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★外国籍生徒らの高校入試 「配慮」手薄な京の公立高 地域報道部・松田ゆい
外国籍の生徒らのために開かれた高校入試の多言語ガイダンス。
主催は「渡日・帰国青少年(児童生徒)のための京都連絡会」。
教員やボランティアらが行政支援の行き届かない隙間を埋めている(7月、京都市伏見区)
親の国際結婚や仕事の都合で来日した外国籍の子らが、京都府の公立高の受験で高い壁に直面している。
日本語の力不足を考慮して受験時間を延ばしたり、受験科目を変更するといった「配慮事項」が、
京都は全国で最も遅れており、定時制や私立校へ進路を変更したり、中には進学そのものを断念してしまう子どももいる。
京都で暮らす外国人、特に近年増えている在日中国人の姿を伝えようと、7月に市民版で「朋友」と題した連載をした。
取材中、公立高の受験の壁にぶつかる生徒と、何とかしてあげたいと奔走してきた教員に何人も出会った。
両親が京都市伏見区で中華料理店を開く関西大3年の張敏(ちょうみん)さん(21)もその一人だ。
小学3年の時、「ありがとう」の言葉一つを教わって家族と来日し、学校の日本語教室の先生たちに
支えられながら語学の力を付けてきた。「親に面倒をかけたくない」と公立高への進学を希望した。
両親は働きづめ。午前3時に起き、夜まで食品加工や部品検査の仕事に出かける母親のことが心配だった。
ただ、国語と社会の科目がどうしても伸びず、最終的に、海外帰国者が多く、授業料が比較的安いと思われた中京区の私立高に進んだ。
中国出身の子らが多く学んでいる南区の鳥羽高定時制で長く教えた朱雀高定時制の内田順子教諭は、
「日常会話と学習言語は大きく異なる。数学や英語は優秀でも、高い日本語能力が求められる
国語と社会の科目が苦手な生徒は少なくない」と指摘する。(続く)
京都新聞 URLリンク(www.kyoto-np.co.jp)
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