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通勤鉄道の「あおなみ線」(名古屋―金城ふ頭)に来年度、集客を狙って蒸気機関車(SL)を
走らせる構想を検討している名古屋市は、線路の強度や運行コストなどの調査を東京都内の
コンサルタント会社に委託したことを明らかにした。
調査結果は年内にもまとまり、実現可能の結論が出れば、同市は来年度予算案に関連費用を
計上する方針で、構想は具体的に動き出すことになる。ただ、電車向けに設計された同線で
SLを運行するには多くの制約があり、課題は多い。果たして、SLは名古屋の街を走るのか―。
SL構想は、河村たかし市長が今年7月の市議会で実現を明言。同市の委託を受けた交通関連の
コンサルタント会社は、あおなみ線の高架橋がどれぐらいの重さに耐えられるかや、どの形式の
SLが適しているかなどを調べている。
あおなみ線を運行する名古屋臨海高速鉄道によると、実現には「技術的な問題、沿線住民の理解、
コスト負担の三つのハードルがある」という。
同線の電車はステンレス製で、1編成(4両)あたり約114トン。線路や高架橋はこれに
対応して設計されている。しかし、SLの場合、D51形は機関車と石炭などを積む炭水車
だけで約125トン。客車を連結すれば重さはさらに増え、重量制限を超す可能性がある。
駅には同線の電車のドア位置に合わせてホームドアが設けられており、ドア位置が異なる車両を
走らせても乗降できない。
また、市街地を通る同線ではSLの排煙に住民の理解が必須だ。運行コストは経営再建中の
同社ではなく、名古屋市が負担する見通しだが、支出には市民への説明責任が伴う。
読売新聞
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高架を走るあおなみ線の電車
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