20/04/03 18:56:50.88 CAP_USER9.net
新型コロナウイルスの重症者に対応できる集中治療室(ICU)のベッドが、人員不足などで1千床に満たない可能性があるとの声明を日本集中治療医学会が1日、出した。患者が増え続けた場合、集中治療体制の崩壊は「非常に早く訪れる」と指摘し、死者が急増するとしている。
集中治療は重症者の血圧や呼吸の状態を細かくチェックしながら人工呼吸器、人工透析器などを使って回復をはかる。重い肺炎では酸素供給の装置に患者の血液を通し肺を休ませる人工肺(ECMO(エクモ))が用いられる。
だが、日本の集中治療の体制は欧米より脆弱(ぜいじゃく)だ。ICUのベッドは人口10万人あたり5床ほどで、看護師1人が患者2人をみている。先進国では患者1人に看護師1人の施設も多い。病床も日本と比べてドイツは6倍、医療崩壊が起きているイタリアでも2倍程度ある。
声明では、新型コロナの重症者には看護師2人で対応する必要があるとし、重い肺炎の患者に人工呼吸器を使える医師も少ないと指摘。国内のICUは推定約6500床あるが、別の病気や手術後に回復を待つ患者などに使われる分を差し引いて、現状では新型コロナの重症者に対応できるのは「1千床にも満たない可能性がある」とした。
厚生労働省の計算方法によると、新型コロナが本格的に流行すれば1日あたりの重症者のピークは、東京都で700人、大阪府で500人ほどと推計される。一方、中国からの報告では、ICUにいる期間はおおむね10日とされる。
政府は人工呼吸器の確保を急ぐが、日本集中治療医学会の西田修理事長は「呼吸不全に対する人工呼吸器の設定は非常に難しく、単に台数の問題ではない。患者が増えればマンパワー不足であっという間に医療崩壊する」と指摘する。
4/3(金) 7:00配信
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