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滋賀県警察本部が交通渋滞の緩和を目的に新しいシステムの信号機を県内の４か所の交差点に設置したところ、
設置した交差点に交わるほぼすべての道路で逆に渋滞が悪化したことがわかりました。
滋賀県警察本部はことし３月、警察庁のモデル事業として「ムーブメント信号制御」と呼ばれる新しい信号機を
１億４０００万円かけて栗東市と野洲市の国道の４か所の交差点に設置しました。
この信号機はセンサーで交通量を読み取って、渋滞しそうな道路側の青信号を自動的に長くすることができ、
渋滞の緩和に役立つと期待されていました。
しかし滋賀県警察本部がことし９月までの半年間、設置した交差点に交わる１０本の道路の渋滞時間を調べたところ、
９本の道路で昨年度より渋滞の時間が延びていたことがわかりました。
最も渋滞が悪化した道路では１か月あたりの渋滞時間が半年間の平均で４時間１８分延びていたということです。
新しいシステムが設置される前の信号機では青信号の際、対向車が途切れたときに合間を見て右折していました。
しかし新しい信号機では、事故防止のため右折専用の青信号の時しか右折できなくなりました。
このため右折レーンが短い道路では右折しようとする車が走行車線にまで連なってしまったことなどが原因ではないかと
警察はみています。
警察庁は「今後、詳しく調査を行い信号機の効果を検証したい」とコメントしています。
渋滞緩和の信号機が裏目に
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