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『福島第一原発事故に学ぶ 放射線防護の基礎知識』
チェルノブイリでは放射性ヨウ素に汚染した牧草を食べた牛のミルクが出荷されて、
消費地で飲まれたために、多くの人達の甲状腺が高い線量を受けました。その線量の
80%がミルクの消費が原因だったのです。
その結果、ベラルーシの被災者の平均甲状腺線量が1グレイ、最大50グレイとなり、
その後、2006年までにチェルノブイリ周辺で4800人の子どもたちが甲状腺ガンに
なったのです。
治療を受けた子どもたちは回復しましたが、それでも15人が亡くなりました。
一方、放射性セシウムの内部被曝や外部被曝と考えられる白血病などの健康被害は、
20年間の疫学調査から見つかっていません。
(同書71ページより)
今回福島県で、20キロ圏内からの避難住民を中心に、甲状腺に沈着した放射性ヨウ素
量を、県民希望者66人に対して検査しましたが、最も値が高かった人でも3.6キロ
ベクレルで、甲状腺がんのリスクは全くない範囲です。
チェルノブイリ事故時の被災者の甲状腺線量の最大値は50グレイで福島の一万倍。
周辺ウクライナ、ベラルーシ、ロシアの23ヶ国で4000人を超える子どもたちが
甲状腺がんになりましたが、この調査結果から福島と周辺での甲状腺がんをはじめ、
発がんリスクはないと予測できます。
(同書21ページより)
(ちなみに放射性ヨウ素の半減期は8日間で、3ヶ月程度で放射線の量はほぼゼロに
なります)
著者 札幌医科大学教授 理学博士 高田 純 教授