20/02/02 16:28:22.63 CAP_USER9.net
◆個性豊かな留学生仲間たち
(前回、紹介した)95%の中国人留学生を除外すると、他の国籍の長期留学生は数人のみである。
そして博士課程であった私を含む数人以外は、すべて本科生であった。ラオス人2名、ベトナム人5~6名、カンボジア人1名、モンゴル人1名、カナダ人1名。そして、オーストラリア人1名(私)だけだ。
アフリカ、東ヨーロッパなどから来た学生たちは過去に多かったが、現在はいない。ラオス、ベトナム、カンボジア、モンゴルから来た学生たちはすべて、該当国の平壌駐在外交官と大使館職員の子供達で、大使館にしばしば出入りしたり、大使館で暮らしていたりもする。
数年前、フランスから来たある女学生が平壌に長期滞在していたが、彼女は中国の男子学生と恋に落ち、卒業後に中国で暮らすようになった。
もちろん、特別に珍しいのは西洋から来る学生だ。私がいた時は4人しかいなかったが、私とカナダ人、そしてスウェーデンから来た半年・1年間の実習生2人だった。
◆カナダから来た、韓国出身の学生もいる!
私の知るカナダ人学生は、おそらくほぼ確実に、北米から来た最初の在北留学生である。彼の人生は非常に興味深い。「統一の化身」というニックネームで呼ばれていた彼は、ソウルで生まれた韓人であり、幼い頃にカナダに移住してカナダ国籍を取得した。
そして彼の両親が平壌科学技術大学で働くため平壌に移住し、彼は平壌の文繍洞外交団にある平壌外国人学校の高等部を出た後、金日成総合大学の学士課程に入った。彼は平壌で10年ほど暮らし、イントネーションは平壌とソウルの中間くらいである。
彼は心根が非常に優しく、面白いエピソードも多いのだが、また別の機会に紹介したいと思う。
ほとんどの留学生は夏休み、冬休みに本国に帰る。しかし2019年始めに卒業したラオス人学生二人は5年間ずっと平壌にいた。彼らはその間、丹東に行ったことも一度もなかった。そのせいか、一人はほとんど毎日大同江ビールの瓶を数本も空け、アルコール中毒となった(在北留学生の間で、このような現象は珍しくない)。
もちろん、性格も少し風変わりになった(これも環境のせいであり、個人をどうこう言うわけではない)。
◆韓国と間違えて北朝鮮に来てしまったラオス人留学生
彼はもともと、ラオスで海外留学奨学金を申請したときは「KOREA」、すなわち韓国に行くものと思っていた。平壌に初めて到着したとき、当然ながら彼はひどく衝撃を受けた。
彼の部屋の窓からは金日成総合大学2号校舎の上に大きな文字で設置された「偉大なる金日成同志と金正日同志は永遠に我々と共におわす」というスローガンが見えた。
ある日の夜、彼は窓の外でスローガンが赤く光るなか、『ランニングマン』という韓国の恋愛番組を観ていた。それは、奇妙な不調和の象徴のようなショットだった。私は、彼が赤いネオンが差し込む部屋でそんなものを見ながら、何を思っているのか常に気になっていた。
長期に渡り学位課程を取る「留学生」を除く在北留学生を「実習生」と呼ぶが、いわば交換留学生である。
我々が最もよく知っていた実習生は毎年、中国政府の海外留学奨学金を通じて、金日成総合大学に2学期のみ留学する、25名の団体であった(キムひょんじ師範大学にもいる)。
◆中国人短期留学生は”富二代”と違って真面目で優秀
中国で韓国語を専攻する学生の傾向として、2018年の実習生も25人中1人以外はすべて女性だった。
彼女たちは前回紹介した「95%の留学生」とは明らかに違っていた。彼女たちはそれほど裕福な家庭の出身ではなかったが、勉強熱心で北京外国語大学など中国の名門大学の韓国語学部の学生たちだった。
彼女たちはほとんどの場合、平壌で4~5年暮らしてきた本科生よりも朝鮮語が上手かっただけでなく、知的でさっぱりした性格をしていた。
中国政府の奨学金を受けてきた実習生たちは学費、宿舎、寄宿舎での食事が無料となるが、想像しがたいが中国政府からもらう数百元のほかにも追加で毎月お金をもらっている。
外国人のお金をつねに巻き上げようとする北朝鮮政府から、毎月40USドルをもらっているのだ!
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