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中国原産とみられる大型のカメムシが、岡山、倉敷両市の市街地で大発生している。
倉敷市立自然史博物館は「8月以降、爆発的なスピードで増えており、生態系への影響も懸念される」
と指摘している。
黒い体(体長約2センチ)に黄色の斑紋があるキマダラカメムシ。ポプラやサクラ、クスノキ、
プラタナス、ヤマモモなどの街路樹や庭木の幹から汁を吸う。8~9月に成虫になり、越冬する。
成虫の寿命は1年弱。
博物館によると、スウェーデンの博物学者が1770年代に長崎の出島で採集し、1783年に
新種として学会誌に発表した。その後、国内では約150年間発見されず、中国など東アジアに
広く分布していることが判明したため、外来種の可能性が高いという。
20世紀に入って再び九州で見つかるようになり、現在は西日本各地に分布。県内では2003年に、
芳井町(現・井原市)で確認された。
岡山市では05年から、倉敷市では06年から毎年見つかっているが、今年8月以降、目撃情報が急増。
岡山市では北区で確認されていたが、東区や南区にも広がっている。1本の街路樹に数十匹が密集
するケースも。倉敷市では中心部から市内全域に拡大した。総社、高梁、赤磐市などでも見つかっている。
他県から持ち込まれた街路樹や庭木に付いていた可能性があるという。寄生バチなどの天敵がいない
ことが増えている一因らしい。越冬のため家屋に入り込むこともあり、刺激するとカメムシ特有の悪臭を放つ。
奥島雄一学芸員(41)は「今のところ被害の報告はないが、果樹園などで大発生すると、
汁を吸って樹勢を弱める恐れもある」と、注意を呼びかけている。
[朝日新聞:岡山版]2011年10月11日
URLリンク(mytown.asahi.com)
大発生しているキマダラカメムシ=倉敷市中央2丁目
URLリンク(mytown.asahi.com)