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女性の社会進出に積極的な小宮山洋子氏が野田内閣の厚生労働相に就任したことで、「主婦」への
優遇措置の見直し論議が動きだした。女性の働き方や家族のあり方に影響を与える政策ばかりで
議論を呼ぶのは必至だ。(杉本康士)
サラリーマンを夫に持つ専業主婦は、年金保険料を払わなくても払ったとみなされる「第3号被保険者」
となり、夫の健康保険組合に被扶養者として加入できる。パート労働者として働いている場合でも年収
130万円未満なら適用対象。専業主婦の保険料は勤め人が肩代わりする制度だ。
これに小宮山氏がかみついた。就任直後のインタビューで「共働き家庭の人も、みんなで払っていると
いう本当におかしな仕組みだ」と異議を唱えた。
動きは厚労相の諮問機関、社会保障審議会特別部会で具体化した。主婦が年金や健康保険の保険料負担を
免除される基準を現行の年収130万円から引き下げる検討に入った。
年収基準の引き下げは、優遇措置対象者を減らすことで多くの人に保険料を払ってもらうのが狙いだが、
年金安定化案と、小宮山氏の「家族観」とがセットで動きだしている。
厚労省試算では、月収10万円のパート主婦が1年間厚生年金に加入すると、生涯もらえる年金は17万
3千円増えるが、主婦が負担する保険料は年9万7千円。将来の年金額が増えるとはいえ、目の前の負担は
決して軽くない。
(>>2-10につづく)
▼MSN産経ニュース [2011.9.25 09:38]
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