11/10/31 04:12:30.48 L1kHs7xd0
このスレで誰かが言っていたけど、皇位の男系継承というのは
大化の改新前後からのことなのかもしれない。(継体天皇即位の
ときにはすでに男系継承というルールが成立していたのかも
しれないが)
でも、大化の改新以降だとしても、すでに1400年近い歴史がある
わけだ。
天皇の権威というのが、「万世一系」というストーリーを通じて神武
天皇さらには天照大神につながっているという神話に基づいて
いる以上、皇統は男系継承によるという伝統を無視するわけには
いかない。天皇は今上の人格でその地位にあるのではなく、(帝国
憲法の言葉を借りるなら)皇祖皇宗に連なるという歴史的な位置づけに
よってその地位にあるわけだから、男系継承というストーリーを
否定したら、もはや「天皇」ではない。
歴史上、生物学的に見れば男系継承が途切れたことはあるかもしれ
ないが、そんなことは問題ではない。ストーリーあるいはタテマエとして
男系で皇位が継承されてきたということに、皇統の尊さの源泉がある。
その意味で、Y染色体が銅の河野という議論は、論評にも値しない。
現下の状況で、男系継承は次代(皇太子、秋篠宮)あるいは次々代
(悠仁親王)までは確保できるだろうけど、そのあとについては悠仁
親王のお子様に期待するしかないというのが現状。
しかし、男系で皇位が継承できなくなったら、それはもう、皇統が
途絶える時として受け止めるしかないのではないか。国法上の機関
として「天皇」を世襲として維持することに、意味があるとは思えない。