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・「朝教室に入ると、黒板に私の名前と『死ね』と書いてありました」-。子供の頃に受けたいじめ体験。
それをありのままに語った女子大生らの声を集めた書籍が先月、出版された。二十歳を過ぎてなお
深く心に残る傷痕。著者で京都ノートルダム女子大学・大学院の吉野啓子教授は「人として大切なことは
何かを学ぶきっかけになれば」と話す。
この本は『いじめからあなたの笑顔を取り戻したい』。女子大生ら約150人のいじめの体験談が
幼稚園から小中高校、大学、社会人に至るまでの世代ごとにまとめられている。
きっかけは、吉野教授の「フェミニズム文化論」の講義。社会的に立場の弱い女性の問題を
考えることが目的だが、学生たちに身近ないじめの問題からアプローチしようと8年前、学生たちに
いじめ体験を無記名で書いてもらった。
吉野教授は、想像をはるかに超える内容にがくぜんとした。
アトピー性皮膚炎で顔が乾燥し、赤みがかっていたため「恐竜みたい」と言われた学生。
小3から5年までいじめられたという学生は、「顔に墨を塗らせてくれたら無視しない」と
友人に言われ、受け入れた。しかし、翌日も変わらず、「このとき人は信じてはいけないと
思いました」と書いた。中には、いじめる側だった自分の姿を正直につづり、「友達の苦しみを
理解できなかった自分が嫌になる」と吐露する学生もいた。
いじめをつづった文章には「つらい体験をしたからこそ、生きることや思いやりに気付く
ようになった」と、力強く前向きな言葉がいくつも記されていた。吉野教授は何度も読み返すうち
「これから社会に出て、つらい出来事に遭遇したときの人生の指針になるかもしれない」という
思いがわき上がった。「学生にとどまらず、多くの人の力になれば」と出版を決めた。
吉野教授は今年度後期、この本をサブテキストに使った授業を行っている。「いじめという
行為は浅はかで、非人間的。そういう認識をしっかり持って、物事をしっかり見極める
賢い女性になってほしい」と話している。(抜粋)
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