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★震災でエスカレーターが落下
3月11日の巨大地震とその余震の際、宮城県と福島県の大手スーパーの店舗で、
エスカレーターが下の階まで落ちる事故が3件起きていたことが、NHKの取材で分かり
ました。けが人はいなかったということですが、業界が定めるエスカレーターの耐震基準
が十分でなかった可能性も指摘されていて、この大手スーパーでは、全国にあるおよそ
2000台のエスカレーターについて、ワイヤーで固定するなどの補修工事を決めました。
エスカレーターが落下する事故があったのは、宮城県仙台市と福島県にある大手スーパー
「イオン」の3つの店舗です。このうち仙台市の店舗では、2階の売り場と屋上の駐車場とを
つなぐ重さ8トンほどのエスカレーター2基がおよそ6メートル落下し、それぞれ下の階の
エスカレーターを押し潰すように折り重なりました。地震が起きたのは利用客が少ない
平日の午後だったため、けが人はいなかったということです。
エスカレーターは、両方の端に「アングル」と呼ばれるL字型の金属製の板があり、
それぞれを各フロアの床下にある鉄骨にかけて設置しています。メーカーで作る業界団体
などでは、地震でエスカレーターが落下するのを防ぐため、アングルのうち、鉄骨にかかる
「かかり代(しろ)」と呼ばれる部分の長さを一定以上にするよう、指針で基準を定めて
いますが、今回の地震では、この基準を超えて建物が水平方向に揺れたため、かかり代が
鉄骨から外れ、落下した可能性があるということです。
このため、イオンでは、かかり代が鉄骨から外れても直ちに落下しないよう、エスカレーター
本体と鉄骨とを頑丈なワイヤーで結ぶなどの補修工事を行うことを決め、首都直下地震や
東海地震、それに東南海・南海地震などで強い揺れが予想される地域にあるおよそ
2000台について、優先的に工事を進めることにしています。(>>2以降に続く)
▽ソース:NHK 10月26日 19時18分
URLリンク(www3.nhk.or.jp)