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毎日新聞2020年11月10日 14時22分(最終更新 11月10日 14時22分)
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しまんと地栗モンブランを手にしてPRするしんじょう君＝高知県須崎市で2020年10月19日午前11時17分、松原由佳撮影
「いいものをお得に買って、須崎の事業者さんを応援しようね☆」－－。高知県須崎市のキャラクター「しんじょう君」が店長を務める特産品販売サイト「高知かわうそ市場」が好調だ。開設から約半年で売り上げは2億5000万円を突破。しんじょう君事業を受託している市内の会社は、「ツイッターのフォロワー数が12万以上のしんじょう君の情報発信力」と分析している。
同サイトは、新型コロナウイルスで打撃を受けた事業者の救済を目的に4月にオープンした。好調な売れ行きに先月、同市内で記者会見を開いたしんじょう君も「生産者さんが助かって良かったよー☆」と喜んだ。
開設当初は須崎市の特産品が中心だったが、徐々に市外の商品も販売するように。しんじょう君グッズも含めて150種類以上の商品を展開している。須崎市特産のカンパチなどを中心に先月時点で注文件数は5万件を超え、リピーター率は4～5割に上るという。
先月からは四万十川流域の栗を使った「しまんと地栗モンブラン」と、国産栗を使ってモンブランを自分で作れる「おうちでモンブラン」の取り扱いも開始。記者会見では、しんじょう君が栗の形をしたベレー帽をかぶった「くりじょう君」に変身し、商品をアピールした。
モンブランを販売する地域商社「四万十ドラマ」（四万十町）によると、新型コロナの影響で4、5月の売り上げは昨年同期比で6、7割減となった。同社の畦地履正社長は「しんじょう君は全国区のゆるキャラで、（コラボの）効果が楽しみ。今後はしんじょう君と山の保全などをやっていきたい」と期待している。【松原由佳】