11/11/06 08:37:01.79 bcM96u1GO
>>28
■都構想と道州制では、根本的に概念が異なる
▼都構想…《統一行政システムである広域的団体は変えずに、市を分割して区にし、疑似・基礎自治体を増やして、その区の自主権強化》。
しかし、その区の自主権は市時代に比べ、税収は都が握るため、区ごとの格差は広がり、自主権も弱まる。
東京都をモデル。東京都23区に倣い、政令市を中心に、有力市を合併、再編。大きくなった都に、人口30万人程度の20の特別区を置くというもの。
▼道州制…《統一行政システムである広域的団体を大きくして、基礎自治体である市町村の自主権強化》。
税収は市町村が握ったままであり、市町村をより自立させ、地域分権を活性化させる。
地方分権は、基礎自治体である市町村を自立させ、活性化させるもの。
その基礎自治体の自立のため、広域的団体の見直しが必要。
市町村の自主独立といっても、近隣の一定範囲における行政サービスの統一性が求められるから。
その統一行政システムをどこに置くか、というところで生まれたのが、道州制。
▼平成の大合併…《人口減少社会に備え、基礎自治体である市町村の大規模化》
■都化と道州制は全くの別物
都化は、市がやっていた業務を都がやるのではなく、市を分割し区役所がやる、つまり市が増えるのと同じ。
それなのに、区役所は、財源である税収のうち住民税しか自由に使えなくなり、固定資産税などの税収は都に握られ、市民サービスは悪化する。
東京都23区では、「特別区を止めて政令市にして欲しい(=財源奪うな。返せ)」と区長らが言い始めた。
道州制でも、権限を市に移譲するが、それは市(区役所)を増やすわけではない。