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桑名市不正入札 伝達係、職員にビール券提供か
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三重県桑名市が発注した小学校の耐震補強工事を巡る不正入札事件で、最低制限
価格を漏らした疑いがある同市都市整備部の笹井保男容疑者（56）＝競売入札妨
害容疑で逮捕＝が、建設業者に同価格を伝達したアルバイト、尾崎勝彦容疑者
（73）＝同＝から、計数万円分のビール券などを受け取っていた疑いがあること
が６日、捜査関係者などへの取材でわかった。
笹井容疑者に取り入る目的で提供していた可能性がある。愛知県警は、笹井容疑
者が価格を漏らした動機や、金銭提供の有無についても慎重に調べを進める方針。
県警は４日、尾崎容疑者を通じて建設会社「マルマ工務店」社長、伊藤利光容疑
者（55）＝同＝に最低制限価格を漏らしたとして、笹井容疑者を逮捕。県警によ
ると、笹井容疑者は尾崎容疑者について「（水谷元）市長に近い存在と認識して
いた」と供述している。
同市関係者によると、尾崎容疑者は依頼を受けた陳情などのために市役所の複数
の部署に頻繁に出入り。市役所内では市長の「秘書さん」と呼ばれていたという。
マルマ工務店は笹井容疑者が別の部署に異動後の2010年４月以降に、同市発注の
別の２つの工事でも最低制限価格と同額で落札。県警は笹井容疑者以外のルート
でも価格が漏洩していた疑いがあるとみて調べている。