19/05/18 15:01:42.33 9Oa1DwPG.net
私は現在、生活保護を受給しながら、障害者用の作業所に通っている。
かつては、レジ打ちのアルバイトをして暮らしていたこともあるが、その頃の収入は生活保護の受給額よりも少なかった。
アルバイトのシフト割り当ては、雇用者側の都合で決まるので、フルタイムで雇ってもらえるわけではない。
1日に5時間から10時間レジ打ちをして、週に2回休みがあった。
これまでの私の人生の中で、生活保護を受給している今が、いちばん裕福であると感じる。
レジ打ちのアルバイトには、背後から忍び寄って「のろま。あんたが遅いぶん、私が余計に働かされるの。あんたなんか、いなければいいのに。」と囁く同僚がいた。
作業所では、作業が遅いことを指摘する時には必ず、達成可能な増産目標と、それを達成する方法を、職員が示してくれる。
作業所の職員も、区役所の職員も、小さな進歩を褒めてくれる。今は幸せだ。
作業所に通うために、障害者手帳を取得した。
障害者手帳があるから、公営の博物館(*注釈1)では入場料を全額免除してもらえる。
福祉乗車券(*注釈2)があるから、往復5時間かければ隣の市まで行くこともできる。
お弁当を持参すれば、博物館めぐりに、費用はかからない。
博物館にいる時は、世界が光り輝いて見える。
生活保護は、健康で文化的な最低限度の生活であるそうだ。
それを裕福と感じる私の人生とは、なんだったのだろうか。
(*注釈1) 美術館、動物園、植物園、水族館、プラネタリウム等も広義の博物館であり、これらの公営施設も障害者手帳で全額免除になるところが多い。
(*注釈2) 障害者手帳を持っている人に支給される、1200円で1年間有効な市営交通機関の定期券。障害者が作業所や病院へ通うための交通手段として存在する。