19/11/30 23:23:00 4Ujjq2jv.net
>>217
つづき
転職が決まると、それまであまり付き合いがなかった人が近寄ってくることもあります。筆者は退職時に、「お前のように、いつかは俺もこの会社を辞めてやる」と何人かに声をかけられた経験があります。しかし面白いもので、そうした人はほぼそのまま同じ会社にとどまっています。転職は無理にするものではありませんから、願望として心に置いているくらいがちょうど良いのかもしれません。
このように、転職すれば前職の同僚との人間関係がギクシャクしたり、途切れたりすることが多くあります。筆者は退職時に「近くまでお越しの際は気軽にお立ち寄りください」と言うようにしていましたが、実際に寄ってくれた元同僚は1人もいませんでした。
薄くて弱い人間関係をたくさん作る
人生のことを真剣に話せるのは、ずっと一緒に何かに取り組んでいた親友よりも弱い絆の友人であると言われています。転職する際には、自分を定点観測してくれる弱い絆の仲間がいることが、意外と励みになります。
弱い絆については、米スタンフォード大学のマーク・グラノヴェッター博士の論文『The Strength of Weak Ties』で紹介されています。日本では「弱い紐帯(ちゅうたい)の強み」と紹介されることが多いようです。筆者なりに意訳すれば、「有益な情報をもたらすのはあまり親しくない人、言い換えれば弱い絆の人」だということです。
つながりが強く厚い人間関係よりも、やや薄めの人間関係の方が、自分にとって役に立つ情報を得やすい。これはキャリアや転職にも当てはまる部分があると筆者は考えています。
薄い関係にある人の方が、その人の状況や人生観を深く知らない分、示唆に富むアドバイスがしやすいようです。また薄い関係にある人からの方が、アドバイスされた方も素直に受け止められる側面があるでしょう。このように転職については、弱い絆の相談者をどれだけ作るかがキーになってくるとも言えます。
転職後に「社内ぼっち」になっても不安にならず、まずは目の前の仕事をこなしながら薄く弱い人間関係をたくさん作ることに努めましょう。少し時間がたったら、その中で自分が必要とする人、関係性を深めていきたい人とのつながりを強めていけばよいのではないでしょうか。
(引用終り)
以上