐き捨てるような声だった。
ニアはそっと目を閉じる。溜まった涙がひとすじ、こぼれ落ちた。
178:Lの時計70
07/02/17 09:00:44 69okwE4O0
………記憶の中で声が響く。
「またやってるの? メロ。こりないんだから」
リンダの呆れた声。マットがからかう。
「もーやだねーこれだから思春期の少年は」
「お前だって同年代だろ!」
いつも集まるメンバーに、怒るメロ。周囲が騒げば騒ぐほど、
冷静になってしまう自分。
「どうでもいいんですが、踏むなら背中にして下さい。
最近本を読みすぎたらしく、凝って凝って」
「………年寄りかお前は」
179:Lの時計72
07/02/17 09:01:18 69okwE4O0
和やかな声
優しすぎる日常。
もう戻れない。なぜなら。
私が、この手で壊した。
180:えっちな18禁さん
07/02/17 09:02:53 69okwE4O0
今日はここで終わりです
読んで下さった方、レス下さった方、ありがとうございます。
明日はようやくLニアです
181:えっちな18禁さん
07/02/17 13:20:38 tQ/qvEDk0
>>Lの時計神
あぁ・・ニアたん
違うよ~壊したのはLだよ~
ニアたんだって被害者だと思う・・(泣)
次のLニア・・どうなるんだ一体・・
明日が待ち遠しいです
>>fear
パパの悪事はどうやってばれたんだろう??
とにかくニアたんにやっと安息の時がくると思うとホッ・・
ここから前作のメロニアに繋がるまで何があるのか気になる!
182:181
07/02/17 13:23:24 tQ/qvEDk0
すみませんfear神
名前に「神」が抜けてたOTZ
神に対し不届きな自分を許して下され・・・
183:えっちな18禁さん
07/02/17 16:29:34 1p8BqDX+O
>fear神
ニアたん助かって良かった!
でもまだ何か裏が有りそうな気もして目が離せない…
>Lの時計神
堕ちていくニアの心が切ない…!(つд`)
どうか良い方向に向かいますように
続き楽しみに待ってます!
184:えっちな18禁さん
07/02/18 09:14:57 Y2GSG2+f0
全編第七章LMMN章ごとにカップリング変化、長編。
全員悪人かつS、陵辱あり、人間関係はカオス。
ストーリーは原作に忠実、死にネタあり、キャラの過去に多少オリジナル
要素あり、キラ事件解決後オリジナルあり
嫌悪感を感じた方は徹底スルー推奨
「Lの時計」
21禁
第四章 錯綜(二分の一)
カップリング・Lvsニア
対決和姦
*今回エロ無し
185:えっちな18禁さん
07/02/18 09:15:30 Y2GSG2+f0
第四章 錯綜
「ニア、客間に来なさい」
ロジャーに呼び出されて、ニアは決意を固めるときが来たことを知った。
あれから1ヶ月が過ぎた。マットともメロとも、一度も話してはいない。
それどころか、メロはあからさまに避けるようになった。マットはたまに、
気にしている様子でこっちをちらちら見ているが、話しかけてくる様子はない。
リンダが一度だけ理由を尋ねに来たが、「何でもない」と言うと、
押し黙って引き下がってくれた。
――ニアは静かになった周囲を、淡々と受け入れた。
もう後悔すべきことなんて何もない。それが、今の自分の強みだった。
こんこん。
186:Lの時計74
07/02/18 09:16:09 Y2GSG2+f0
「L。いますか」
ドアが開く。Lはいつもの優しい表情でニアを見下ろす。それに少しほっとした。
「おや。可愛らしい格好ですね」
ニアは赤いワンピース姿だった。胸元が少し開いて、小さなリボンで
結ばれている。髪にはサテンの、同じく赤いリボン。
可愛い、と言われて、ニアは顔をふせた。
「どうせなら、持っていたら不利な服装の方が良いでしょう。
変態っぽいというか」
パジャマを取られたことを暗に非難している。Lは口元に手をやり
「………そういうことですか………これは一本取られましたね。
では、行きましょうか」
ぽんとニアの頭に手を置く。その仕草がやはり見知ったLで、ニアは一瞬、
すべての悪夢が嘘のように思えた。
「行くって、どこへですか?」
187:Lの時計75
07/02/18 09:16:48 Y2GSG2+f0
「ホテルです」
「未成年者略取及び、婦女暴行の現行犯容疑で捕まりに行くんですか?
