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福島県郡山市の幼稚園児240人余りについて、ことし6月までの1年間の体重の増え方を調べたところ、
去年の同じ年齢層の4分の1程度にとどまっていたことが分かり、調査した小児科医は
「原発事故で外遊びができず、食事の量が減るなどしたのではないか」として、追跡調査の必要性を指摘しています。
郡山市の小児科医、菊池信太郎医師は、市内の2つの幼稚園の4歳児と5歳児のクラスに通う245人の体重の増え方を調べました。
その結果、ことし6月までの1年間に増加した体重は平均で0.81キロで、去年、同じ年齢層で測定した増加幅、
平均3.1キロの26%にとどまったことが分かりました。このうち、5歳児クラスの体重増加の平均は0.84キロで、
厚生労働省が去年、全国で行った発育調査の平均の1.8キロを大きく下回っていました。菊池医師によりますと、
調査は原発事故の3か月後のものですが、幼稚園でも家庭でも外遊びができない状況が続き、
ほかに要因が見当たらないことから、事故が影響して、体重の増加幅の減少につながった可能性があるということです。
菊池医師は「外遊びができずに運動量が減り、食欲がわかなくなって食事の量が減ったり、我慢を強いられる生活にストレスを感じ、
成長ホルモンの分泌に変化が起きたりしたのではないか。一時的なものであれば回復すると考えられるが、
成長の停滞が長引かないよう、追跡調査を行って対策を講じるべきだ」と指摘しています。
>>2へ続く
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