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「火祭り用の材料譲って」地元産は汚染 福島・須賀川
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日本三大火祭りに数えられ、今年は11月12日に開かれる福島県須賀川市の
「松明(たいまつ)あかし」の実行委員会が、たいまつの材料となるカヤや竹を全国から募っている。
高さ10メートルの大松明を中心に約30本の炎が夜空を赤く染める伝統行事だが、地元産の
材料から微量ながら放射性物質が検出されたためだ。
7月に須賀川市内で採取したカヤを専門機関が分析したところ、1キロあたり84ベクレルの
放射性セシウムが検出された。市の環境放射線アドバイザーは「燃やしても健康には問題ない」との
意見だったが、実行委に影響を心配する声が寄せられ、「安全と安心が最優先だ」として材料を
他地域から求めることを決めた。
実行委員長の橋本克也市長が2日、記者会見し「そもそもが慰霊と鎮魂のための行事。
こんな時だからこそ開催して復興の足がかりとしたい」と呼びかけた。