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自分の取った行動がどんな波紋を引き起こすか。動画を投稿した生徒は、予想していただろうか。
岡谷工業高校の男子生徒が別のクラスの男子に暴力を振るった様子を撮影した動画が、インターネットのサイトに投稿された。
生徒や家族の個人情報や関係者への中傷が、ネット上に次々と書き込まれる事態となっている。
動画は、暴力を振るった生徒と同じクラスの男子が、携帯電話のカメラで撮ったものという。
インターネットは、子どもたちの日常に深く根づいている。利用する際のモラルを、どう身につけていくか。この問題が投げかけている、もう一つの課題だ。
暴力行為をめぐり、学校側が事実関係を調べている。被害、加害双方の当事者から話を聴き、ほかの生徒からも聞き取りをしている。
何人かの生徒の人間関係をめぐるトラブルが原因で、「継続的ないじめがあったとは言えない」としている。
暴力そのものが許されないことは、明らかだ。そこに至るまでに何があったのか。背景にいじめなどが隠れていないだろうか。丁寧に調べてもらいたい。
投稿した生徒は「面白半分だった」と話しているという。その結果は取り返しがつかない。
投稿の発覚後、ネットの掲示板では暴力を振るった生徒の名前や住所が書き込まれ、自宅とされる写真なども載せられた。
真偽不明の情報が飛び交い、高校には抗議の電話が相次いでいる。
近年、こうした動画が投稿され生徒の個人情報がネット上に流出する事例が、全国で相次いでいる。
ひとたび書き込まれた情報は、多くのサイトに転載されてまたたく間に広がる。回収することはほぼ不可能だ。
だからこそ、書き込みや動画の投稿をするときは、プライバシーへの配慮と、他者を傷つけないよう細心の注意がいる。(>>2-3へ続く)
信濃毎日新聞 11月07日(月)
URLリンク(www.shinmai.co.jp)