良い心がけですね」
「大丈夫です。私がオーナーのビジネスホテルですから」
平然と返す。
「途中に遊園地があるから、ちょっと寄りましょうか?
今日は久々のオフなんです。そういえば、今日は特撮ショーがあったはずです。
名目は分かりませんが」
「………L………」
「はい」
「こんな時に遊園地ですか。しかも特撮ショー提案。人を馬鹿にするにも
程があります………」
「特撮嫌いですか? なんならミニシアターに変更しても」
188:Lの時計76
07/02/18 09:17:28 Y2GSG2+f0
「いえ、行きます。今週から始まった「キラレンジャーショー」でしょうか。
あ、早く行かないと間に合いません。急ぎましょう」
「………」
じっとりと自分を見下ろす視線を、ニアは無表情で受け流した。
小さな子供達に混じり、ニアはソフトクリーム片手にキラレンジャーショーに
熱中していた。背の高いLは所在なさげに身体を小さくしている。
「はあ………正義の味方ですか。子供はこういうの好きですね………」
「………」
「ニア?」
「………」
「………ニーア」
「あ! ………ああ、すみません竜崎」
外ではLではなく、竜崎と呼ぶように指示されていた。
189:Lの時計77
07/02/18 09:18:13 Y2GSG2+f0
「構いませんよ。喜んでくれて何よりです」
Lは言って自分のソフトクリームをなめる。
「………本当はハウスのみんなを連れて来れればいいんですけどね」
「無理な希望を口にしないでください。あ、キラブラックが出てきた」
ニアの目が輝く。Lはぺろりとその頬をなめた。
「ひゃっ」
ぺちゃ。
ニアはソフトクリームを取り落とす。
「あ、すみません。頬についていたもので、つい」
自分のソフトクリームをニアに渡す。いいの? というまなざしに頷く。
ニアは再びショーに熱中した。
190:Lの時計78
07/02/18 09:19:04 Y2GSG2+f0
ショーがすべて終わり、ニアは隣を見た。その時。
隣には誰もいなかった。
「竜崎?」
子供達が父親や母親に手を引かれて出て行く。笑顔と歓声。嬉しそうに
ショーの感想を口にする子供。笑って受け止める親。
「竜崎、どこに………?」
足下に嫌な感触。ソフトクリームだ。引いていく人並みの中、ニアは
見知った顔を探した。
Lを見るときの目の高さで。
191:Lの時計79
07/02/18 09:19:51 Y2GSG2+f0
顔。顔。顔。………見知らぬ、顔。
色。色。色。………違う、色。
人混みの中にふと黒髪を見て、ニアは叫んだ。
「L!!」
言葉をぶつけられた男性がふりかえる。全然違う。少女の表情に
とまどった彼は、だが、同じ黒髪の子供に引っ張られそっぽを向いた。
どこ?
どこにいる?
