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★看護師の離職防止へ 勤務環境改善目指す
・昨年度の看護師の離職者数(定年退職などを含む)が565人に上ったことが、富山県
医務課のまとめでわかった。
同年度の採用者数の8割超に相当し、人手不足が要因の激務が離職者を生み出す
悪循環が指摘されている。富山労働局など関係機関は、離職防止や「潜在看護師」の
再就職を促すため、勤務環境の改善などを目指す。
離職者数については、同労働局や県看護協会などで作る「看護師等の雇用の質の向上に
係る企画委員会」が6日に開いた初会合で報告された。会合では、県内病院の採用者数が
昨年度は募集人数(830人)の84・3%にとどまったことも問題視された。
同協会の三谷順子会長は、日勤、準夜勤、深夜勤の3交代制の場合、看護師は日勤後の
約8時間後に深夜勤に入ることがあるが、「一度帰宅しても食事を作ったり、子どもを風呂に
入れたりして仮眠もほとんどとれずに再度出勤することもある。1昼夜、休みなく働く過酷な
状況が日常的にある」と指摘。離職の主な要因が〈1〉超過勤務が多い〈2〉子育てができない
―など、仕事と生活の両立が難しいことを挙げた。
県内の看護師数は1万4896人(2010年)で、離職後に再就職しない「潜在看護師」は
推計約5500人。三谷会長は、潜在看護師を増やさないためにも、週20~30時間程度
働く短時間勤務の正社員制度の導入促進などが必要としている。
日本看護協会の08年調査によると、交代制勤務につく看護師23人に1人が、月60時間の
超過勤務となっている計算だ。同協会は、全国の病院勤務の看護師の少なくとも2万人以上が
過労死の危険性があると警告する。
企画委員会は今後、研修会を開催するなどして、病院関係者に勤務環境の改善を働きかけていく。
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