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東京電力福島第１原発事故がテーマの演劇を、福島県いわき総合高演劇部の生徒がつくり、
神戸市長田区の劇場で披露した。「つらい経験だからこそ笑いに変えたい」と思いを込めたコミカルな劇に、
観客約８０人は大きな拍手を送った。
地震の被害を元に戻す「復活の呪文」を探しに、高校生が不思議な世界を進む物語。原子炉のモンスターが
行く手を阻んだり、警戒区域内をさまよう牛が道案内したり、ユーモアたっぷりだ。
福島県楢葉町の実家が第１原発から半径２０キロ圏内にあり、いわき市に移り住んだ同校２年猪狩桐花さん
（１７）は「見た人の心が軽くなればうれしい。でもどこかで『こんな現実あってはいけない』と感じてもらえたら」と
語っている。
神戸市の高校で演劇部に所属している２年無藤彩加さん（１７）は劇を見て「苦しみから立ち上がる力強さが
伝わってきた」と話した。
いわき総合高は第１原発から約４５キロ地点。演劇部は、５月半ばから１日２時間半の話し合いや練習を約５カ月間重ねた。
河北新報 東北のニュース／原発事故、劇で笑い飛ばす いわきの高校生が神戸で上演
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