ぽんと肩を叩かれた。
「!」
192:Lの時計80
07/02/18 09:20:50 Y2GSG2+f0
「どうかしました!? 」
Lが真顔でニアを見下ろしていた。
「あ、すみません。ショーに夢中になっていたので………」
トイレか電話だろう。治安が悪いといえど、周囲は子供と親で出来た壁。
ここから幼児でもないニアをさらうのは容易なことではない。
そう判断できるのに、ニアはぐっと言葉を呑み込んだ。
何が「L」だ。人前で呼んじゃいけないのに。何が。
私のバカ。
「何かあったんですか」
「いえ、何も」
「では不安にさせましたか。すみません」
しゃがんで目線を合わせる。こんな時は素直に謝るのか。
気遣う仕草。優しい瞳。ニアは口を押さえて首を横に振る。
193:Lの時計81
07/02/18 09:21:39 Y2GSG2+f0
「嫌いです………」
「はい?」
「大っ嫌い………あなたは、嘘つきです」
Lは少し寂しそうに微笑むと、ぽんとニアの頭をはたいた。立ち上がる。
「それに私はもう、正義のヒーローではありませんからね。当然でしょう」
違う。確かにあの日まではそう思っていた。けれど、これは違う。違うんだ。
だが。
――私には、全てを壊してまで手に入れたものがある。
認めてはいけない感情をニアは呑み込んだ。12とは思えぬ、苦い表情で。
194:えっちな18禁さん
07/02/18 09:29:52 Y2GSG2+f0
今日はここまでです
読んで下さった方、レス下さった方、ありがとうございます
195:えっちな18禁さん
07/02/18 09:37:24 OO/RMus20
ひゃ~!リアルタイムで堪能させていただきました!!
神、乙です!
ニアたん、切ないよ・・・
ホントにLが好きなのね・・・
続き、wktkしながら待ってます!
196:えっちな18禁さん
07/02/18 12:27:47 4K6xL1HnO
神乙!
かわいいニアの仕草が堪らないです(*´`)
キラレンジャーに噴きつつも二人のやりとりにほのぼのしました
続き楽しみにしてます
197:えっちな18禁さん
07/02/18 21:18:18 gBgUhRyS0
こんばんは。
以前、ニアのバレンタインデイ大作戦を投下した者です。
今回はマット×ニア投下します。
マット視点でキスまでです。(スミマセン・・・orz)
感情部分や説明が多く、台詞が少ないので嫌いな方はスルーして下さい。
キスまでのくせに少し長いので、何日かに分けて投下します。
タイトルは『君の詩』
では、どうぞ。
198:君の詩
07/02/18 21:19:34 gBgUhRyS0
高らかに唄おう。
愛の詩を。
高らかに告げよう。今、君に―――
199:君の詩
07/02/18 21:21:25 gBgUhRyS0
君が好きだった。
たまに見せるその笑みが。
君の強さが。
・・・・・・君の奏でる音色が。
ワイミーズハウスの自由時間。
特にする事もなく、マットはふらふらと施設内を彷徨っていた。
廊下を歩いていると、目の前にふと太陽の光が差し込んだ。
その光に誘われるように窓の外を見てみる。
遠くからは年少組の笑い声。緑は萌えキラキラと輝いていた。
「うむ、本日も平和なり。」
満足そうに呟く。こんな穏やかな日常が、とても好きだった。
200:君の詩
07/02/18 21:25:12 gBgUhRyS0
ワイミーズハウスに集うのは優秀な子ども達ばかりだ。
皆、ある人を目標に才能を磨いている。
一応、オレもその一人。
施設に入るに当たり『マット』という名を与えられた。
今日からオレは、『マット』
新しい名前に躊躇うことなくあっさりと受け入れる。
・・・・・・名前を変えるのは何度目だっけ?
