11/11/05 22:19:46.61 BOJtLf+k0
割と知らん人多いので。
TPPやら韓国や日本がFTAやEPAを色々と結びまくってるのは、
もうすぐ世界の大部分が、自由貿易市場と化してしまうから。
1994年のチリのAPECでボゴール宣言が出され、2020年までにAPEC域内の自由貿易化が決定。
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APEC加盟各国が、自前でFTAやEPAなどの二国間協定や、TPPなどの多国間経済連携協定を締結し、
加盟国それぞれが自由貿易市場に対応しようと努力。
韓国のFTA乱発や、日本のFTAやEPA増加も、その流れとして行われている。
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2009年のシンガポールAPECで、2010年にボゴール宣言達成度の評価及び、
APECの自由貿易圏化、要するにFTAAPを2020年に成功させる為の道程を提示する事が決定。
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2010年の日本(横浜)APECで、2009年で決まった通りの評価や決定が行われ、
TPPやASEAN+3もしくは6などを発展させ、FTAAPにもってく事が決まった。
菅直人は、いきなりTPPに参加宣言したように見えるけど、上の様な流れの元に、TPP参加の話が出てきた。
ASEAN+サイドは中国の影響力が強く、まだ余り具体的に進んでいない為、
既にP4の4カ国で始動しているTPPを選んだというのは、割と普通の選択。
つまり、TPPもしくはASEAN+のどれかに参加し、積極的に日本の立場をアピールしていかないと、
2020年に移行するゴールであるFTAAPに、日本の意見を反映させるのが難しくなる。
それは、2010年の日本でのAPECで決まった事だから(TPPなどがベースとなると決定)。
独自にFTAやEPAを締結しまくり、FTAAP時代に備える方法もあるが、それだと日本の意見は、
ベースにして多数派となった、TPP派とASEAN+派(一応日本も入ってるけど、コミットしてるとはいえない状況)に、
完全に押し流されてしまうのが、目に見えているから。
FTAAP自体は、世界の人口及びGDP総計で、日本抜いても4~5割を占めると思われる。
そこに加盟しないという選択肢は、事実上の自殺行為。