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【カンヌ(フランス南部)=木村正人】主要20カ国・地域(G20)首脳会議が
債務危機の拡大を食い止める欧州金融安定化基金(EFSF)への資金積み増しを見送ったことで、
単一通貨ユーロ圏3位の経済規模を誇るイタリアの財政破綻(はたん)が現実味を帯びてきた。
ベルルスコーニ伊首相は国際通貨基金(IMF)の監視を受け入れたが、側近からも反乱の火の手が上がり、政権は瀕死(ひんし)の状態だ。
ギリシャのパパンドレウ首相に次いでカンヌでメディアの注目を集めたのがベルルスコーニ首相だ。2人とも政権基盤が脆弱(ぜいじゃく)で、
財政再建を進める財務相と反目、簡単に約束をほごにするユーロ圏の問題児だ。
しかし、大きな違いはイタリアの政府債務は約1・9兆ユーロ(約204兆円)、ギリシャの5・6倍もあるということだ。
4日、メルケル独首相が記者会見で「G20のどの国も基金再拡充に協力するとは約束しなかった」と落胆の色を浮かべたとたん、
イタリア10年国債の金利は6・4%を突破した。アイルランドやポルトガルが欧州連合(EU)やIMFに助けを求めたのと同水準だ。(>>2-3へ続く)
産経新聞 2011.11.5 21:09
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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