マットが施設に入るまでの詳細は誰も知らない。
触りならロジャーあたりが聞いているだろうけど。
きっとそんな子どもは自分だけじゃない。
皆、人知れず辛い部分を隠し今を生きている。
―――きっと、あの子も。
201:君の詩
07/02/18 21:27:14 gBgUhRyS0
「お、女の子発見!!」
マットは窓を開けると見つけた二人に声を掛けた。
「お~い!何やってんの!?可愛い子ちゃん達!!!」
その声に気付いた二人の内の一人が呆れたように返事を返した。
「マット~、あんたまたサボって・・・・・・
自由時間といえども有意義に使えるか試されてるの、わかってる??」
その声の主はリンダ。ツインテールがよく似合う少女だ。
「へ~へ~、わかってますって、リンダちゃん。」
マットは手の平を見せ、降参のポーズを取った。
「丁度良かったですマット。この役、私の代わりに引き受けてくれませんか?」
その言葉を放ったのは銀色の髪が美しい少女。
・・・・・・ニアだ。
「お、ニアちゃん!外に居るなんて珍しいね。」
リンダは絵が得意だ。そしてニアはそんな彼女と行動をすることが多々ある。
今日も彼女に付き合って絵のモデルにさせられているようだった。
202:君の詩
07/02/18 21:27:55 gBgUhRyS0
「お、女の子発見!!」
マットは窓を開けると見つけた二人に声を掛けた。
「お~い!何やってんの!?可愛い子ちゃん達!!!」
その声に気付いた二人の内の一人が呆れたように返事を返した。
「マット~、あんたまたサボって・・・・・・
自由時間といえども有意義に使えるか試されてるの、わかってる??」
その声の主はリンダ。ツインテールがよく似合う少女だ。
「へ~へ~、わかってますって、リンダちゃん。」
マットは手の平を見せ、降参のポーズを取った。
「丁度良かったですマット。この役、私の代わりに引き受けてくれませんか?」
その言葉を放ったのは銀色の髪が美しい少女。
・・・・・ニアだ。
「お、ニアちゃん!外に居るなんて珍しいね。」
リンダは絵が得意だ。そしてニアはそんな彼女と行動をすることが多々ある。
今日も彼女に付き合って絵のモデルにさせられているようだった。
203:君の詩
07/02/18 21:28:56 gBgUhRyS0
「ちょっと、マットが話し掛けるからニアの意思が鈍っちゃったじゃない!!」
リンダは感情を露わにマットを怒鳴った。
しかし、何を言われようとも可愛く映る。女の子ならば。
「リンダ、そんなにカリカリしてるとニキビ増えちゃうよ~?」
「んな!!」
「ほらほら、可愛い顔が~・・・・・・」
「・・・・・・殴ってやりたいとこだけど・・・・・・
いいわ、降りてらっしゃい!仕返しにアンタもモデルにしてやる!!!」
そんなリンダの隣で無表情を解き柔らかに微笑むニアが居た。
・・・・・・彼女の笑みを見ると、どうしてか胸が高鳴る。
なぜだろう?
204:君の詩
07/02/18 21:29:57 gBgUhRyS0
自称、フェミニスト。
女の子は大好きだ。
女の子は小さくて、柔らかくて、温かくて、ほっとする。
絶対に自分を傷つけない、そんな存在。
だけど。
ニアを見てると心が痛い。
悲しい表情を浮かべる訳でもない。涙を流しているのを見た訳でもないのに。
いつもの無表情。感情の無い顔。
でも、その無表情が感情の表れだったらどうだろう?
『感情がない』なんて。
・・・・・・これ程悲しい事はない。
205:君の詩
07/02/18 21:31:06 gBgUhRyS0
でも違う。
たまに見せる彼女の笑みが『無』ではないと教えてくれた。
それがとても嬉しかった。
「今、参ります。お嬢様方。」
マットは揚々と空を跳んだ。
優しい笑顔を見せてくれた彼女の元に一刻も早く辿り着きたかった。
206:えっちな18禁さん
07/02/18 21:34:56 gBgUhRyS0
今日はここまでです。
すみません、一部ダブって投下してしまいましたorz
前回投下したニアのバレンタインデイ大作戦も酷いものでした。
やはり10分はまずかった・・・・
この場を借りしてお詫びします。
続きはまた今度です。
207:えっちな18禁さん
07/02/18 22:01:30 lsn5moXmO
うおお---!
寝る前に覗いたらマトニアが!!
久々なマトニアにwktk!!
興奮してサーセンww
208:えっちな18禁さん
07/02/18 23:53:08 fkYCZ21B0
キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!
