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毎日新聞2020年12月4日 20時12分(最終更新 12月4日 21時04分)
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事件があった障害者施設「なないろの家」＝愛知県東浦町で4日、高井瞳撮影
愛知県東浦町の社会福祉法人「愛光園」が運営する障害者施設の入所男性に暴行を加え重傷を負わせたとして、県警は4日、同町緒川宝前庵、同施設の元臨時職員、水野有幸容疑者（45）を傷害容疑で逮捕した。男性は病院に運ばれ、約3カ月後に死亡した。施設では他にも死者やけが人が確認されており、県警は虐待が繰り返されていた可能性があるとみて、半田署に捜査本部を設置した。
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障害者施設 なないろの家
逮捕容疑は2019年7月24～25日、同町の障害者グループホーム「なないろの家」で、入所していた同町の無職男性（当時54歳）の腹を2回蹴る暴行を加え、重傷を負わせたとしている。「日ごろのストレスがあり、イライラして蹴った」と容疑を認めている。捜査本部は暴行と死亡の因果関係を調べている。
捜査本部によると、「なないろの家」は複数棟あり、事件があった棟の定員は5人で、事件当時は4人が入所していた。水野容疑者が一人で当直勤務していたことなどから関与が浮上した。水野容疑者は空手の有段者。被害男性は重度の知的障害があったという。
同25日の朝、被害男性の容体が急変し、水野容疑者が別の職員に連絡。男性は同県東海市の病院に運ばれて入院した。9月24日に退院したが10月31日に死亡した。この病院では、別の入所者が搬送されるケースもあったため9月9日、虐待の疑いがあるとして県警に通報していた。水野容疑者は今年7月に退職している。
愛光園によると、同施設は15年7月設立の知的障害のある入所者専門のグループホーム。【高井瞳】