20/05/06 09:00:02 aJ1LFeP0.net
■安倍首相が「2020年改憲」を断念した日だった
5月3日は、憲法記念日。この日は毎年、護憲派、改憲派が全国各地で集会を開き「憲法を守ろう」「改憲の実現を」と訴える日だ。
だが、今年は、新型コロナウイルスの感染拡大で、大規模な会合が行われず、動画投稿サイトなどで中継する形で行われた。
安倍晋三首相にとっては屈辱の日でもあった。3年にわたって「2020年施行」を目指してきた安倍氏の改憲スケジュールが実現しないことが事実上確定した日でもあったのだ。
安倍氏がビデオメッセージを寄せるのは毎年恒例ここで改憲派を小躍りさせてきた
記憶に新しいのは2017年。安倍氏はフォーラムにビデオメッセージを寄せ、「2020年を、新しい憲法が施行される年にしたい」と表明。
問題はここからだ。安倍氏はスピーチの後半、3年前の自身のスピーチに触れ「3年前のビデオメッセージで私は
『2020年を、新しい憲法が施行される年にしたい』と申し上げましたが、残念ながら実現にはいたっておりません」と語った。
安倍氏は今年のビデオメッセージで「20年施行」の敗北宣言を行ったのだ。
2006年、最初に首相となった時から改憲をかかげ、12年、首相に返り咲いてからも改憲を目指す決意を隠さなかった。
憲法改正はほとんど前に進まなかった。第1次安倍政権から計算すると14年。明らかに安倍氏の戦略ミスがあったのではないか。
安倍氏が改憲に意欲を燃やすのはわかるが、どういう理由で改憲をしたいのかわからない
■世論調査が突きつける「安倍首相のうさんくささ」の中身
4月28日、共同通信社が発表した憲法に関する世論調査は興味深い。「安倍政権下での改憲」については賛成40%で、反対58%だった。
安倍氏に向けられる「うさんくささ」
いずれにしても「20年施行」を断念した安倍氏は、来年9月の総裁任期までの間にリベンジを目指す。ただし、タイムリミットが迫っているのに加え、
コロナ対応で支持が低迷する今の安倍氏にとって、その道はきわめて険しいのは間違いない。
(プレジデントオンライン)
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