20/01/26 11:23:56 CAP_USER9.net
新型コロナウイルスによる肺炎の猛威を受け、事実上の「封鎖」状態となった中国湖北省武漢市で、無料タクシーの「買い物支援」など官民を挙げたな支援が投入されている。しかし、市中心部での自家用車の使用が禁止されるなど市民への制約も強くなっており、不満は高まっている。
「がんばれ武漢、乗り越えられない困難などありません!」
春節前夜の24日夜、歌や踊り、漫才などで「年越し」を祝う国営中央テレビの特別番組は、緊急企画として武漢で治療にあたる医師たちの姿を紹介した。6人の司会者たちが約10分にわたり、荘厳な音楽を背景に武漢市民への励ましの言葉を次々に語った。
春節を迎えた25日も各地の主要な観光地が休業し、例年のようなにぎわいはなくなった。
事態の重大さを踏まえ、習近平(シーチンピン)国家主席は25日、党最高指導部の政治局常務委員の会議を招集した。春節では極めて異例で、習氏は「感染症の拡散を断固防止する」と強調した。
中央政府は23、24両日に武漢市と湖北省に総額30億元(約470億円)を投入することを決定。450人の軍の医療部隊を上海などから派遣し、治療に当たらせている。ほかの省からも次々と医師団が派遣され、国を挙げた援助が印象づけられている。
武漢市では地下鉄や路線バスなどの公共交通機関がストップするなか、市政府は25日から、市内にある6千台のタクシーをすべて政府の管理下に置き、食料や医療品の買い出しや配達の依頼のために市民が無料で利用できるようにすると通知した。
民間企業も続々と支援を表明。ネット通販大手の京東集団は24日、全国から集めた100万枚のマスクなどを武漢の病院に送ると表明。スマートフォン大手の小米科技や動画アプリを手がける快手なども医療品の寄付を発表した。
こうした支援が盛んに打ち出される背景には、武漢や周辺地域での統制強化で住民の不満が強まっていくことへの懸念がある。
武漢のタクシー無料サービスの一方で、市政府は26日から市街地での自家用車による外出の禁止を発表した。SNS上にはすぐに「これは耐えられない」「戦争の時でも車くらいは走れる」などと不満の声が次々に投稿された。
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