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メモ
小松彦三郎先生は、東京理科大へ行かれたのか
URLリンク(www.kurims.kyoto-u.ac.jp)
数理解析研究所講究録 1257 巻 2002 年 88-121
リーマンの 「?複素変量の関数一般論のための基礎」
東京理科大学理学部 小松彦三郎 (Hikosaburo Komatsu)
山形県立鶴岡工業高校 井上 鉄也 (Tetsuya Inoue)
東京理科大学大学院理学研究科に 3 年前理数教育専攻という新しい専攻ができた。今度の学習指
導要領で 「総合的な学習の時間」 という従来の学科とは全く異なる教科が新設されるのを先取りし
て、 これに対応できる理系の教師を養或するのが目的である。私は、 はからずも、 この専攻の担当
となり、 数学史を研究する学生を受け入れることにした。数学史の研究は必然的に総合的な学習と
なるからである。私は、 まず、 学生に原典を 1 っ選ひ、 それを始めから終ゎりまで完全に読むよう
に指導している。私が見た数学史の本の多くは他の数学史家が書いたものを論拠として議論を進め
ており、 数学を作った人たちの真意を正 $\circ$しくとらえてぃるかどぅかよくゎからない。その上、 人が
本を読んで知ることができることは、読む前からその人が知ってぃたことにごくゎずかをっけ加え
るに過ぎない。重要な文献は、 人をかえ、 時代をかえて繰り返し読まれるべきものである。
この論文は平或 12 年 3 月に修士課程を修了した井上鉄也君の修士論文『原論文にみるリーマンの関
数論「?複素変量の関数一般論のための基礎」 につぃて』 の第 3 章である Bernhard Riemann
の博士論文 Grundlagen fiir eine allgemeine Theorie der Hhnctionen einer ver\"anderlichen
complexen Gr\"osse の全訳を多少手直ししたものである。 テキストとしては H. Weber が編集し
た全集の Dover 社版を用いた。最近 Springer 社から新しい全集が出版されたが、 第 15 節の後の
3 つの星印を除いてテキストに異同はないようである。私の知るかぎり、 これまで日本語に訳され
たものはない。
つづく