21/05/08 07:09:10.99 MJ/g3l1Q.net
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(前略)
伊是名さんの件は、難しい問題だと思う。私自身は、できるだけ多くの人が、そんなに高くないお金で移動できる社会にしていくためにどうすればいいかということを考え、その実現に取り組んでいる。そこで大事なのは「優先順位」だ。
(中略)
その意味で、今回の、伊是名さんの訴えは、順番をすっ飛ばして先走るようなものだと感じた。
バリアフリー法では利用者の人数によって、整備をすべき施設の優先順位が決まる。来宮駅は、その優先順位がだいぶ低い。
社会は過渡期にあって、バリアフリー化は完璧ではないけど、それでも事業者ができる限りなんとかしようとするのが、法律上の「合理的配慮」である。あくまで個人的意見だが、今回、JR東日本は伊是名さんに合理的配慮をおこなったし、乗車拒否もしていないと考えている。
JR東日本は、最初はできないと言っていたが、結局、熱海駅の駅員がなんとか来宮駅に降りられるようにした。事業者は努力義務を果たすべく、あのときにできるベストを尽くしたと感じる。
この4月にバリアフリー法が改正され、これまでのバリアフリーがハードに偏っていたから、ソフトのバリアフリー化も盛り込んだ。
言い換えれば、駅にエレベーターを作ってすべてが解決するのかというと、それは違うということだ。事業者そして利用者がこの問題を理解し行動することも必要である。
ハードについては、いきなりすべては満たせず、改善に時間がかかる以上、優先順位を考えることは基本。まずは利用者が多い駅から、整備を進めるべきとされている。そこで、無人駅を槍玉にあげて、現場で努力してもらったにもかかわらず「乗車拒否だ」というのは、ちょっとひどいのではないかという気持ちがある。