11/10/07 21:13:54.29 ZXlcZm1l0
GUIだって、ラインコマンドだって、やれることは同じでしょ。後者の方が、何をやっているか見えていいでしょ。
コンピュータ・オタクたちはよく言っていた。確かに、マッピングはできる。しかし、計算的には等価ではない。なぜなら、
それは、時空の中で展開されるものだから。「計算」という概念が、狭すぎるのである。コンピュータという存在が、
どのように私たちの脳の感覚、認知の回路に働きかけるか。感覚と運動の連関を通して、さまざまなクオリア、情動を
引き起こすか。それは、「気のせい」や「趣味」のことなんかじゃなくって、「計算」なんだってば!
マック・ユーザーを、「こけ」にするコンピュータ・オタクたちがずっといた。いいよ、Linux使っても何やってても。
でも、そういうチューリング・マシンの枠内で理解できる「計算」と、異なる「計算」が、この世界にはあるんだって。
なんでそのことが理解できないかな! iPadが出てとき、まるで遊んでいるように情報を扱えるようになった。3歳の
子どもでも遊べる。キーボードからラインコマンドを打つコンピュータと、それは、アルゴリズムでは等価かもしれない。
しかし、「経験の質」という「計算」においては、全く違うんだ! OSで、アイコンをどのように配置するか。ハード
ウェアの曲線や、手触り、立ち上がりの時の音楽。ジョブズがやってきたことは、「趣味」の問題じゃなくて、人間の
感性における、ハードコアな「計算」なんだ。それを、「マック信者」だとか言って、「こけ」にしてきたんだよね。
Googleは、ユーザーが要求した情報以外には提示しない、という哲学で一つの「経験」を提供した。一方、世間には、
要求もしないのに余計なことをするソフトがあふれている。それは、「経験」という「計算」の領域において、やっては
いけないことなんだよ! 結局、ジョブズは、単なるアルゴリズムの箱という意味合いを超えた「計算」の領域を、
コンピュータにずっと見て来た人だった。趣味や感性の問題じゃないんだ。そこには、緻密な計算のロジックがあるんだ。
そのことを感じた人がアップルを支持した。ジョブズは、計算の未来だった。
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