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(>>1のつづき)
アルコールは女性特有の問題も引き起こす。不妊や自然流産の危険性が高まるほか、妊娠中の
飲酒は、胎児の脳などに障害が出る胎児性アルコール症候群や低出生体重児などにつながる。
また、泥酔して犯罪に巻き込まれる危険もあり、「女性の飲酒の問題は、実は男性以上に深刻」。
しかし、一般的にアルコール依存症は本人が認めたがらない疾患で、特に「大酒飲みだと
思われたくない」という女性にその傾向が強いという。
セミナーに参加した30代の女性は「私はお酒を飲まないのですが、周りに最近お酒の量が
増えた人がいて心配になり、お酒の知識を学びに来ました。とてもためになりました」と話す。
野村さんは女性の飲酒の背景には、“女子会”ブームや、かわいいデザインのお酒の登場など、
女性が気軽に飲酒できる環境になったことを挙げる。また、一部には女性がお酒を飲めることを
かっこいいとする風潮もあるという。「若いうちから正しい知識を持ち、『飲み過ぎた次の日は
飲まない』というように自分でルールを決め、上手につきあってほしい」と呼びかけている。
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多量飲酒者 860万人
厚労省によると、週3日以上、清酒に換算し1日1合以上(純アルコール換算で20グラム)
飲酒する者を飲酒習慣者とし、1日平均3合(60グラム)以上の飲酒者を多量飲酒者と定義。
多量飲酒者は現在860万人と推定される。飲酒習慣が長期化・習慣化し、コントロールが
きかなくなったり、心身や社会問題が出現するとアルコール依存症が疑われる。(以上)