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宮崎県が、県議会の常任委員会と特別委員会で出席者にお茶を出すためだけに職員を雇って
いることが県議会事務局への取材で分かった。人件費は年間計約60万円。
九州・沖縄・山口の9県では宮崎県だけの習慣だが、議会事務局は「地方によってうどんの
味付けやエスカレーターの立ち位置が(左右に)変わる(のと同じ)。これは宮崎の慣習」
として、今後も続けていく方針だ。
14日にあった9月定例宮崎県議会の総務政策常任委員会。開始前に「お茶出し専門職員」が、
議員8人と、県職員14人の前に、湯飲み茶わんに入れたお茶を手際よく置いて回った。
飲み干す、口を付けない、飲み残す、と出された側の対応は様々だ。委員会が始まってから
1時間後、今度は議員にだけお茶を配った。
議会事務局によると、「お茶出し専門職員」は、日当5650円でその日だけ働く「日々雇用職員」。
総務政策、厚生、商工建設、環境農林水産、文教警察企業の五つの常任委員会と、防災対策、医療対策、
産業再生・エネルギー対策の三つの特別委員会で、出席した委員と県職員へお茶を出す。
他の業務をすることはほとんどないという。
委員会1回あたり原則1人を雇用。常任委はそれぞれ年16回前後、特別委はそれぞれ年8回前後
あることから、計104回前後の委員会で雇われており、人件費は計58万7600円前後になる計算だ。
これに加えて、茶葉代が年9万円かかっているという。
この「慣習」がいつから始まったかは県側も把握しておらず、県職員OBの一人は「約30年前には
あったと思う」と話し、県のある課長は「委員会は長丁場。リラックスしながらじっくり話し合う
ためにあって良い」と説明した。
受ける側の県議はどうか。村議を経て県議になった2期目のある議員は「県議会に入った時、
手厚い待遇に『こんなことがあるのか』と驚いた。今はそれにどっぷりつかっている」と打ち明けた。
議会事務局は今後とも続ける方針を示しており、担当者は「議論や答弁、説明でのどが渇く可能性があるため」
と説明している。
[朝日新聞] 2011年9月27日7時58分
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