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石窟庵と仏国寺
URLリンク(myjmsts.hp.infoseek.co.jp)
韓国・慶尚北道の慶州の町の郊外にある、大伽藍を持つ新羅時代創建の寺院。
仏国寺はプルグクサ、石窟庵はソックラムと読む。石窟庵は、仏国寺からさらに
9km 山中へ入ったところにあり、8世紀の仏国寺改修の際に建立された。
しかし建立後の、李氏朝鮮による仏教弾圧により人々から忘れ去られていった。
1900年、がれきの中に埋もれていた石窟庵を発見したのは、山中で雨宿りをしようとした
郵便配達夫であったという。吐含山(トハムサン)の斜面をくりぬいた石窟庵の窟室には、
崇高な釈迦如来座像が安置されている。 (1番目と2番目の写真は仏教弾圧によって
荒れ果てた仏国寺と石窟庵)
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慶州国立博物館
URLリンク(www2.odn.ne.jp)
博物館の展示物で印象深かったものは、石仏であった。石仏が数体並んでいる部屋に来ると、
原田さんは「この仏像の共通点に気付きませんか?」と聞かれた。僕は気付かなかったが、
展示されていた石仏は皆、鼻が欠けていたのである。原田さんは、「この仏像は何故鼻がないと思いますか」と聞かれた。
誰かが、壬辰倭乱(イムジンウェラン;豊臣秀吉の「朝鮮出兵」)の時だといった。僕は、
訪韓前に読んだ本に、豊臣の軍が朝鮮の人々の鼻を削ぎ落としたため、
乱の後に鼻の欠けた人が多くいた、という記述があったのを思い出した。
だから、何らかの理由で石仏の鼻を削ぎ落としたかもしれない、と思った。
しかし石仏の鼻を削ぎ落したは、子供が欲しい女の人だったのである。その昔、
石仏の鼻を落として煎じて飲むと子宝に恵まれるという迷信が流行り、
半島の各地から女の人がやってきて、仏像の鼻を落としたというのである。
そのため、慶州にある石仏のうち、かなりの仏像は鼻が欠けているのだという。
この話をしながら、原田さんは半ば呆れた口調だった。だが、昔の人の
「子供が欲しい」という思いや、「子供を産まなければならない」というプレッシャーが
いかに強かったかのかを、少しだけ感じ取った気がする。