06/09/15 23:39:10 f588HRGr0
猫で思い出す。小さいころの飼い猫のはなし。
まだ1~2才だったオス猫がいた。元気な普通の猫だったのだが、ある朝ぺたっと伏せて動かない。
首は起こしてて元気に鳴くのだが手足が一切動かない。それでも体をよじって移動を試みたりしている。
少し持ち上げて立たせようとして離しても、そのまま力なく伏せの体制に戻るだけだ。
・・・どうやら破傷風か何かで四肢が麻痺したようだ。
突然四肢が麻痺するのは尋常なことではない。俺はそいつの命が長くない事を察した。
苦しんでもいないのだが、少し様子が変わった。何かを訴えるような目。「どうした?」
もしかしてと、猫砂の箱に入れてやるとそこでおしっこを出した。
不自由な体でも粗相をしまいと、必死で我慢していたのだ。
そいつは夜になるまでに、もうどこも動かなくなってしまった。