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ローマ教皇 核兵器廃絶 改めて訴え…来日終え会見 「広島 心動かされた」
【ローマ＝笹子美奈子】４日間の訪日を終えたローマ教皇フランシスコ（８２）は２６日、東京からバチカンに帰国する機上で記者会見を行った。
教皇は、今回の訪問後、核兵器廃絶に取り組む姿勢を改めて鮮明にした。
教皇は核廃絶について、「核兵器の使用だけでなく保有も不道徳だと教義に加えなければならない」と述べた。カトリック教会には信仰の基本として教義がある。
２４日の広島での演説では、教義について明確に言及していなかった。教皇は会見で「広島の経験に心動かされた」と述べており、被爆地を訪れた経験から、核兵器を使用すべきではないとの思いを強くしたとみられる。
教皇は記者会見で、原子力発電所を廃止すべきかと問われ、「個人的な意見では、安全性が保証されなければ、原発は使用したくない」と述べた。
教皇は、２５日の東日本大震災被災者との集いで、被災体験を報告した福島の被災者と抱き合い、「『日本の司教ら』は原発廃止を求めている」と演説していた。
一方、若者らが香港、中国両政府に抗議する香港情勢については「香港で起きていることは、チリでもフランスでも起きている。一般的なことだ」と述べるにとどまり、慎重な立場を崩さなかった。中国を刺激しないよう配慮した模様だ。
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