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和歌山県田辺市城山台の学校給食センターは、給食費を滞納している保護者から同意を得られれば、
子ども手当から天引きすることを決めた。給食費の滞納額を減らす狙い。
給食センターは「公平性を担保していくため同意を頂きたい」と話す。
市内でセンター以外の学校給食については、目立った滞納がない。
10月に施行された子ども手当の特別措置法で自治体は保護者の同意を得られれば、
給食費などを滞納分も含めて天引きできるようになった。
市は10月から２０１２年１月分の子ども手当を２月に支給するため、それまでに滞納世帯から同意を得たい考え。
対象は２カ月以上滞納している世帯にする予定で、17日現在で２４７世帯に上る。12月初旬に同意を求める案内文を送付する。
給食センターは開設した07年度から給食の未納が課題になっている。
07年度の収納率は97・42％で未納額は２９６万円。08年度は96・98％で６３７万円、
09年度は96・59％で６８１万円となり、少しずつ悪化していた。
未納世帯に対しては毎月督促状を送付し、年１回催告状を届けて収納を呼び掛けてきたが効果はいまひとつだった。
このため昨年12月には配食している各学校と協議し、30カ月分以上滞納しているか、
８万円以上の滞納額がある世帯に対して、戸別訪問をして催促することを始めた。
少しずつ効果が出始め、累積滞納額は今年３月末で最大１５８３万円に上ったが、今月17日現在で１３８１万円に減っている。
また、支払い能力があるのに給食費を滞納している保護者に対しては法的措置を講じる構えも示している。
最高額65万１７９９円を滞納している世帯など２世帯に対して近く民事調停を行う。
１食当たりの給食費は中学校２８０円、小学校２５０円、幼稚園２３０円、保育所１９０円。
21校１園１所の計約５３００人に給食を配っている。
(2011年10月28日更新)
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