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JR奈良線の運転士らが、運転室の冷暖房が不十分で体調に支障をきたすとして、
JR西日本に改善を求めている。古い車両が多いためで、JR西日本労働組合(JR西労)は
運行の安全に影響が及びかねないと主張している。京都下労働基準監督署はJR西に改善を指導した。
JR西労京都電車区分会によると、問題としているのは奈良線の普通電車の主力となる
「103系」車両の運転室。多くは製造から40年近く経過し、冷房機が後付けの車両がある。
JR西労が今夏、運転室の気温を測ったところ最高で38度に達し、暑さで体調不良を
訴える運転士がいた。冬場も各自で防寒対策をしているという。
対応が進んでいないとして、JR西労は8月下旬、京都下労働基準監督署に改善を
申し立てた。同監督署は9月上旬、文書でJR西に改善を指導した。
JR西労京都電車区分会の立石敬二執行委員長(48)は「乗客の命を預かっている以上、
劣悪な環境で運転士の集中力がそがれる危険は避けたい」と話す。JR西は「ソフト、ハードの
両面から必要な対策を講じていきたい」としている。
ソース:URLリンク(www.kyoto-np.co.jp)