_ ∩
( ゚∀゚)彡 マトニア!マトニア!!
⊂彡
209:えっちな18禁さん
07/02/19 09:33:05 fC4/9DJQ0
マトニアキター!!
>>君の詩神
マットの視点が優しくて和みます
バレンタイン良かったですよ。最後の笑顔にどきっとしました。
fear神はお忙しいんだろうなぁ………待ち遠しい
210:えっちな18禁さん
07/02/19 09:33:59 fC4/9DJQ0
全編第七章LMMN章ごとにカップリング変化、長編。
全員悪人かつS、陵辱あり、人間関係はカオス。
ストーリーは原作に忠実、死にネタあり、キャラの過去に多少オリジナル
要素あり、キラ事件解決後オリジナルあり
嫌悪感を感じた方は徹底スルー推奨
「Lの時計」
21禁
第四章 錯綜(二分の二)
カップリング・Lvsニア
対決和姦
(注)責めと受けが入れ替わります。L受けが苦手な方は要スルー
ただ、男のあえぎ声は必要ないと思うのであんま書いてません
S要素高しというか攻×攻。暴力描写なし。
211:Lの時計82
07/02/19 09:34:47 fC4/9DJQ0
「どうぞ」
そっと肩を抱かれて部屋に入る。ブラウン系で統一された、落ち着いた
部屋だった。ベッドが目に入ってどきりとする。
その仕草にLは目を細めた。
「覚悟はしてきたんでしょう。シャワー浴びます?」
「L………そういう見せかけの優しさはやめてください」
「とはいっても、普通に振る舞ってるだけなんですが」
「嫌いです」
「………それはさっき聞きました。ニア、もしかして拗ね」
大きく手をふりかぶる。Lは細い手首をつかんだ。手の甲にキスする。
「L」
「一緒に入りましょうか?」
いたずらっぽく笑う。ニアは困った表情をした。
212:Lの時計83
07/02/19 09:35:35 fC4/9DJQ0
「さあさあ、そうと決まれば服をぬぎましょう。
それともぬがせて欲しいですか? 」
「くっ………この、変態」
前を押さえて手に抵抗する。Lはぴっと胸元のリボンを引っ張った。
明らかに楽しんでいる。
「破るという手もありです」
「ダメです。帰りの服が変わっていたら、あなたが私に何をしたか
周囲にばれますよ!?」
「冗談ですよ」
「本当にむかつきます!」
「可愛い子ですね」
ちゅっと小鳥のように唇をついばむ。ニアの頬が赤く染まった。
213:Lの時計84
07/02/19 09:36:30 fC4/9DJQ0
Lはニアを抱きすくめると、背中のチャックをつまんだ。
「何するんですか」
「何するんでしょう? 何だと思います?
賢いあなたなら分かりますよね」
「………っ」
「えっ分からないんですか? まさか。私の跡を継ごうかという優秀な」
「………っくすです」
ニアは歯をぎりぎりと噛みしめながら言う。え? え? と
Lは子供のように聞き返す。
「………sexです」
「残念。服をぬがそうとしただけですよ」
「L。人を殺したいと思ったのは、生まれて初めてです」
Lは笑ってキスをする。ジッパーを降ろした。裸の腰を抱くLの手が
温かで、ニアは少し身体の緊張を解く。
214:Lの時計84
07/02/19 09:37:17 fC4/9DJQ0
いいか。
相手のペースに乗せられるな。
ニアは自分の頭の中で、そうつぶやいた。
私が。ネイト・リバーがこの男を負かせてみせる。
――女としての武器を使って。
ジッパーをはずし、スカートをまくり上げる。
「はい手をあげて」
「………子供じゃありません」
「ロリコンと言った癖に」
手を弾く。ニアは背中のタグを外すと、思い切ってすとんと脱いだ。
215:Lの時計85
07/02/19 09:40:11 fC4/9DJQ0
