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10月中旬から首都圏各地で高い放射線量が計測されている。千葉県船橋市の公園で毎時
5・82マイクロシーベルト、東京都でも足立区の小学校で3・99、東村山市の小学校で2・15……。
そんななか、千葉県柏市根戸の住宅地付近の市有地からケタ違いの〝スーパーホットスポット〟が
見つかった。その数値、なんと57・5! この場所にいたら、外部被曝量だけで年間500ミリ
シーベルト超。福島県でも、これほど高線量の場所に人が住んでいる例はほとんどない。
土地を管理する柏市役所資産管理課の担当者が語る。「発端は地域で計測を続ける市民からの
情報提供。10月21日に市が調査してみると、確かに土の表面と土中で驚くほど高い放射線値が
出たので、すぐさま現場付近の立ち入りを規制しました」
あまりに高い数値から、当初は汚染土壌の投棄など人為的な要因も指摘されたが、文部科学省の
調査で現場付近の側溝の一部破損を確認。そこから福島第一原発由来の放射性物質を含む雨水が
入り込み、土壌に染み込んで蓄積された可能性が高いと発表された。しかし、すさまじい高線量を
持て余しているのか、10月27日時点ではブルーシートで覆われたまま放置されている。
この柏市でのスーパーホットスポット出現に戦々恐々としているのは首都圏のほかの自治体。
いくつかの汚染スポットを抱える都内某区環境課の幹部職員が明かす。
「(柏市のスーパーホットスポットの)報道が出た日には、首都圏でも福島第一原発周辺と
変わらない数値が出るのかと部署中が大騒ぎになりました。汚染されていた場所が数㎡と
限定されていたこともあり、福島由来ではないのではないかと最後の期待を抱いていたのですが……」
それにしても、なぜ、首都圏で福島第一原発周辺のような高濃度の汚染が生まれたのか?
周囲が山に囲まれていると、雨で汚染された土が流れ込んで、麓(ふもと)の町の線量が高くなることは
知られている。しかし、今回の柏市の現場はなだらかな丘陵地の中腹にあたる場所だ。現場の状況を
取材したジャーナリストの有賀訓氏はこう見る。
>>2以降に続く
ソース:URLリンク(wpb.shueisha.co.jp)