ティーンズ向けの、ピンクの花が舞う揃いの下着。Lは唇に指を当てる。
「そう来ましたか………」
「ロリコン相手ですから」
きっぱりと目を見返したニアに、Lは少し眉をひそめた。
「ニア、あなた」
彼の口から続きは聞きたくなかった。ニアは言葉を遮る。
「はい。私はもう処女じゃありません」
Lは少し衝撃を受けたようだった。考えるしぐさで左上の空を見る。
「そうかメロ………いや、マットですか」
「両方です」
Lはちょっと呆れたようなまなざしを向ける。
216:Lの時計85
07/02/19 09:41:47 fC4/9DJQ0
「――そこまでして勝ちたいんですか」
「当たり前です。「L」は、その名は」
きっぱりと言い切る。
「私のものです。メロには渡さない」
手を伸ばす。Lの肩に手を回し、自ら口づけた。
――それが宣戦布告だった。
シャワールームに水音が響く。ユニットバスにお湯は半分ほど。ニアは下着姿のままお湯に手を入れる。
「L。こんなもので………あんっ」
「ご苦労様です。これはご褒美ですよ」
ブラジャー越しに張りのある乳房をまさぐる。ニアはすぐそばにあるぬくもりを感じながら、背後に手をのばす。顔を上げた。
217:Lの時計87
07/02/19 09:42:33 fC4/9DJQ0
「やんっ………あん」
上着だけ脱いだLがいた。彼は愛おしげに笑う。
「この体勢でキスは難しいですよ」
「L」
振り返ってLに口づける。
「うっ?………どこ触ってるんですか」
「忘れましたか? お返しです」
Lの乳首をまさぐりながら、小さな舌でぺろぺろとなめる。
「ニア、くすぐったいです。やめてください」
平常心の声だ。
「もう………男はずるいです………」
ニアは口を尖らせた。おそらく女と違い、すべてが下に集中しているのだ。
性感が。
「そんなねじれた意見、生まれて初めて聞きましたよ。さすがはニア」
218:Lの時計88
07/02/19 09:43:28 fC4/9DJQ0
「さあ脱いで下さい。それとも脱がせてあげましょうか?」
意外とたくましい胸板につつっと指を滑らす。少しふくらんだ前に
にやりと口をゆがめた。
「ふーん。いいんだ?」
「ニア。あなた性格変わりました!?」
「あなたのせいです」
間髪入れずに返す。くっとLは唇をかみしめた。
「そうはさせません」
Lは体格の差を生かしニアの下に回り込むと、ぺろぺろと身体をなめ始めた。
ブラジャーのホックをはずす。かすかに鳥肌の立った、白いふくらみが
露わになった。
219:Lの時計89
07/02/19 09:44:05 fC4/9DJQ0
「ひゃっ………あんっ」
「可愛いですよニア………」
「はぁっ、ああんっ、………くっ、この」
柔らかい身体を生かし、白靴下でぐにぐにとLの急所を踏む。
「ううっ………やりますね、ならばこうです」
後ろ手にパンツに指を入れる。少し激しめに指を動かす。
「! あんっ、ああんっ、あはあんっ」
「私に勝とうなんて甘いですよ」
その言葉に飛びそうになったニアの理性が戻った。
経験。自分より先にLに抱かれた女がいるという事を。
「………ぁ、あはあん、ああああっ」
220:Lの時計90
07/02/19 09:45:05 fC4/9DJQ0
「私に勝とうなんて甘いですよ」
その言葉に飛びそうになったニアの理性が戻った。
経験。自分より先にLに抱かれた女がいるという事を。
「………ぁ、あはあん、ああああっ」
屈辱の中で頂点に達し、ニアはくたりと身体を預けた。朦朧とする頭を振る。
Lがその頬にキスする。
いつもの、優しいキス。
「………L。かかりましたね?」
「え? ………いえ、何ですか」
「今度はあなたの番です」
言ってLを押し倒す。ユニットバスから溢れたお湯が、ふたりの身体を
温かく濡らした。